今はカミングアウトをする人も増えているLGBT。でもカミングアウトするまでには、たくさんの悩みを抱えている人ばかりです。なかなか人に相談できる悩みではないからこそ、一人で抱えてしまう人が多いものです。
少しでも理解し合える人や場所があると気持ちが軽くなるものですが、まだ日本では認知度が低く難しいのが現状かもしれません。
そこで今回はLGBTのよくある悩みを紹介していきます。同じ悩みを抱える人や、身近にLGBTがいる人にとって理解できるものとなるでしょう。
LGBTの意味とは?
LGBTとは、性的少数者を限定的に指す言葉です。このアルファベット四文字は、4つの性的指向の頭文字をとっています。すべて異なるものですが、似ている指向なので一括りにされていることが多いために作られた言葉です。
では、4つの性的指向を簡単に解説していきます。
■L:レズビアン
LはLesbianの頭文字です。女性が女性を恋愛対象としている同性愛者のことです。一般的には「レズ」という言い方が多く広まっていますが、軽蔑的な意味として使用されることも多いのでメディアでは自粛されています。
語源はレスボス島に住んでいる女性が、女性同士の愛を謳っていたことから由来してつけられた言葉です。
■G:ゲイ
GはGeyeの頭文字です。男性が男性を恋愛対象としている同性愛者のことです。日本ではレズビアンとゲイで男女それぞれの同性愛を言い分けていますが、他国ではどちらもゲイと使うことが多いです。
■B:バイセクシャル
BはBisexualの頭文字です。男性と女性のどちらに対しても魅力を感じる両性愛者のことです。異性愛もあり、同性愛もあるのです。精神的な魅力はもちろんのこと、性的な魅力も男女問わずに感じます。
■T:トランスジェンダー
TはTransgenderの頭文字です。性同一障害のことをいい、身体と心の性が一致していないのです。そのため自分の性に対して幼い頃から違和感をもってきた人がほとんどで、病院で診断を受けることもあります。
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LGBTのよくある悩み10個
LGBLは性的少数者であるが故に、抱える悩みも多いのが現状です。むしろ悩みなくしては生きていけない世界ともいえるかもしれません。
では具体的にLGBLのよくある悩みとはどのようなものなのか見ていきましょう。
■1.誰にも言えずに抱え込んでしまう
物心がつく幼稚園頃から「男」と「女」という関係性は既に出来上がっています。
男は元気で強くあれ。走ることが好き。電車が好き。青や黒を身に付ける。そして女の子を好きになる。
女はおしとやかで可愛くあれ。おままごとが好き。キラキラした物が好き。ピンクや赤を身に付ける。そして男の子を好きになる。
それは常識であり、当たり前かのような環境です。通常であれば何も感じない、この当たり前のこと。それが当たり前ではないことの辛さが幼少期からあるのです。
自分は男なのに、なんで女の子を好きになれないんだろう?
私は女の子だけど、女の子にドキドキしてしまうのはなぜ?
男だけど電車も走るのも青も嫌い。なんでピンクを着たらだめなの?
最初は両親にも相談したでしょう。しかし常識から外れてる訴えには蓋をされてしまうことがほとんどです。そのうちに自分がおかしいのだと、気持ちを責め立てるようになります。
結果、誰にも言うことができずに一人で「いけない闇」を抱え込んで過ごすようになるのです。
■2.他人に理解されない
今は同性愛者など、色んな愛の形が周知され認知されてきています。とはいえ、まだまだ理解されるにはハードルが高いところもあります。
LGBTであることは「普通ではない」こと。「特別なこと」なんです。
いざ自分の身近にLGBTがいると、受け入れるには時間がかかるという人の方が多いのが現実です。勇気を出してカミングアウトをされても理解されにくいのです。カミングアウトすることで、失ってしまうものも多数あるでしょう。
周りと同じように恋バナをしてみたくても、自分の恋バナは受け入れられる話ではないわけです。自分の気持ちを理解してもらえないというのは、もどかしく辛い悩みです。
■3.好きな人に拒絶されてしまう恐怖がある
LGBTの人は、人を好きになり告白をして恋人になるという…そんな当たり前の恋愛ができません。
もちろんLGBT以外だって、恋愛が上手くいくわかではないです。好きな人が振り向いてくれないこともありますし、好きな人に彼女がいることもあるでしょう。告白しても振られてしまうことだってあります。
しかし、拒絶される恐怖はないはずです。LGBTの人は、人を好きになって告白をするまでに拒絶される恐怖と常に戦っているのです。
自分が告白したことで相手を不快にさせるかもしれない。
