せっかく彼といい雰囲気になったのに、生憎の生理中。やめたほうがいいような気もするけれど、どうしよう……そんな経験をしたことはありませんか?
おそらくはあなたも過去に『生理中のエッチは避けるべき』という情報をどこかで見聞きしていることでしょう。
それでも多くの女性がいざとなるとどうするべきか迷ってしまい、自分の意志で決断することのできないままエッチに突入してしまったり、反対にエッチを諦めてしまうというのは、生理中のエッチについてほとんど知られていないことが大きな要因と考えられます。
今回は、生理中のエッチを避けるべき理由と実行する際の注意点、また、そんなときに彼氏が抱く口にできない本音についてお伝えしていきます。
生理中のエッチは危険がいっぱい!
まず、生理中にエッチをすることの是非ですが、これは専門家のあいだでも意見が分かれるものであるようです。
多くの医師が『避けたほうが良い』という見解を示してはいるものの、リスクについてしっかりと理解した上で行うのであれば問題はない、という意見も少なくありません。
では、生理中のエッチに伴うリスクには一体どのようなものがあるのでしょうか。
■子宮内膜症
子宮内膜症は、本来子宮にしか存在しないはずの子宮内膜組織が別の場所で増殖や出血を繰り返す病気です。
激しい生理痛を訴える人が多いのがこの病気の特徴のひとつですが、それ以外にも普段から性交痛や排便痛を感じていたりと、できる場所によってその症状はさまざま。
そんな子宮内膜症は、恐ろしいことに、不妊や癌といった重大な病気を引き起こす原因ともなり得るものなのです。
子宮内膜が子宮以外の場所にできてしまうそもそもの原因については、『本来生理として排出されるべき子宮内膜がなんらかの要因で逆流してしまったため』という説が有力です。
生理中のエッチは、そんな『子宮内膜を含む経血の逆流』を招く危険性が非常に高い行為なのです。
■感染症
生理中の女性の体は非常にデリケート。普段よりも免疫力が低下した状態です。
更に、生理中の膣内は、血液の特性上いつもよりも『滑りの悪い』状態にあります。
免疫力が落ちていることに加え、『滑りの悪い』状態での挿入によって膣粘膜がダメージを受けることにより、生理中のエッチは通常のエッチにくらべ感染症のリスクが格段に高まります。
もちろん、感染症のリスクは女性ばかりが負うものではありません。月経血に触れる男性にも同じく高いリスクがともなうということもお互いに知っておくべき重要な事実です。
■妊娠
『生理中は妊娠しない』――そう信じている人は少なくないのではないでしょうか。けれども、これは事実ではありません。
一般的な生理周期とされている28日周期の人を例にあげると、生理開始(周期1日目)からちょうど2週間後(周期15日目)に排卵が起こり、そこから更に2週間後に次の生理が訪れ、新たな周期のスタートとなります。
妊娠の第一歩は、排卵日に精子と卵子が出会い受精をすることですが、ここで重要なのは卵子の寿命がおおよそ1日であるという事実です。
つまり、この1日のあいだに受精可能な精子が女性の体内にまったく存在しないのであれば決して妊娠が成立することはありません。
この原理を逆手にとったのがいわゆる『安全日』の考え方ですが、実はここには決定的な落とし穴があるのです。
まず、女性の体は機械ではなく、生きた体と心をもつ生身の人間ですから、常に一定の周期で排卵や生理が起きるとは限りません。
生理がはじまったばかりだから排卵はまだ当分先――そう思っていたら、ホルモンバランスが崩れて排卵が早まり、生理中に排卵が起きてしまった、ということもあり得ないことではないのです。
また、男性の精子の寿命は一般的に3日程度とされていますが、中にはもっと長生きな精子も存在しています。
女性の排卵が起きるタイミングや精子の寿命を見極めるのが困難である以上、生理中だからといって妊娠しないと決めつけることは危険だと言わざるを得ません。
■痛み
生理になると普段以上に性欲が増してしまうという人がいる一方で、中にはまったく性欲を感じなくなるという人も存在しています。
まったく性欲を感じない=乗り気でないエッチというのは決して楽しいものではありません。
また、多くの誤解があるようですが、実際のところ経血に潤滑油としての効果は期待できません。むしろ、先述したとおり、血液は『滑りの悪い』状態を引き起こす要因となるものです。
こうした原因が重なることによって、生理中のエッチによって痛みを感じてしまうという人は少なくありません。
痛みをガマンしながらおこなうエッチが苦痛なのはいうまでもありませんが、そうした痛みの記憶によって、普段のエッチの際にも無意識のうちに身体がこわばってしまったり、場合によってはエッチそのものが苦手になるといった事態を招いてしまうことも決して珍しくはないのです。
生理中のエッチの注意点7つ
ここまで、生理中のエッチによって引き起こされる代表的なリスクについてご説明してきました。
では、そのようなリスクをできる限り回避するために気をつけるべき点というのはいったいどのようなものなのでしょうか。
1.出血が多い日はできる限り避ける
女性が生理中のエッチで最も気になってしまうのは、経血そのものを彼の目にさらすことなのではないでしょうか。
