世の中には、「異常性癖」と呼ばれるものがあり、その種類は100種類を超えるといわれています。
異常性癖は英語で、パラフィリアと呼ばれており、その種類も細分化されていてひとことでは言い切ることができません。
一説によれば、歴史上の偉人たちも異常性癖者であったこともあるらしく、私たちもそのうちの一人である、という可能性があるのです。
今回、ここでは異常性癖とは?そして、異常性癖の種類37個と考えられる原因、そして異常性癖者の心理について紹介していきたいと思います。
異常性癖の意味とは?
異常性癖とはどのようなものなのでしょうか?どのようなことにオーガズムを感じたりするのは人によって異なり、また自分の性癖は秘密にしている人が多いので自分の性癖が正常か異常なのか判断するのは非常に難しいでしょう。
また、異常性癖は100種類以上あるため、程度の差はあっても異常性癖を隠し持っている人はかなりいるでしょう。
異常性癖とはいったい何なのでしょうか?また、一般に「○○フェチ」と呼ばれるフェティシズムとはどこが違って、どこが類似しているのでしょうか?
異常性癖と様々なフェチの違い
一般に「○○フェチ」と言われるフェティシズムと異常性癖は似た部分が存在しており、線引きをするのは難しいです。
目の大きさ、胸、脚の美しさ、唇の大きさなど、男性が子孫を残したいと思わせる部位に興奮するのは、フェティシズムであり、異常性癖では無いでしょう。
しかし、人間に本来備わっている性的刺激による興奮だけではなく、一般的に性的興奮を覚えないような部位、シチュエーション、言葉、刺激などに興奮してしまう場合、異常性癖の可能性があるでしょう。
異常性癖とは、特殊なプレイというわけではなく、精神医学的な見地から診断される性疾患のひとつです。
特殊性癖やパラフィリアとも言われていますが、基本的にはその症状は同様のものです。その対象は異性だけにとどまらず、物品に対してであったり、状況であったりします。
例えば、成人を経た男性が女児にしか興奮をしなかったり、足指などではなく、そこから剥がれ落ちる爪に興奮するなど、その種類は豊富です。
その定義は難しく、曖昧ではありますが、後述する事例を見て判断してみましょう。
異常性癖の種類37個
異常性癖の種類はとても多く、100種類以上あるといわれています。
ここからは、その中から異常性癖の種類37種類を紹介していこうと思います。ぜひ、確認してみてください。
■1.血液嗜好症(ヘマトフィリア)
血液に対してオーガズムを感じる異常性癖のことを「血液嗜好症」ヘマトフィリアといいます。
歴史上ではュッセルドルフの吸血鬼 という異名を持つドイツのペーター・キュルテン( 1883年~1932年)という殺人犯がヘマトフィリアだったのではないか?と言われています。彼は幼いころから動物を相手に獣姦をし、その後も数々の虐殺を好んで行っていたようです。
また、現在でも人の血を直接飲むことに快感を覚える人もいるようで、決して珍しい部類の異常性癖ではなさそうです。
■2.幼児行動性愛(オートネピオフィリア)
赤ちゃんプレイ、というものがありますが、それは幼児行動性愛(オートネピオフィリア)という異常性癖のひとつです。具体的には、性行為の際に赤ちゃん言葉を使ったり、赤ちゃんのような態度を見せたりします。オムツやよだれ掛けなど、具体的なアイテムを欲しがる場合もあります。
社会地位の高いオジサンに多いと言われており、普段責任がある分、性行為時には甘えてしまう可能性があります。
■3.幼児性愛(ペドフィリア)
まず、多くの人たちに認知されている異常性癖として、「幼児性愛」があります。これは、0歳から3歳頃までの幼児に性的興奮してしまうという異常性癖です。
一般的にロリコンと呼ばれている人たちは、幼い女性が好きということなのですが、幼児性愛に関しては性愛を感じるというものなので、異常性癖と呼んで間違いはなさそうです。
■4.少女性愛(ペドフィリア)