もう一生話すこともできなくなるかもしれない。
気持ち悪いと言われるかもしれない。
対象相手が通常とは異なるからこそ、受け入れてもらうこと自体が難しいわけです。そのため人を好きになっても、いつも自分の心の中で想っているだけで終わってしまうことが多いのです。
自分が傷つくことも、相手を傷つけることも怖くて仕方がないのです。
■4.「自分」という人間がわからなくなる
LGBTは、自己肯定感がない人が多いです。つまりは自分に自信がなく、自分を見失ってしまうことが多いということです。
それは幼少期から自分の気持ちを否定され、押さえつけてきたことに関係しているのでしょう。本当の「好き」は絶対に言ってはいけない「好き」だからです。
そうして育ってきてしまうと、自分自身も自分を受け入れることが難しくなります。どうして自分が「普通」ではないのか。何か欠陥があるのか。
自分の気持ちも見失い、自分で自分が理解できずコントロールできずに悩んでしまうのです。
人はどこかで自分をコントロールして生きています。自分の取り扱いは、誰よりも自分が知っているはずです。取り扱いも注意事項も知った上でコントロールするから、道を渡ることができるのです。
それが自分がわからないと、何もコントロールできないわけです。コントロールできない自分はどんどん道から外れてしまい、どこか知らない場所へと迷い込んでしまうのです。
■5.両親との関わり方について
LGBTの人は、何かをきっかけに「自分は人と違う」ということに気が付きます。
幼稚園の時には違うと両親に訴えていた気持ちが、小学生になるとモヤモヤとした違和感に変わります。そして中学生になった時には、自分はLGBTなのだと認識するのです。
思春期になると、両親と距離をおく人も増えてきます。これがLGBTの場合には、反抗しているという思春期特有の気持ちではないのです。両親と自分がどう関わっていくべきかがわからなくなってしまうのです。
こんな自分を両親は受け止めてくれるのか?
こんな子供を生んだことを後悔するのでは?
やはり自己肯定感のなさも関係してくるのでしょう。一番近い人だからこそ、受け入れてくれなかった時の衝撃が大きくて怖いものです。
本当は話したいことがたくさんあるのに、関わることが怖くなり距離をおいてしまうのです。
■6.同性愛をテーマにしたドラマやAVが辛い
LGBTという言葉が広まったと同時に、少しブームのようになってきた傾向もあります。このような題材をテーマにすると興味を持つ人が増えたということでしょう。
そこでドラマで同性愛や性同一障害の設定がされることも出てきました。あまりに軽蔑した内容でなければ良いのですが、必ずしもいい内容のものばかりではありません。設定の中で、馬鹿にされたり絶縁されたりと酷い扱いを受けてしまうこともあります。
設定されている人物と同じ境遇であれば、自分と重ねてしまい見ていて辛くなります。
またAVでも少し変わった性癖として取り上げられることがあります。特にレズビアンのものなんかは男性が興奮する題材として人気があります。でもレズビアンにとっては、男性の性のネタにされるなんて望んでいることではありません。AVで人気が出てしまうのは不本意というか、辛いことでもあるのです。
人は流行りにのり、さらに付加をつけたり比喩したりするものです。LGBTが世間に認知されるほどに、良い方向ばかりに物事がいくわけでなく、面白おかしくネタにされてしまうことがあるのは悩みの一つになるでしょう。
■7.同性といても異性といても居場所がない
人にもよりますが、多くの人は同性といるときの自分と異性といるときの自分は違いますよね。
同性と一緒にいると、わかり合えることも多いし気兼ねしません。リラックスして笑ってすごせる仲間です。
異性と一緒にいると、どこか少し気が張ってしまったります。自分を良く見せようとしたり、あまりわからない話に無理に合わせたりします。長く一緒にいると疲れることもあるでしょう。
だから通常は人は同性と行動を共にし、異性とは恋人という形で一緒になるという選択をするのです。
しかしLGBTの場合には、これが成立しません。はたから見れば同性でも、自分の中では異性の中にいることになります。話の内容を理解するのも難しく、居心地も悪く感じます。一緒にいると疲れてしまうのです。
だからといって異性のところに行っても、はたから見れば異性ですから相手は気を遣います。あなたが同性として扱ってほしくてもそういうわけにはいきません。決して居心地がいいとはいえないでしょう。
そうなると自分の居場所が存在しなくなってしまうのです。自分はどこに属していればよいのかと居心地の良いところを求めて常にさまよってしまう状態なのです。
■8.将来のことを考えると眠れない…結婚?子供は?
