不安や疲れ、鬱っぽい症状がオナニーの後に軽減した経験を持つ方は多いはずです。オナニーにはストレスを軽減する力あると言われており、積極的にすべきと言われています。一体なぜか、ここでまとめています。
オナニーはストレス軽減に良い?

まず、ストレスとは何なのか考えていきましょう。ストレスとは、ハンス・セリエという人物の研究に起源を持つと言われている言葉で、からだや心に負担がかかっている状態を指す言葉です。
さて、そんなストレスですがなぜオナニーで軽減できるのでしょうか。まず、ストレス状態というのは交感神経が優位の状態です。
人間には、交感神経と副交感神経という二つの状態があり、普段どちらかが必ず優位になっています。交感神経優位の時、血管は縮小し瞳孔が小さくなり、心臓の鼓動が早くなります。さらに、唾液が減り、筋肉も硬直した、“戦闘モード”に入っている状態です。
そもそも、ストレスは私たちにとってとても重要な状態ですので、絶対悪というわけではありません。
例えば、我々人間の祖先などは狩猟をしながら生きていたので、獲物を仕留める時はストレス状態になって集中しなければいけません。そして、それが終わったら副交感神経が優位となりゆっくりと休みます。
しかし、現代人は仕事や家庭、人間関係、生活の不安などに常に苛まれているため、ストレス状態が常に続いている状態です。
常にからだに負荷がかかっているわけですから、いつか身体的、精神的に崩れてしまい種々のトラブルを発症してしまうわけです。さて、一方で副交感神経について考えてみましょう。副交感神経は、ストレス状態の逆ですので、心穏やかにのんびりできている状態です。
瞳孔は開き心拍数も減少、血管が開き血流も良くなっている状態です。さて、オナニーは基本的に副交感神経が優位の状態です。男性は副交感神経が優位の時にペニスが勃起しますし、女性も感じやすくなります。
さらに、陰部を自らの手やアダルトグッズで慰めているとドーパミンやセロトニン、オキシトシン、脳内オピオイドなど、さまざまな神経伝達物質が分泌されます。それらは、オナニー時に精神を安定させ幸福を感じさせるものであり、この時ばかりは気分良く過ごすことができるのです。
オーガズムを迎える時に一瞬交感神経が優位となりますが、その後はまた副交感神経が優位となります。
さらにほど良く体力を使うため身体も疲弊し、幸福感に包まれながら良質な睡眠を取ることに繋がります。ストレスについての基本を学ぶと、なぜオナニーがストレス軽減に役立つのか、理解しやすくなるのではないでしょうか。
オナニーの効果11個

ここからは、オナニーの効果を11個紹介していきます。前述したように、オナニーにはストレス軽減の力がありますが、そのほかにもさまざまな役立つ効果があります。ぜひ、参考にしてみてください。
■①明日への活力になる
オナニーにはさまざまな嬉しい効果がありますが、まず明日への活力になる、ということをお伝えさせてください。
オナニーは、ストレスを軽減するためのある意味で、“イベント”です。どの程度の時間をかけてオナニーをするかは人それぞれでしょうが、平均的に数十分はかけて行うことでしょう。
さらに、誰にも邪魔されないプライベートな空間を作り、そこで好きなスタイルと好きなおかずで陰部を慰めるわけですから、その人自身にとっては重要な時間となります。
“今日も疲れた。風呂に入って、就寝前にじっくりとオナニーして寝よう”という方もいるでしょう。オナニーを終えた後に幸福感に包まれ、心の中で、“今日も一日、お疲れさま!”という気分で気持ちよく就寝できるはずです。
よく、仕事終わりにビールを飲むことが仕事モードをプライベートモードに切替えるスイッチという方がいますが、オナニーもそういったように切替えスイッチのように使うことで明日への活力になります。
一日の疲れやストレスを男性であれば精子、女性であれば愛液に乗せて分泌させることが、ある意味で心と身体を清浄化するような行為となるのです。
■②前立腺がん予防
男性にとってのオナニーは、いまだに善し悪しが議論されています。
