「オナニーはニキビの原因」。こんな噂を男性であれば一度は耳にしたことがあるでしょう。しかし、本当にオナニーとニキビは関係あるのでしょうか。ここでは、オナニーとニキビの関係性をまとめています。
オナニーのしすぎはニキビや肌荒れの原因?

2003年、中国の研究者がオナ禁をすることを称賛する研究内容を発表しました。
以来、世界的にオナニーによる弊害ばかりに注目が集められるようになり、日本のネットでもオナ禁支持者によるサイトなどが立ち上げられるなど大きな話題となっています。
なかでも、“ニキビが増える”という噂は信憑性があると言われ、数多くのニキビに悩む男性がなくなくオナニーを控えざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。ただしオナニーをしたからニキビが発生する、という事実は医学的に認められていませんし、ニキビにはほかの要因も関係しています。
男性ホルモンのテストステロンが増加して皮脂が増えるから、という話ですがそれも関係ないと言えるでしょう。まず、オナニーしたからニキビや肌荒れになるということは無い、という前提で話をすすめていきます。
ニキビの本当の原因

そもそも、ニキビというのは皮膚の炎症みたいなものであり、オナニーとほぼ関連性はありません。そもそもニキビとは、皮脂が分泌され毛穴が塞がれることにより起こる炎症です。
通常、毛穴の汚れは汗で流されるのですが、角質層が硬く古い場合は毛穴にフタをするような形になってしまいます。すると、毛穴の内部でニキビの元となるアクネ菌が分泌され、炎症を起こしそれが毛穴の外側…つまり肌表面に目に見えるようにあらわれるという流れです。
もちろん、角質が古くなくても、皮脂の異常分泌や不潔な状況を継続させていればニキビは発生します。
オナニーは男性ホルモンを多く分泌させるため、皮脂が過剰分泌するという噂から、ニキビに繋がったのでしょうが、オナニー程度のレベルでは簡単に皮脂は過剰分泌されないため、ニキビとほとんど関係ないと言えるでしょう。
肌荒れの本当の原因

オナニーをすることで、何となく肌全体が荒れているようになる。こんな噂もあるようです。逆に、オナ禁で肌がキレイになると言われているのでそう思われているのでしょう。
そもそも、肌荒れとは乾燥状態などが引き起こす現象であり、オナニーはほぼ関係ありません。
皮脂を洗い流そうと洗浄力の強い洗顔料を使い過ぎたり、熱過ぎる温度のお湯で洗顔したり、皮脂を取り去る化粧水などを使い過ぎたり…。また、肌ケアをせず紫外線を1日中浴び続けるなど、肌表面に直接ダメージを蓄積させた結果起こる症状と考えてよいでしょう。
乾燥状態などが続けば、肌はそれを守るために皮脂を過剰分泌させ、結果的にニキビになってしまうこともあるのです。そこに、オナニーは一ミリも関与していません。
オナニーは肌や健康に良くない?

オナニーをすればニキビができたり、健康にも悪い。恐らく、この噂は男性ホルモンのテストステロンやセロトニン、ドーパミンが関連しているでしょう。男性ホルモンの分泌で皮脂増えてニキビ顔、ドーパミンなど報酬系を刺激する神経伝達物質によって通常の生活に支障が起こる…などです。
しかし、オナニーを行うことで精子の鮮度が高まったり、睡眠の質があがったり、男性ホルモン上昇によるやる気の向上、EDや早漏防止など数多くのメリットが存在しています。
事実、近年ではオナニーを行うことが健康に繋がる、という研究が多く発表されており、できるだけ質の高い精子や自尊心を保つためにはオナニーをしてほしいと警鐘されているほどです。
当然、常識を超えた回数のオナニーを行えば別の弊害が発生しますが、それは考えるまでもありません。適正な回数を守っていれば、オナニーが我々に与える害はほとんどないと考えてよいでしょう。
オナニーの適切な回数と頻度