将来のことを考えると、不安で夜も眠れなくなるという人は多いものです。
LGBTであることで、通常の恋愛は望めないと考えます。もし恋愛が成立しても、その先が見えないのです。同性愛での結婚や子供なんて想像がつかないのです。
そもそも恋愛を続けていくことにも不安が常にあるでしょう。いつかこの関係は終わってしまうのではないか。そうなった時に次に自分は恋愛ができるのか。一人になってしまうのではないか。
常に将来の見えない恐怖と孤独と戦うようになってしまうのです。
■9.カミングアウトは必要なのか
自分がLGBTであると、常に考えるのが「カミングアウト」についてです。
思春期頃に自分の性的指向が少し人とは違うことに気が付きます。最初は必死に隠そうとするでしょう。カミングアウトなんて一生しないと自分に誓うかもしれません。
しかし大人になるにつれて、このまま自分を隠し続けて良いのかと疑問に感じます。ネットや書籍でLGBTについて調べ、同じような悩みを持つ人とつながることで少しずつ自分に自信がついてきます。
隠し続ける人生ではなく、さらけ出す人生の方が悔いがないことに気が付きます。そしてカミングアウトという言葉と向き合うようになるのです。
でもいざしようと思うと、誰にいつ何をどう言えばいいのかと悩みます。結局タイミングがつかめずに、そのまま毎日が過ぎてしまうのです。
■10.本当の友達と呼べる人がいない
LGBTであると、同性を友達としてではなく恋愛対象として見てしまいます。相手は友達だと思ってくれているのに、自分は同じように思えません。
異性とは共感する部分も多く友達になれそうなのに、反対に恋愛対象として見られてしまうので友達になることが難しいのです。
そうすると、いつも作った自分で人に接することとなります。本当の自分ではなく。本当の友達でもないのです。親友って何だろうと考えると寂しくなってしまうのです。
「同性の出会いがない・・・」そう思っている同性愛者の方も多いのではないでしょうか。実はそんなこともなく、同性同士でも出会えるアプリがあるんです。今回は同性でも出会えるアプリ「マッチドットコム」の紹介と、どのように出会えばいいか、便利な機能を紹介していきます。
LGBTをカミングアウトする方法
LGBTを隠したまま生きていくのは、辛いですよね。どこにも自分の居場所なんてないと思ってしまいます。これから生きていく意味があるのかとさえ思ってしまうでしょう。
そこでカミングアウトをするのです。でもカミングアウトって本当に難しいことです。言ったことで失うものも大きいかもしれません。
それでもカミングアウトを覚悟したのであれば、正しい順序で行ってみましょう。きっと新しい自分になれるはずです。そして自分の居場所を自分で守ることができるでしょう。
■まずは自分の気持ちを整える
LGBTのカミングアウトをする時に、まずするべきことは自分の気持ちの整理からです。
「大きな覚悟」と「大きな決意」を持つことが大切です。少しでも迷いがあると、カミングアウトした後に後悔してしまうことになります。迷いが捨てきれない気持ちは当然ですが、一度自分を脱ぎ捨てる気持ちで覚悟と決意をしましょう。
カミングアウトすれば、誰しもが温かく理解を示してくれるわけではありません。
あなたの元から離れていく人もいます。
信じていた人に裏切られることもあります。
大切な人があなたを不気味に思うかもしれません。
それでも、それが「自分」なのです。人にどう思われようとLGBTである自分を恥ずかしいと思わないでください。自信を持ちましょう。それで離れていく人は、その程度と割り切る気持ちを持ちましょう。
まずは自分で確固たる気持ちを持つことが何よりも大切です。
■LGBTの仲間を作る
LGBTの気持ちを誰より理解できるのは、同じLGBTです。やはり同じ立場で同じ境遇の人ほど、自分の気持ちをわかってくれます。
孤独の中でカミングアウトをするのは、ちょっと怖いですよね。何かあった時に、同じように分かち合える仲間がいるというのが心の支えになります。
今はネットでもLGBTの仲間が繋がっていたりします。そこでお互いの経験などを報告し、相談しあい励ましあっているのです。
このようなLGBTの仲間は必ず作るべきです。孤独ではありません、自分には仲間がいる。その気持ちが強さになるのです。