幼児性愛の中でも、年齢が上がっていくにつれ症状が分けられており、特に11歳から13歳くらいまでの少女に性的興奮を覚える場合は「少女性愛」(ペドフィリア)と呼ばれます。
幼いアイドルを応援する中年男性などで、そのアイドルを性的対象として見ている場合、少女性愛の可能性があります。
何の抵抗もできない幼い子供に性的な魅力を感じてしまうのは社会的に理解しがたいですが、異常性癖を持っている人たちの属性は多様で、本人も隠している場合が多いので、事件になってから明るみに出ることが大半です。
■5.窃視性愛(スコプトフィリア)
第三者のオナニーやセックスを見て興奮する異常性癖で、スコプトフィリアとも呼ばれています。一般的なAV鑑賞などはこれに近しいものがあるでしょう。
ただし、対象が自分と関係のない人の場合、異常性癖ではなく一般的な性的興奮を得る行為として見なされることがほとんどです。
異常性癖として見られる場合、自分にとても近い人などで同意のある人がオナニーをしたり、セックスを行い、実際にその場で見て興奮する、という場合に使用されることが多いようです。
盗撮など、他人の目の届かないところでこっそり覗くといった「罪悪感」や覗いている対象者の「無防備さ」に興奮する心理状態です。
■6.加虐性愛(サディズム)
他人を心理的に追い詰めたり、暴力や虐待などによって身体的に痛めつけることでオーガズムを感じる異常性癖で、サディズムとも呼ばれています。
実際に手を下さずとも、暴力で相手を痛めつけている状況や、相手が苦しんでいる姿をイメージして興奮することもあります。「SMプレイ」という言葉がありますが、これの「S」は「サディズム」の頭文字を表しています。
■7.被虐性愛(マゾヒズム)
加虐性愛とは逆に、心や体を追い詰められたり、恥じらいを与えられることに興奮する異常性癖で、「マゾヒズム」とも呼ばれています。
被虐性欲をテーマとした小説を取り扱ったオーストリアの作家の苗字にちなんで「マゾヒズム」と名付けられました。
「Sっぽいよね~」「Mっぽいよね~」といった話は合コンや飲み会でよく上がりますが、どちらの場合でも性的興奮と関連することで異常性癖となりえるのです。
■8.第三者性愛(トロイズム)
トロイズムとも呼ばれ、第三者によって夫婦関係や恋人関係に立ち入られることにオーガズムを覚える異常性癖です。自分の彼氏や彼女が他人と性行為をする姿をみることで性的興奮を得ることができます。
■9.窒息性愛(ハイポクシフィリア)
プレイのひとつでもある、SM的な行為に異様に興奮し、性的刺激を強く感じてしまう方は多いようです。
その中でも、窒息性愛(ハイポクシフィリア)というものがありますが、自分で息を止めて興奮する場合と、相手の呼吸を止めて興奮する場合の2パターンあります。
自分で行う場合、呼吸が止まることによって酸欠状態になり、それが幻覚症状を引き起こして興奮に導くといわれています。
性的プレイのひとつとしてだけではなく、失神ゲームと呼ばれているものも存在するなど、比較的この異常性癖を持つ人は少なくはないと言われています。
しかし、呼吸を止めようとする行為自体が非常に危険であり、死亡事故や大きな事件に発展することもあります。
■10.死性愛(タナトフィリア)
「タナトフィリア」とも呼ばれており、首つり自殺や入水自殺、リストカットなどの自傷行為などに興奮する異常性癖を意味します。そういった行為を、自分にに向けて施し、死を身近に感じることでオーガズムに達するということです。
過剰な死性愛は命の危険があるのでほどほどにしましょう。
■11.疑似死体性愛(シュムドネクロフィリア)
死姦という異常性癖もありますが、これは倫理上厳しいという方の方がほとんどのため、疑似死体性愛という行為が多くの異常性癖者に支持されています。
これは、同意の上でパートナーに死体のようになってもらい、死姦をしているような状況をつくるものです。ただし、疑似死体性愛を続けることにより、性的刺激が物足りなくなり、エスカレートしていくことがあるので大変注意が必要な異常性癖です。