“オナニーをしても良いんだ!”。ほっと胸をなで下ろした方もいるでしょう。しかし、問題は適切な回数や頻度です。まず、精子は精子タンクに貯蔵されるわけですが、医学的観点から72時間(約3日)経過すると体内に吸収されるため、3日に一度はオナニーをすべきとされています。
古い精子だけでなく、新しい精子も体内に吸収されるため、精巣タンクには古く質の悪い精子も残ってしまうためです。
さらに、前立腺がん予防のためには月に21日はオナニーをしてほしい、と言われています。
質の高い精子を求める方は3日1回、前立腺がんを気にされる方は最低でも2日に1回以上はオナニーをしたいところです。AV男優などは、亜鉛を中心にサプリを飲んだり体を鍛えたりしているので、1日に数回射精が可能ですが、素人は1日に2回〜1回程度が良いでしょう。
健康的なオナニー生活のポイント7個

最後に、健康的なオナニー生活のポイントについてお伝えします。大好きなオナニーができてさらに健康にも良いなんて、最高です。
ぜひ、参考にしてみてください。
■①テストステロン分泌で男を上げる!
今回の主題である、「オナニーをすると、ニキビができる」という噂の原因は、オナニーによる男性ホルモンの過剰分泌です。男性は、ムラムラするだけでも男性ホルモンが分泌され、さらに射精する際に特に多く分泌されてしまうと言われています。
分泌される男性ホルモンは主に、テストステロンというものですが、これが増えることで皮脂量が増加してニキビができてしまうというのが、オナ禁信者の持論です。
しかし、AV男優や酒池肉林三昧のイケメン俳優、毎夜セックスに励む美男美女カップル男性たち全てニキビだらけか…というと、そんなことはありません。
むしろ、イケメンたちが多い印象です。実は、このテストステロンは筋肉増強など男らしい顔つきを形成したり、やる気を出してくれたり、むしろ“男を上げる”ためのホルモンと世間的には認識されています。テストステロン値が高い男性はリーダー気質の方も多く、男性として魅力的な方が多い傾向に。
つまり、オナニーを適度にすることが、逆にイケメンを作り出す可能性があるのです。逆に、オナニーをしないことでテストステロン値が下がり、ストレスが増えたら逆効果。イケてる男を目指すなら、まずはオナニーに励むことをおすすめします。
■②質の良い睡眠で生活向上!
近年、睡眠の大切さが世界的に話題になっています。“良い人生は良い睡眠から…”と言われるように、睡眠の質を上げることは生活の質を高めることにも繋がります。さて、実はオナニーには睡眠の質を高める効果があることが証明されています。
実は、射精をした後にはプロラクチンという物質が分泌されるのですが、この物質が睡眠の質を高めると今話題となっています。プロラクチンが分泌されると、性欲が収まり落ち着いた気分になることができます。当然ですが、興奮状態より落ち着いた時の方が睡眠しやすくなるのは当然でしょう。
快適な睡眠をするなら、セックスをしろ。こういったことを提唱する学者も数多くいます。
逆に、オナ禁をしてムラムライライラして寝付きが悪くなれば、逆にストレスなどによってニキビが発生してしまいます。30日もオナ禁しているのに、なぜニキビだらけで寝不足なんだ…。こんな方もいるのではないでしょうか。睡眠は私たち人間にとってひじょうに大切な習慣です。ぜひ、就寝前はオナニーをしてみましょう。
■③イヤなことも忘れてスッキリできる!
仮に、オナ禁をしている方で、“今日はオナニーをしていい日だ!”といった場合、幸せを感じるはずです。実は、そういった気分の高まりはもちろんですが、射精時にはセロトニンという精神安定に関連するホルモンが多く分泌されることが分かっています。
落ち着きや幸福感、もちろん安眠を促進する効果も期待されており、日本人の多くがセロトニン不足だとも言われているほど重要なホルモンです。
また、セロトニン不足は鬱に関連しているとも言われており、できるだけ分泌できる時はすべきだとも言われています。オナニーにより一日のストレスがその時だけでも忘れられ、さらにリラックスできるのですから、やらない理由が見当たりません。
逆に、オナ禁に励み、セロトニンが分泌できずイライラしていたらどういった精神状態になるか容易に想像できるでしょう。本来は“オナニーで楽になりたい!”と思うことはごく自然のことです。
気分が落ち込んだり、鬱症状が出ている時にオナニーをしたい気分にはなりませんが、そういった状態は異常とも捉えられます。精神衛生面が通常なのに、わざわざオナ禁する意味は無いぞ、ということです。