一時期、“オナ禁”という言葉が流行ったことで、“オナニーをすることは、百害あって一利無し”というような風潮が世の中を席巻しました。しかし、近年オナ禁がもたらす効果に科学的根拠が少なく、迷信であるという声も多く聞こえ始めています。
逆に、オナニーによるメリットの方がはるかに多いということが叫ばれており、数多くの研究結果も論文提出されているのです。そのうちのひとつに、前立腺がんの予防というものがあります。
アメリカのとある調査によると、20歳の頃の1ヶ月あたりの射精回数が21回以上の男性は、オナニーが4回から7回の男性よりも前立腺がんになる危険性が19%も低いことが示唆されたのです。
さらに、年齢が高くなるほどにその関係性は強くなっていることから、年齢を重ねてもオナニーは重要であることが研究でわかったのです。
さらに、オーストラリアの研究によっても同様の結果が示唆されており、射精によって前立腺に蓄積しやすい発がん性物質を流すことができると考えられています。射精は、子孫を残すために受け継がれた動物の本能的な行為のひとつです。それを、無理矢理我慢することはよくないのかもしれません。
■③ED防止
男性のオナニーに関して、オナニーを定期的に行うことはEDの防止に役立ちます。EDとは、勃起不全のことであり、さまざまな要因が絡まってペニスが勃起しなくなってしまう症状を指しています。
動物のオスとして勃起しないということは子孫が作れないという問題があるかもしれませんが、現代の人間としては、“エロ”を楽しめないという意味からそのショックは計り知れません。男性たるもの、年齢にかかわらずガチガチのペニスで性的快楽を楽しみたいものです。
さて、オナニーがなぜEDに役立つかというと、常に海綿体の血流が良い状態を作れるからです。勃起は、ペニスが特殊な物体で魔法のように大きくなるのではなく、血液が集中して硬くたくましくなるという構造になっています。
海綿体の血流が良いと勃起力も高まるため、常に使い続けることが大切ということになります。例えば、数年使っていない道具は錆びて使い物にならないですが、常に使ってメンテナンスをしていれば長持ちするのと同じです。
もちろん、EDは加齢によるテストステロンの分泌量減少や精神的ストレスによるものも関係しています。
しかし、“どんなに疲れていても、オナニーでリセット!”という習慣を心掛けることで、多少なりともEDを防止することができるはずです。
■④早漏も防止できる
EDはペニスが勃起しない状態ですので深刻ですが、すぐに射精してしまう、“早漏”もそれなりに深刻です。女性とのセックスの時、あまりにもペニスが敏感であることですぐに射精してしまったら、男性としてのプライドも傷つきますし、最悪相手から嫌われてしまうことだってあります。
早漏は、包茎など改善しにくい症状も関連していますが、やはり耐性がついていないという部分も大きいようです。
ペニスに刺激をしっかりと与えておき、自分のペースを作れるようになることで本番セックスでも恥をかかずに済みます。オナ禁について軽く前述しましたが、その情報を鵜呑みにしているとセックス時に速攻で射精をして恥ずかしい思いをすることになります。
有名AV男優さんも、撮影があっても自宅で必ずオナニーを欠かさないと言います。
それだけ、オナニーは本番セックスにも繋がってくるのです。
■⑤遅漏防止にも繋がる
早漏が防止できる効果があるとお伝えしましたが、逆に遅漏の改善にも役立ちます。遅漏とは、読んで字のごとく射精が遅い症状です。
挿入する手前からすぐに射精してしまう早漏に比べれば女性にとってはまだいいかもしれませんが、やはり全然射精することができない、という状態も考えものです。
いくら長いセックスの方が良いとはいえ、1時間以上挿入されていれば女性も痛がりますし、男性もなかなか射精できずイライラして中折れしてしまいます。
さらに、なかなか射精してくれないことで女性側にとっても、“私じゃ、イケないのかしら…”という不安を与えてしまい、パートナーとの関係にヒビが入ってしまうことだってあるのです。
遅漏は、簡単には治らないかもしれませんが、正しいオナニーを繰り返すことで必ず効果はあらわれます。