■理解してほしい人には自分の口から伝える
カミングアウトをSNSで行う人も増えているようです。もちろんSNSで自分を知ってもらうのも一つの手段でしょう。
でも自分のことを本当に理解してほしいと願う人には、自分の口からカミングアウトをしてください。家族や親友、好きになった相手などです。
大事な話があることを伝え、二人きりの時に伝えましょう。
■焦らずゆっくりカミングアウトは時間をかけて
カミングアウトをする時は緊張するのは当たり前です。緊張しすぎて相手の顔も見れず、相手の話も聞けずに、ただ自分の話だけを聞いてもらおうとしてしまう人もいます。
でもカミングアウトは相手も緊張しています。一方的ではなく、相手の表情も見ながら焦らず話すように心がけてください。
「私は女性であるけれど、女性しか好きになれない」
「おかしいのはわかってるし、すぐに理解してもらえないのもわかってる」
「でもあなたには知っておいてほしかったから」
「少しずつでいいから受け入れてくれたら嬉しい」
間を空けながら、ゆっくり話しましょう。そして今すぐに理解して受け入れてほしいと強要はせずに、ゆっくりでいいから知ってほしいと伝えてください。
■カミングアウトの後はいつも通り
カミングアウトした後、どう接したら良いのかと悩むでしょう。しかしカミングアウトされた方も同じように悩んでいます。
あなたは今まで通り接するようにしてください。相手の反応がどうであれ、いつもの自分で振る舞うように意識してみましょう。
LGBTに対する現状の制度
日本ではLGBTでの差別はまだまだあるのが現状です。同性同士で手を繫ぐことにも大きな違和感があり、異様に感じる人の方が圧倒的に多いでしょう。
日本の法律でも同性婚を認めるものはありません。通常の結婚と同じように財産の共有や、子供を持つこと、遺産相続なども進んでいないのです。
まだまだ制度としては整っていないのが日本の現状というわけです。
一方で海外では少しずつ同性婚が合法化されてきています。何より一般の人がとても好意的です。日本でも同じように少しずつ認知や理解が深まっていくことを期待していくしかありません。これには法律の改正や企業の協力はもちろんですが、一人一人の差別の意識を改善していくことが必要となるのでしょう。
LGBTの悩み相談窓口一覧
LGBTは相談できるところがいくつかあります。一人で抱え込まずに、相談してみると気持ちが軽くなることも多いでしょう。
まずは掲示板で仲間を作ることをおすすめします。同じ境遇だからこそ理解し合い、解決できることもあります。同じLGBTなので、遠慮することなく意見交換や相談もできます。
LGBTの悩み相談専用サイト
一般社団法人社会的包摂サポートセンター|よりそいホットライン
24時間無料で相談にのってくれます。LGBT専門の相談員がいるので一緒に悩みを解決するための方法を考えてくれます。
NPO法人 アカー(動くゲイとレズビアンの会)
LGBTの相談の他、法律の相談も受けています。職場や学校でのトラブル。いじめや暴力などの差別。このような一人では解決できない問題にも専門員が対応してくれます。
AGP(同性愛者医療・福祉・教育・カウンセリング専門家会議)
医師、看護師、ソーシャルワーカーなどの支援団体です。無料でこころとからだの相談をしてくれるので、病院に直接行く勇気のない人はまず電話で相談してみましょう。
「同性の出会いがない・・・」そう思っている同性愛者の方も多いのではないでしょうか。実はそんなこともなく、同性同士でも出会えるアプリがあるんです。今回は同性でも出会えるアプリ「マッチドットコム」の紹介と、どのように出会えばいいか、便利な機能を紹介していきます。
まとめ
LGBTの人は、人と異なる性質を持っているので悩みも多いです。
でも内容は違えど、人は誰しも人とは異なる部分があります。そしてそれがコンプレックスになっていたり、悩みになっている人はたくさんいるのです。
人は皆同じではありません。それが個性です。だから面白いのです。
自分がLGBTであることも個性の一つです。もちろん割り切るのは難しいですし、理解されにくいことも多いかもしれません。それでも悩みを自分の中で上手く処理して解決できるように、向き合ってみてください。
きっと自分にとってベストな道が見つかるはずです。