LGBTという言葉は世界的にも浸透し、ここ日本でもこの言葉が広まり同性愛者などへの理解が深まりつつあります。
LGBTという言葉にはレズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の4つの意味が含まれていて、それぞれの言葉の頭文字をとったものです。でも、レズビアンやゲイ、バイセクシャルの意味や違いを知っていますか?
きっと、何となく意味を知っている人もいれば、よくわからない人もいるでしょう..…
某大手広告代理店が2015年に約7万人を対象に行ったネット調査に寄れば、日本のLGBTは「13人に1人」という結果が出ています。人口の約7.6%にあたるとのことです。
世界に目を向ければ、アメリカは約3.8%、イギリスが2%、フランスが約7%とのことです。もちろん人口や調査方法に違いがあるので、一概には比較できないものの、「13人に1人」となると、あなたの知り合いの中にもいるかも知れず、グッと身近に感じるのではないでしょうか。
そこで今回は「レズビアンやゲイの意味」や「ホモとゲイの違い」「バイセクシャルの意味」、日本ではあまり認知されていないセクシャル用語の一つである「パンセクシャルの意味」などについても詳しくご紹介します!
バイセクシャルの意味とは?
「もしかしたら自分はバイかもしれない」「友達がバイかもしれない」などと思っている人も、きっと、いるでしょう。
「バイセクシャル」は略して「バイ」とも言いますが、この言葉を耳にしたことがある人も多いと思います。バイは男性のことも女性のことも愛することができる両性愛という意味になります。
もう少し詳しく説明すると「男性と女性の両方を好きになったり、性的欲求を持ったりする人」のことです。「どの性別を好きになるか?」ということを「性的指向(せいてきしこう)」と言います。この性的指向が自分から見て異性に向いていれば、「異性愛者」、同性に向いていれば、「同性愛者」ということになります。
そして、バイセクシュアルの性的指向は男女どちらにも向いているので、「両性愛者」ということになるのです。自分の性別がどうであるかは関係ありません。
しかし、バイなのか? バイじゃないのか? を判断して見極めるのはとても難しいと言われています。バイは両性愛のため男性女性、両方の性別が恋愛対象になるため外見や態度や仕草だけで見極めるのは困難だからです。
それでも、バイの人には特徴があるため、バイかどうかを見極めることができるそうです。
■バイの特徴とは?
バイとは両性愛という意味ですが、バイにはどのような特徴があるのでしょうか?
男性のバイ、女性のバイには共通する特徴があるそうです。
では一体、どのような特徴があるのでしょうか?
①芸術家肌の人や音楽関係に興味がある
男性のバイ、女性のバイに共通している特徴は芸術関係や音楽関係にとても興味を持っている人や好きな人が多いそうです。
でも、何故、バイがこのようなジャンルに興味を抱いたり好むのかはナゾですが、バイの多くは芸術家肌の人や音楽に魅せられる人が多いのは確かなようです。
②オシャレで細身の人が多い
バイの人は男女関係なくファッションやオシャレに敏感な人が多く、トレンドアイテムをチェックしていたりヘアスタイルにも気を使っている人が多いです。
バイの人は男性・女性という性別を問わず、愛することができる両性愛のため、中性的な感性を持っている人も多く芸術や音楽関係だけでなくスタイリストや美容師などの職業に就く人も珍しくありません。
また、バイの人は流行に敏感で服装にもこだわりがあり、着こなしも上手くオシャレな人が多いせいか、細身の体型が多いというのも特徴です。
③男性女性と会話していても態度は変わらない
バイは男性・女性が恋愛対象のため、基本的にはどちらの性別に対しても態度や仕草は変わりません。しかし例外として、気になる異性(同性)と話をする時は態度や仕草が変わる人もいるようです。
④LGBTの友達がいる
バイの人はゲイバーなどに行く人も多いです。そのため、ゲイバーなどでゲイやレズビアンと知り合い、友達になるケースも多く自然とゲイやレズビアンなどの友達が増えていきます。
そして、ゲイやレズビアンの友達にバイということをカミングアウトしLGBTにしかわからない悩みを打ち明けていることも少なくありません。
⑤恋愛話に興味がないケースがある
バイは男性女性のどちらも恋愛対象になりますが、男性の方が女性よりも好きというバイもいれば、逆に女性の方が男性よりも好きというバイもいます。
つまり、バイは両性愛ではありますが特に男性好きなバイ、特に女性が好きなバイがいるということになります。
例えば、特に男性好きなバイは、何人かの一般男性が集まり女性関係の話や恋愛話をしている時はあまり興味がないため、他の一般男性よりもリアクションなどが薄いことがあります。
ホモやゲイとバイセクシャルの違いや意味とは?
異性愛者もいれば同性愛者や両性愛者もいるため、必ずしも恋愛対象や性的対象は男性=女性というわけではないことを理解している人も多いでしょう。
そして、LGBTという言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
でも、LGBTの意味を知っていますか?