■12.身長差性愛(アナスティーマフィリア)
極端に伸長差が離れていることで性的興奮を呼び起こす、というもがあり、身長差性愛(アナスティーマフィリア)とよばれます。ここでいう身長差とは、30cmほどといわれています。
これは本能的な部分で女性が高伸長の男性を好む、という部分が関与していると言われています。もちろん、男性がとても小さな女性に興奮を覚えるということもあり、この伸長差が彼ら、彼女らにとっては非常に重要なポイントとなっているようです。
ちなみに、背丈が低い人、そして小さいことが性的興奮に重要である場合は、小人性愛(ミクロフィリア)と呼ばれています。
■13.汚損愛好症(ミソフィリア)
汚れた人や、汚れた衣服、汚れた衣類などに性的魅力を感じることを汚損愛好症(おそんあいこうしょう)といい、ミソフィリアと呼ばれます。単なる汚れだけでなく、お風呂に入っていない人の体臭や排泄物などにもオーガズムを感じます。
■14.老人性愛(ジェロントフィリア)
極端に幼い少女などを性的対象と見ているのは逆に、老人に異常性愛を抱いてしまう人もいます。それを、老人性愛と呼びますが、年齢が高ければ高いほど良いという人や年齢が決まっているなど、その人によって性癖はまちまちです。
当然ながら、生理が終了していることからも、子孫を残せる可能性は殆どないため、非常に強い異常性愛であることが分かります。
■15.年齢差性愛(クロノフィリア)
一見、普通のように見えるのですが、年齢差性愛というのも異常性癖のひとつとしてカウントされています。
例えば、年上の女性、男性が好きだということであっても、せいぜい10歳以内であることが多く、20歳、30歳以上の年齢差でしか性的興奮を覚えられない、というのは年齢差性愛の可能性が高いといえます。
それは、下でも上でも、極端過ぎる年齢差であることが興奮材料となっていることもあり、その人自体の個性は不問です。
■16.青年性愛(エフェボフィリア)
例えば、40歳の男性が20歳の女性と結婚をする、というニュースなどは芸能界では良く耳にするかもしれません。
こういったケースは良くありますが、この対象が成人男性であるのにも関わらず、青年期の男性であった場合は異常性癖のひとつとして認められます。
男性を好む場合、別のカテゴリに入ることになりますが、その中でも比較的青年期の男性で大分年上の成人男性が好んでいた場合、青年性愛という症状として診断される可能性があります。
逆に、少年性愛(ぺデラステ)といって7歳から18歳頃の少年に恋心を抱き、性的対象として見るようになってしまう人もいます。
■17.毛髪性愛(トリコフィリア)
部位に関しての異常性癖は、フェチと混合されることが多く、どこまでを基準として異常性癖とするのか難しい問題です。
一般的に、性的興奮を一定の部位に異様に感じたり、その部位に陰部を擦り付けてオルガスムスを感じるなどの行為に執着している場合、異常性癖の可能性があります。毛髪性愛もそのひとつで、毛髪に異様に執着する性癖となります。
匂い、触り心地、色など人によってもその対象はさまざまではありますが、毛髪を見て性的衝動を感じる場合は異常性癖の可能性があるでしょう。
■18.眼球性愛(オキュロフィリア)
あの娘の目が可愛い、ということは男性であれば誰も感じるかもしれません。しかし、眼球に異様に性的興奮を覚えてしまう場合は異常性癖である可能性があります。
眼球性愛に関しては、その目が好きで目を見ながらの自慰が好きとか、鋭い目でなければいけないとか、睨まれると興奮してしまうなど、その種類はさまざまです。
ただし、グロテスクな絵画、漫画などが描写している、眼球への挿入などを異様に好み、それを現実世界でも試してみたいなど、そういった性癖を持っている人たちも眼球性愛と言っても良いでしょう。
■19.鼻腔性愛(ナソフィリア)
顔の中でも、取り分け鼻部分に興奮を覚えている人たちも多く、それらの異常性癖を持っている方は鼻腔性愛と呼ばれます。