女性器に似たように作られているオナホールなどを使ったり、過激な刺激ではない優しい刺激でゆっくりとオナニーをするなど、こういったオナニーを続けると遅漏を改善することに繋がります。セックス中、どうしても射精感が襲って来ず悩んでいる方は正しいオナニーを続けてみましょう。
■⑥ポジティブになれる
ストレスを解消する、という部分でオナニーをするとドーパミンが分泌されると伝えました。ドーパミンとは、私たちを興奮させ活動的にさせる作用がある神経伝達物質です。
例えば、おいしいご飯を食べたいと思ってスマートフォンで店鋪を検索し、良いお店を見つけたとしましょう。この時、食べたいという欲求によってドーパミンが分泌されてその店鋪に足を向かわせます。
オナニーも一緒でエッチな動画を見たい、思い切り気持ちよくなりたい、射精したいという欲求がドーパミンによって誘発されて気分が高まっていくのです。適度な興奮をしっかりと受け続けていれば私たちは活動的になり、気分良く日々を過ごすことができます。
例えば、遊びに行く前だったり仕事前にオナニーをして気分を高めるという方がいますが、あながちそのアプローチは間違っていません。適度なオナニーは気分を高めるのにとても役立つのです。
■⑦男性らしくなれる
男性のオナニーの魅力と言えば、テストステロンが分泌されるところにあります。
実は、オナ禁が良いとされる理由のひとつにこのテストステロンがあります。テストステロンは男性ホルモンの一種であり、これが多く分泌されると吹き出物が増えたり、臭くなったり、ハゲたりするとされます。
男性の場合、“オナニーしたい!”と思った時と射精する瞬間にテストステロンが多く分泌されます。そのため、オナニーばかりしているとテストステロン値が増加していき、結果的にモテなくなってしまう…という理論がオナ禁側の意見なのです。
しかし、射精程度のテストステロン値で前述したような症状になるとしたら、AV男優たちは大変なことになります。
また、毎日オナニーしていたり、セックスを多くしているイケメンたちも見た目が劣化し続けていなければおかしいでしょう。科学的な話を持ち出されると不安になる方も多いですが、そういった弊害が出るとしてもオナニーが直接的な原因ではない可能性の方が高いでしょう。
オナニーによってテストステロン値が増えると筋肉増強に役立ちますし、男性らしいリーダーシップを取れるような気分になります。
筋トレなどをしっかりとしている、活動的な生活をしている、という方はその効果をオナニーがしっかりと後押ししてくれるはずです。
ちなみに、女性の場合はエストロゲンなど女性ホルモンが多く分泌され、より女性らしい体つきやフェロモン分泌に役立つと言われています。適度な正しいオナニーは、逆にモテを生み出す裏技でもあるのです。
■⑧免疫力アップ
オナニーをすることで、前立腺がん防止に役立つとお伝えしました。前立腺に溜まりやすい発がん性物質を流す効果がある、と言われているからです。
さて、オナニーは免疫力アップにも役立つとされてます。オナニーによって血行が良くなれば、当然ですが体温がが上がります。
新陳代謝を良くするためには体温をあげる必要性がありますが、それをオナニーが担ってくれているのです。オナニーをすると平熱が安定すると言われており、そうすることで新陳代謝が高く免疫力が高い状態を維持し続けることができると期待されています。
低体温症の予防にも役立つとされているので、積極的にオナニーを生活に取り入れていきたいところです。
■⑨睡眠の質が高まる
オナニーをすることで幸福感を味わえ、ストレス解消になるとお伝えしています。そのため、睡眠がしやすくなるわけですが、睡眠の質をあげるもう一つの効果があることを覚えておきましょう。
オナニーをするとプロラクチンの分泌量が増えると言われていますが、このプロラクチンは性欲を減退させ睡眠へ誘う物質だと考えられています。性欲減退というと響きがあまり良くありませんが、射精後のことですので問題はありません。普通、射精をした後にすぐまたオナニーをしようという気分になる方は少ないでしょう。