ホモやゲイ、バイの意味や違いなどを理解するために、まずはLGBTの意味を知りましょう。
LGBTは、前述のように、以下の4つの言葉の頭文字をとってできたものです。
■L=レズビアンを意味していて女性の同性愛者を指しています。
■G=ゲイを意味していて男性の同性愛者を指しています。
■B=バイセクシュアルを意味していて両性愛者を指しています。
■T=トランスジェンダーを意味していて身体的な性別に違和感を感じています。そのため、身体と心の性別が合致しないため性同一性障害を指しています。
■ホモやゲイには違いがあるのか?
LGBTの意味に含まれているゲイは同性である男性のことが好きな同性愛者、バイは男性女性の両方が好きな両性愛者ということです。
ゲイとバイの意味や違いはご理解いただけたことと思いますが、ゲイのことをホモと言ったりオカマと言う人もいるでしょう。
では、ホモやゲイには何か違いがあるのでしょうか?
そして、ホモやゲイは意味が違うのでしょうか?
ホモとゲイは同じ意味
ホモのことをゲイ、または、ゲイのことをホモと言う人がいますが違いや意味は特にありません。つまり、「ホモ」も「ゲイ」も呼び方が違うだけで意味は同じです。同性である男性のことが好きな同性愛者という意味です。
また、ホモはホモセクシュアルを略した呼び方です。元々ホモという呼び方は、異性愛者がゲイである同性愛者に対して差別用語として使っていた言葉でした。そのため、今よりもLGBTに対する理解や関心がなかった時代はゲイに対してホモと言い誹謗中傷をしていました。
しかし、現在はLGBTという概念の浸透により多くの人達に理解されてきているため、ホモという差別的表現を使う人は少なくなっています。
ゲイとオカマは同じ意味?
ホモとゲイは同じ意味でホモは差別用語ですが、この他にも「オカマ」と言う人もいます。では、オカマはゲイと違う意味があるのでしょうか?
きっと、オカマのイメージは外見的には男性ですが「女性のような話し方をしたり仕草をする」と思っている人も多いでしょう。そのため、中には「オネエ」と言う人やオカマ=オネエ、ゲイ=オネエと思っている人もいるかもしれません。
女性らしい話し方や仕草をするオカマと呼ばれる人達の中には、確かにゲイはいます。でも、必ずしもゲイ=オカマという意味ではありません。オカマの中にはゲイもいれば女性らしい話し方などをするだけのオネエもいます。
ホモやゲイ、バイの違いや意味は性別が違う
ホモは差別用語でゲイと同じ意味があり同性である男性が好きな同性愛者です。また、オカマの中にもゲイがいることがわかったと思います。そして、バイは両性愛者のため男性も女性も好きになる両性愛者です。
様々な愛の形はありますがホモやゲイ、バイは恋愛対象者や性的対象者になる性別が違うということです。
レズビアンとバイセクシャルの違いや意味とは?
バイは両性愛者で、ホモやゲイは同性愛者という意味がありますがレズビアンはどういう意味なのでしょうか?
上記でも記述していますが、レズビアンとは同性である女性のことが好きな女性、つまり、女性同性愛者という意味です。レズビアンについて知っている人もいると思いますが、よくわかわらない人もいると思うので詳しくご紹介していきます。
LGBTのLにあたるレズビアンですが、前述したような某企業の調査には、「あなたは同性である女性のことが好きですか? 恋愛対象ですか?」と言う項目もあったそうで、セクシャルマイノリティは人口の7.6%。つまり13人に1人が「はい」と答えています。
ですから、あなたの周りにもレズビアンだとカミングアウトしていないだけで、実はいるのかもしれません。
■レズビアンの様々な事情とは?
レズビアンのことを掘り下げていくと様々な事情があるようです。
レズビアンは同性である女性のことが好きな人のこと、つまり、同性愛者という意味ですが「百合」という呼び方をすることがあります。百合はAVなどの作品などに使われることが多いですが、レズビアンのカップル同士で使う言葉ではなく、むしろ、この言葉を使うのは好ましくないことだとされています。
では、レズビアンの世界事情はどうなっているのでしょうか?
例えば、イスラム教では同性愛は禁止されています。そのため、万が一レズビアンなどとバレてしまったら極刑に処される場合もあります。また、イギリスなどの欧米ではキリスト教徒が多く、男性同士の同性愛=ゲイは禁じられていましたが、女性同士の同性愛=レズビアンは認められていたという時代もあります。
レズビアンはいつから存在している?
レズビアンは古くから存在していますが歴史的資料が少ないため、謎に包まれている部分もあるそうです。
レズビアンの最古の記録は紀元前約625年頃~570年頃で、場所は古代ギリシアのレスボス島と言われています。
古代ギリシアの代表的な女流詩人のサッポー(サッフォーとも )の代表的な伝説といえば、やはり女性同性愛にまつわる話です。少女らに対する美しい恋愛詩は、同性愛を暗示するとして、"レスボスの女"、つまり"レズビアン"という言葉の語源になったとも言われていますが、根拠は非常に薄いとも言われています。
パンセクシャルとバイセクシャルの違いや意味とは?