鼻の穴自体に興奮を覚えている、ということもありますが、その鼻のカタチに異様にこだわるという人も鼻腔性愛と呼んでよいでしょう。
例えば、ヨーロッパ人のように彫刻のような鼻で無いと興奮できないとか、高い鼻に自分の性器を擦り付けてオルガスムスに達したいなど、鼻に異様な執着心を持っている人がこの部類に入ります。
■20.巨乳性愛(メイシオフィリア)
男性にとって、女性の乳房は強い性的刺激のトリガーであることは間違いありません。女性の乳房に一切の興奮を抱かない、という男性は世界中見渡してもほとんどいないでしょう。
しかし、そんな女性の乳房でも巨乳にだけしか興奮できない、という人物も多く、これは巨乳性愛と呼ばれます。
フェチに近しいレベルの異常性癖ではありますが、小さな乳房の女性には一切興奮できず、勃起も惹起されないとなると、異常性癖として認められる可能性があるでしょう。AVなどの検索画面に巨乳が存在していたり、巨乳専門のサイト、風俗などが存在しているように、比較的多くの人が巨乳性愛の可能性は否めません。
■21.尻部性愛(ピゴフィリア)
胸にも異常性癖がある、ということは尻部にも異常性癖が存在しています。胸に次ぐ、男性の性的興奮を呼び覚ます部位であることから、多くの尻フェチ男性は多いようです。
しかし、そのカタチに異様にこだわったり、さらには尻部以外には一切の興味が無いとなると、異常性癖の域に入ってきていると言えます。また、臀部の丘の部分が人気だそうで、割れ目などに強い興奮を覚えるなど、尻部性愛も好みが大きく分かれる異常性癖のひとつのようです。
■22.巨根性愛(ファルフォフィリア)
異常性癖というと、男性の性癖ばかりが考えられますが、当然ながら女性にも異常性癖を持つ方は多く存在しています。
そのひとつが、巨根性愛というものです。これは、読んで字のごとく、男性のペニスサイズが大きいことが強い興奮材料として働いている人の異常性癖です。
ただし、巨根性愛に関しては、とにかく大きければ良いという人だけではなく、非常に逞しく硬いとか、なかなか萎えることが無いとか、精力が強く一夜で何連発もできるような強いペニスを指すこともあるようです。女性だけではなく、巨根性愛は男性にも存在しています。
■23.異形性愛(ディスモーフォフィリア)
一般的に成長した成人などではなく、指数が多いとか、足指が少ないとか、身体的にどこか異形が認められる人を対象に、性的興奮を覚える場合、異形性愛という異常性癖である可能性があります。
その欠損している、という部位に異様な性的執着を覚えてしまい、通常の身体形態をしている人には興奮できないようになってしまう、これも一般的な異常性癖のひとつとして知られています。
■24.肉体欠損性愛(アポテムノフィリア)
肉体欠損性愛は、異形性愛にも近しいところがある異常性癖のひとつではありますが、こちらは欠損していることが重用視されている異常性癖です。
肉体欠損性愛の場合、どこかが増えているとか、多いとか、そういった状態では無く「欠けている」ことに異様な性的執着します。五体不満足、身体に障害者を持たれている方で無ければ興奮することができない、という異常性癖のひとつとされています。
■25.包皮性愛(フォレスキン・フェティシズム)
身体の部位の中でも、非常にピンポイントなところに性的興奮を覚える異常性癖のひとつが、包皮性愛です。これは、男性器や女性器のクリトリス部分を包み込んでいる包皮を対象としているものであり、この部分だけに異様に性的な執着を覚える異常性癖です。
■26.体臭性愛(オルファクトフィリア)
嗅覚というとあまり重要な部分だと認識されていないことが多いですが、実は人間を含む生物全てにおいて嗅覚は、自分の命を守るための重要な器官であることで知られています。
腐っているものを嗅ぎ分けたり、危険物を嗅ぎ分け、一瞬でその判断を下すために味覚や触覚など、それらの感覚器官の中で、もっとも早く反応することで知られています。