■④前立腺がん予防で長生きしよう!
前述しましたが、オナニーは前立腺がんの発生率を下げる可能性があると期待されています。
アメリカの研究において、20歳の頃の射精回数が1ヶ月あたり21回の男性は、月に4〜7回程度のオナニーをする男性と比較して19%も前立腺がんになる危険性が低いことが分かったのです。
さらに、オーストラリアでの研究においても、20歳から50歳の間で射精回数が多い男性は前立腺がんを発症する可能性が最も低いと発見されています。
イケメンになる…という不思議な噂を信じきって、大切な時期にオナ禁し続けてしまうと、逆に不健康になる可能性があるという良い事例でしょう。やり過ぎは当然問題ですが、健康のためにはやはり定期的なオナニーをすることが良いと示された重要な報告なのではないでしょうか。
■⑤早漏やEDなどのリスクを軽減!
多くの男性が気にしている症状の中に早漏があります。女性器にペニスを挿入した途端、快楽に馴れておらずあっという間に射精してしまう、“あの”症状です。
オナ禁など、性的刺激からペニスを遠ざけ過ぎてしまうと、物理的な刺激だけでなく精神的な刺激にも敏感になります。意中の女性にモテたいとオナ禁をし続け、やっとセックスできたのに、ものの5秒程度で発射。
どうでしょうか。情けなさ過ぎないでしょうか。正しいオナニーを定期的に行うことにより、性的刺激に馴れ、女性とのセックスの質を高めることができるのです。さらに、EDなどの勃起障害も防ぐためにオナニーは有効です。
勃起は神経、さらに海綿体を刺激することで起こりますが、刺激回数が遠のいていくと、どんどんペニスの機能は低下していきます。EDにならないためにも、しっかりと定期的なオナニーを心掛けるようにしたいものです。
■⑥良質な精子で子づくりに貢献!
こちらも軽く前述していますが、定期的なオナニーは新鮮で良質な精子を発射するためには重要な行為と言われています。およそ3日ほどで精子タンクは満杯になり、余剰な精子は体内に吸収されます。
しかし、古い精子だけでなく新しい精子もフィルターにかけられずに吸収されてしまうため、精子タンクに残っている精子は玉石混淆状態となってしまうのです。
さらに、定期的に精子をつくっていないと私たちの体は、“この人は、精子がそこまで要らない人なんだな”と思い込み、新しい質の高い精子の生成能力が衰えると言われています。
仮に、婚姻関係にあるパートナーがおり、子づくりに励んでいるのであれば、逆にしっかりとオナニーをするなり、フェラや手コキで抜いてもらうなど新鮮な精子を生成する努力をしましょう。
着床率も高まりますし、より二人の絆も深まっていくことは間違いないでしょう。
■⑦活動的になる
結果、モテるオナ禁をする人たちの最終目的は、“モテること”です。オナ禁のメリットには、ニキビができない、顔がツルツルになる、顔つきがシュッとなってイケメンになる、女性がよってくる…など、とにかく女性関連のものが多いことにお気づきでしょう。
要するに、オナニーをしなければ、気持ち悪い妄想に取り憑かれることなく、ナチュラルな対応で女性と接することができる。
さらに、がっつかないから女性から敬遠されず、結果的にモテるということらしいのです。しかし、それは机上の空論であり、脳的な観点からはあまり信憑性が無いと考えられます。
まず、オナニーをすることでドーパミンが分泌されます。快楽物質として知られており、興奮したりテンションを上げたりと、ドーパミンは活動的になるために重要な物質と言われています。
オナニー後には、ドーパミンが分泌され逆に気分が高まっているため、積極的に女性に話しかけることができますし、射精後なので性的欲求も抑えらています。オナ禁している男性は、射精をしていないのにヤリたくて仕方が無い。
しかし、オナニーをしている男性は、積極的だけど、がっついているわけではない。結果、女性からモテるのは、オナニーをしている男性の方だ、と言い切ることができるのです。
まとめ
ここでは、オナ禁がニキビや肌荒れ、さらに健康にどういった影響を与えるのか、最新情報をまとめました。適度な回数であれば、オナニーはむしろ健康に良く、生活向上に役立つことがおわかりいただけたと思います。
やり過ぎには注意ですが、特にいろいろと気にせずにオナニーをして、スッキリさせておいた方が良いのです。
ぜひ、今回の内容を参考にして正しいオナニーライフを送ってください。