バイの意味や言葉を知っている人はいるかもしれないですが「パンセクシャル」という言葉やその意味を知らない人もいるのではないでしょうか?
日本ではあまり聞いたことがないパンセクシャルですが、海外ではよく使われる言葉であり認知もされています。そのため、海外の有名セレブの中にはパンセクシャルだと公表している人もいます。
では、日本ではあまり馴染みのないパンセクシャルは、どのような意味があるのでしょうか?
■パンセクシャルとは?
セクシュアルマイノリティと呼ばれる人たちには、LGBTの他にも様々なタイプの人がいます。
バイセクシュアルは「男性も女性も好きになる両性愛者」のことと説明しました。そして、パンセクシュアルとは、「好きになる相手の性別は問わない全性愛者」という人たちのことになります。
それでは、パンセクシュアルについても説明していきたいと思います。このページを読めば、バイセクシュアルとパンセクシュアルの違いもわかって頂けると思います。
LGBTに限らず、どんな人もそれぞれ性のあり方(セクシュアリティ)というものを持っています。その中には「どの性別の人を好きになるか」を表した、「性的指向(せいてきしこう)」という考え方があります。性的指向は生まれ持っているもので、変えようとして変えられるものではないとされています。
性的指向が異性に向いている人を「異性愛者」、同性に向いている人を「同性愛者」、男女どちらにも向いている人を「両性愛者」と呼びます。LGBTの中ではレズビアン、ゲイは同性愛者、バイセクシュアルは両性愛者です。
どの性別の相手に対して恋愛感情や性的欲求を持つかによって、それぞれ名称があると言うことです。
つまり、パンセクシュアルは「全性愛」という文字どおり、「全ての性別」を好きになることができます。
「男性」と「女性」だけでなく、自分の性別を「中性」「男性でも女性でもない」「男性でも女性でもある」「わからない」と感じている人など、どんな性別でも好きになる対象なのです。
バイセクシュアルとどう違うの?
一見、バイと似ているように思えますが少し違います。
バイセクシュアルとパンセクシュアルの違いは、簡単に説明すると恋愛の対象となる性別が「2つ(両性)」か、前述のように「全て(全性)」なのかということです。
バイセクシュアルは「男」か「女」の「2つ」の性別に対して恋愛や性的欲求を感じますが、パンセクシュアルは男女に限らず、どんな性別も「全て」恋愛の対象になります。
パンセクシャルは理解されにくい
パンセクシャルの意味をご紹介しましたが、恋愛対象や性的対象になる人の範囲がとても広いのが特徴です。人類は男性・女性の2種類が愛し合うのが基本ですが、パンセクシャルの場合はと男性女性という性別に関係なく、とても大きなカテゴリーを恋愛対象や性的対象にしています。
そして、海外では認知されていても日本ではまだまだパンセクシャルという言葉を聞いたことがない人も多く、あまり認知されていません。そのため、意味も知らない人も多いことから理解されにくいという現状があります。
パンセクシャルへの偏見や批判も多い
パンセクシャルの意味をよくわからない人はバイとの違いを理解してくれない人もいます。パンセクシャルは第三の性別(FTMやMTF)以外に、男性女性のことも恋愛対象や性的対象に見ることができるため「最終的には異性のことを好きになるのでは?」とか「全性愛者なんてあり得ない!」といった批判や偏見も多いです。
そして、パンセクシャルはとても広い範囲のカテゴリーを愛することができるため「結局は誰でもいい」とか「誰のことでも好きになる」などと思われてしまうこともあります。
バイやゲイなどからもあまり理解されないパンセクシャルですが「好きになった人が偶然第三の性別(FTMやMTF)だった、偶然男性だった」というだけで性別を意識して好きになる、または、好きになったということではありません。
まとめ
いかがでしたか?
バイやゲイ(男性の同性愛者)、レズビアン(女性の同性愛者)やパンセクシャル(全性愛者)などの意味や違いについてご紹介しましたが、今までよく知らなかったことや疑問に感じていたところも、ご理解いただけたのではないでしょうか?
愛の形は様々です。むしろ、一人ひとり違っていることの方が自然なのです。大事なのは、言葉のカテゴリで区別し、己の価値観を押し付けないことです。
色に例えると「ブルー」と一口に言っても、ネイビー、コバルト、セルリアン…等と同じブルーでも色彩の微妙な濃淡があります、また、異なる色を混ぜれば、色合いは変化します。
同じように「心の性」と「体の性」も同じで、その線引きは難しく、単純に男性と女性に分けられるものではありません。
私達一人ひとりに「個性」があるように、愛や性のあり方も、一人ひとり自由です。多様性を認め、みんなが自然に社会の中で暮らしていけることが大切なのです。