そんな嗅覚器官であるからこそ、これに関連した異常性癖が存在しているのも不思議ではありません。その中の代表的な例に、まず体臭性愛があります。これは、とある一定の体臭に強い興奮を覚え、その体臭があるからこそオルガスムスを感じることができる、という異常性癖となります。
ただし、体臭だけではなく、香水などもこの性癖のひとつとなり、その香水を身につけてもらうことで性的興奮を感じることができる、というパターンもあるようです。
■27.分泌物性愛(ハイグロフィリア)
ツバを垂らしてもらい、それにまみれたい、という男性の性癖はよく耳にします。しかし、それをただ興奮材料として使うのではなく、異様に執着し、汗や何かしらの分泌物に執着しているとなると、異常性癖とカウントされる可能性があります。
例えば、汗をかいているアスリートに性的興奮を覚えるとか、唾液まみれになっていることが快感に感じられるなど、異常性癖のひとつとして考えて藻良いでしょう。
■28.尿性愛(ウロフィリア)
尿性愛は、異性の尿に性的興奮を覚える、異常性癖のひとつです。排出する、という行為自体に異様に執着してエロティシズムを感じてしまっている可能性があり、性的行為に及ばずとも、尿だけを浴びたり飲んだり、嗅いだりするだけでオルガスムスに達することができる人もいます。
また、尿だけではなく、糞便性愛(コプロフィリア)や嘔吐性愛(エメトフィリア)、血液性愛(ヘマトフィリア)など、異性の体内にあるものが排出されたものに異様に興奮し、そして性的執着のある異常性癖などもあります。
■29.溺水性愛(アクアフィリア)
溺水性愛は、海の中で溺れることに性的快感を覚えるだけではなく、プールであったり、水辺、水中などに性的な何かを感じる人をさす異常性癖です。
アダルトビデオなどでもこれらを連想させるものが多く、水中で苦しんでいる姿でありながら、それをエロティシズムとして感じてしまう内容です。
■30.露出性愛(エキシビショニズム)
冒頭でも軽く触れていますが、人前、また第三者などに自らの裸体や裸を見せ、それに相手が驚き恐怖を覚える姿に興奮する異常性癖を露出性愛と呼びます。
変質者のひとつであり、公衆の面前でこの行為を行った場合はわいせつ罪などの犯罪にも結びつくため、定番でありながらも、かなり危険度の高い異常性癖のひとつと言えるでしょう。
■31.嫉妬性愛(ゼロフィリア)
AVだけではなく、夫婦生活を戻すためにも行われていると言われている異常性癖が、嫉妬性愛です。これは、相手が嫉妬をしている姿を見て興奮するのではなく、自らが強い嫉妬を感じることで興奮してしまう、という異常性癖です。
例えば、自らが大好きな彼女、配偶者などが別の異性に犯されているところを見ながら自慰をするなど、です。プレイ内容は、その異常性癖者によってもまちまちであり、屋内、屋外などさまざまなシチュエーションで試されているようです。
■32.災害性愛(シンフォフィリア)
異常性癖というと、異性である相手が対象となる場合がほとんどですが、人間が対象ではないものも多く存在しています。
そのひとつが、災害性愛というものです。これは、その名の通り、災害が性的興奮を惹起するトリガーとなっており、台風、地震、ハリケーンなど、さまざまな自然災害が起こることで興奮が止まらず、自慰行為を始めてしまうものです。
もちろん、この自然災害時に性行為を敢えて行うと、通常よりも数倍も強い快楽を得られる、というのも災害性愛の部類に入る可能性はあるでしょう。
■33.群衆性愛(オクロフィリア)
異常性癖の中に、性行為連続性愛(ポリテロフィリア)という、一人の人間ではなく、連続して多くの人物と性行為をして興奮できるものがあります。しかし、それとは別に多くの群衆と相手を指定せずに性行為をしたり、大人数と同時に性行為をすることを好む場合、群衆性愛という異常性癖と見なされます。
■34.閉所愛好(クラストロフィリア)