性欲を落ち着かせ、さらに眠気を誘うわけですから寝苦しい夜など、オナニー後には質の高い睡眠が期待できます。
近年、睡眠は人間にとってとても重要な役割を持っていることが研究で解明されつつあり、これか先も大きな話題となるはずです。オナニーによって生活の質も上げられるのであれば、取り入れない理由はないでしょう。
■⑩新鮮な精子を排出できる
オナニーを我慢すると、3日程度で精子を生成するタンクが満杯になると言われています。
要するに、3日以上経つと精子タンク内の精子は体内に吸収されるわけですが、残念なことに新しく作られた精子も体内に吸収されてしまうそうです。逆にいうと、精子タンクの中には古く新鮮ではない精子が残っていることになるため、着床率が悪くなるわけです。
もし、子づくりをしているご夫婦の場合、毎日しっかりと新鮮な精子を中出しした方が着床率は上がるという考え方になります。溜め込めば多くの精子が出るから良い、という考えではなく、できるだけ新鮮な精子を出すように心掛けましょう。
■⑪鎮痛効果
オナニーをすることで、脳内にエンドルフィンという物質が分泌されます。これは、鎮痛効果をもたらす物質と言われており、本来は痛みを感じるところを快楽でマスキングするという、人間が元から持っている神秘の力のひとつです。
オナニーをすることでエンドルフィンが発生するため、足腰の痛みや肩こり、また傷などがその時ばかりは癒されます。鎮痛効果も、オナニーには存在しているのです。
オナニーをしないほうが良い場合

オナニーは、体力をかなり使います。そのため、身体が相当疲れているとか、負荷をかけてはいけない状態の時には避けるべきと考えられます。
さらに、オナニーをしないとイライラするとか、オナニーのことしか考えられないという状態になっている時もオナニーに手をつけず、心を落ち着かせましょう。オナニー依存症になっている可能性があります。
また、ペニスが傷ついているとか、心が極端に落ち込んでいる時なども注意です。ペニスにばい菌が入ればより悪化しますし、精神的に辛い時に快楽でカバーしてしまうとクセになったり強い鎮静作用により逆により落ち込んでしまいます。
どんな状態でも好き勝手にオナニーをすればいい、というものでもないのです。
オナニーをしすぎた場合のリスク3個

最後に、オナニーをし過ぎた場合のリスクについてお伝えします。
■①依存症になる
軽く前述していますが、オナニーをし過ぎると依存症になる恐れがあります。ドーパミン、エンドルフィンなどが多く分泌され気分が良くなる、という状態は麻薬をやっている状態に近いと言われています。
当然、中には依存的な症状にまで悪化してしまい、オナニー無しでは日常生活に支障が出るような生活を強いられてしまう人もいます。適度な数、そして正しいオナニーを心掛けるようにしましょう。
■②遅漏になる
オナニーによって遅漏を改善することもできますが、逆に遅漏になることもあります。
床オナニーや刺激の強い映像刺激ばかりでのオナニー、1日3回以上のオナニーをすると刺激に慣れてしまい実際のセックスで遅漏になることもあるのです。やり過ぎには要注意です。
■③ペニスが変形したり変色する
床オナニーなどの間違ったオナニーや極端な回数のオナニーは、ペニス自体の見た目にも悪影響を与えることがあります。ペニスがおかしな方向に傾いて戻らなくなったり、色もどす黒くヤリチンのような感じになることがあります。
女性の中には、そういったペニスを見て嫌悪感を抱く方もいますし、“性病持ちかも…”と思われることもあるほどです。正しいオナニーを、正しい回数行うように注意しましょう。
まとめ
ここでは、オナニーがストレス解消になるか否か、ということについてまとめました。
正しいオナニーを続けるのであれば、デメリットよりもメリットの方が多いため、ぜひ継続してやってほしいと思います。ただし、間違ったオナニーを続けてしまうとデメリットの方が目立つため、そのさじ加減が肝心です。快楽と共に健康も手に入るオナニー。
ぜひ、積極的に正しい知識を学び、上手に自己コントロールできるようになりましょう。