とにかく、狭いところで性行為を行うことが好き、というような異常性癖が閉所愛好です。ただし、狭いところでの性行為に執着しているという場合もありますが、狭いところにいると性的興奮が惹起され、興奮度が高まるという場合も閉所愛好となります。
逆に、広場愛好(アゴラフィリア)という異常性癖も存在しており、これらはそういったシチュエーションに自分自身が身を置いた時に、異様に性的な興奮が高まってくる性癖と考えられます。
■35.獣姦性愛(ズーフィリア)
動物性愛(ズー・セクシャリズム)という、動物を見ることで性的興奮を得る異常性癖がありますが、実際に動物と性行為を行ってしまう異常性愛が、獣姦性愛です。犬、猫、牛、馬など、その対象は人それぞれですので、一概にどの動物で興奮しやすいなどはわかりません。
■36.処女性愛(デフロランティズム)
女性にとって初の性行為相手になることを好む異常性癖を、処女性愛者と呼んでいます。その女性の処女を奪う、という行為自体はもちろんのこと、処女である女性に異様な執着心を見せ、性的な興奮を感じてる人を指しています。アイドルなどが処女であってほしい、と思う感覚と近しく、処女陵辱病などとも呼ばれることがあります。
■37.猥語性愛(コプロラリア)
淫語に異様に興奮するとか、罵詈雑言を浴びせられることによる強い興奮を覚える異常性癖を、猥語性愛と呼びます。軽い淫語に興奮する人も多いですが、その猥語によってどんな場所でも激しい性的衝動に駆られたり、人格否定される言葉を浴びせられることで興奮するなど、マゾ気質の人に多い異常性癖と言えるでしょう。
異常性癖の考えられる原因
数多くの異常性癖を紹介してきましたが、異常性癖に関しては100個以上あると言われており、細分化していけばかなりの数になることは間違いありません。
異常性癖になる原因としては、例えば姉に憧れていたとか、母親が美しく恋をしてしまったとか、辛い日々から抜け出そうと妄想を重ねたなど、その人それぞれの生活環境に強く影響していると言われています。
また、同じものを見てもそれを美しいと思える人とそうで無い人がいるように、何らかのきっかけで異様にその何かに執着してしまうようになった、とも考えられます。
また、自然災害や建物、動物など、そういったものに異様に性的執着してしまう異常性癖の場合、自慰行為をしている最中にそれらが目に入った、体験したなど、快楽との記憶結びつけという可能性もあると示唆されています。
アニメ、映画、漫画などからの擦り込み、そして性交渉相手の趣味だったものがいつしか自分も興奮するようになったなど、人それぞれに何かしらのきっかけが存在しています。
人はなぜ異常性癖となってしまうのでしょうか。また、いつごろから異常性癖は発達するのでしょうか。
異常性癖に関する情報は閉鎖的なものが多いので、自分が果たして異常性癖に該当するのか悩んでいる方も多いでしょう。
異常性癖になってしまう原因は、様々な要素が複雑に絡み合って構成されています。
ここからは、異常性癖の考えられる原因を紹介していきます。
■幼いころの経験
性に関しての好みやこだわりがある程度完成されるのは、一般に12歳~17歳頃だといわれています。この時期に確立された好みや嗜好性は、その後の人生においても大きく影響を与えます。
例えば、幼いころにレイプなどの性的暴行を受けたり、心に傷を負う体験をするとそれが原因で異常性癖を発症することがあります。幼いころの体験は精神に強い影響を与えるのです。
健全な付き合いをしているカップルでもそれぞれ興奮するポイントは異なります。しかし、それはおたがいの気遣いがあってこそです。相手に性癖を受け入れてもらえない苦しみを抱えていカップルも多いことでしょう。
まとめ
今回、ここでは異常性癖とは?そして、異常性癖の種類100個と考えられる原因についてお伝えしてきました。異常性癖の種類は数多く、これからも増えて行く可能性はあります。ぜひ、特別な症状として敬遠するのではなく、異常性癖についての知識を深めていきましょう。