彼の体を経血で汚してしまってはいないだろうか、気持ち悪いと思われていないだろうか――そんな心配で頭がいっぱいになってしまいエッチを楽しめないようでは、そもそもエッチをする意味がありません。
出血量の多い数日間を避け、終わりがけの経血量の少ない時期を選ぶだけでもそうした心理的負担は随分と軽減されることでしょう。
2.後片付けまで見越した準備を
生理中のエッチを負担に感じる原因のひとつとして、『後片付けの大変さ』をあげる人も少なくありません。
ただでさえ不調を抱えやすい生理期間ですから、面倒な後片付けなんて御免だと感じてしまうのもごくごく自然なことです。
この対処法として効果的なのは、エッチに突入する前に入念な下準備をしておくことです。
簡単な方法としては、普通のボックスティッシュのほかにウェットティッシュも用意しておく。また、シーツの上に大きめのタオルを敷いておくなどがおすすめです。
この場合、できるだけ濃い色のタオルを選ぶことで流れ出た経血を目立たなくすることもできます。
それでも気になるようならば、シーツとタオルのあいだに防水シートを敷いてみましょう。より確実にベッドが汚れてしまう事態を防ぐことができるでしょう。
3.いつも以上に清潔に
感染症の項でもお伝えしたように、生理中の女性は免疫力が低下した状態にあります。
もちろん、普段のエッチにおいてもお互いに清潔を心がけるべきではありますが、生理中のエッチというのは普段であれば感染しないような感染症にかかってしまうリスクをともなう特別なものです。
お互いを大切に思うのであれば、男女ともにいつも以上の清潔を心がける必要があると言えるでしょう。
4.コミュニケーションを大切に
生理中のエッチは、相手を大切に思うからこそさまざまな不安や心配が頭をよぎるものです。
あなたが彼を気遣うように、彼のほうもあなたのことをいつも以上に気遣ってくれていることでしょう。
とはいえ、ときにはそんな気遣いが見当違いなものであったり、場合によっては裏目に出てしまうといったことも。
そんな悲しいすれ違いを防ぐためにも、『〇〇したほうがいい?』『もっと○○してほしい』など、相手にしてほしいことや提案ははっきりと口に出して伝えるよう心がけましょう。
そんなやり取りの中で、あなたが気にしていることを意外に彼は気にしていないといったことが分かってくるかもしれません。結果として、よりのびのびとエッチを楽しめるようになるでしょう。
5.膣内や外陰部への刺激は控えめに
生理中の女性の膣内は、いつも以上に傷つきやすくデリケートな状態になっています。
粘膜自体も柔らかく充血しているため、なんでもない刺激で簡単に傷ついてしまうことも。
傷口ができてしまえば同時に感染症のリスクも高まります。
そうした点を彼にもしっかりと理解してもらった上で、必要以上の刺激は避けた優しく丁寧なエッチを心がけましょう。
6.コンドームを使用する
エッチによって感染する性感染症のうち、HIV、性器クラミジア感染症、淋菌感染症(淋病)、トリコモナス感染症、カンジタ症はコンドームの使用によって防ぐことができるものです。
エッチの際には常にコンドームを使用することが大前提ではありますが、特に感染症のリスクが高まる生理中は、お互いの安心のためにもコンドームの使用を徹底するようにしてください。
ただし、性器ヘルペスウイルス、感染症尖圭コンジローム、梅毒といった、コンドームだけでは完全に防ぐことのできない性感染症も存在しています。
性感染症を防ぐという点においては、コンドームはあくまでもリスクを減らす目的で使用するものであるということをしっかりと理解しておきましょう。
7.気が乗らないときは無理をしない
生理中にデリケートになってしまうのは体だけとは限りません。それと同じくらい、もしくはそれ以上にデリケートで繊細なのが生理中の女性の心です。
生理にともなう生理痛、頭痛、下痢、生理用品による外陰部のかゆみやかぶれ、不快感など、程度の差こそあれ、ほとんどすべての女性が生理中はなんらかの不快感を抱えつつ過ごしていると言っても過言ではありません。
ただでさえストレスの溜まりがちな時期ですから、嫌だと感じたことを無理して実行する必要はありません。
たとえ彼がエッチに乗り気であったとしても、あなたがしたくないと感じたのならばその気持ちを優先しましょう。
もしもそれで彼が腹を立ててしまったり、すねてしまったりするようならば、彼はあなたの体を思いやるよりも自分の欲望を優先させる人物だということです。そもそも大切なあなたの愛情や時間を費やすに値するような人物ではありません。
生理中のときの彼氏の本音とは
生理中にエッチをする場合、女性が彼に抱く感情の大部分は『罪悪感』や『羞恥心』なのではないでしょうか。
対して彼のほうはというと――残念ながら、女性の立場からはよく分からないのが実情です。
果たして彼は、どのような気持ちを抱きながら生理中のエッチに臨んでいるのでしょうか。
ここで、気になる彼の本音を見ていきます。
■血が怖い
「大したことないだとうと高をくくってエッチしたら予想以上の大量出血。コワかった」
毎月のように生理で経血を目にしている女性に対し、一般的な男性は血液を見る機会がほとんどありません。
たとえ大好きな彼女であったとしても、いざその体から経血が流れ出るのを目にすれば少なからずショックを受けてしまうというのが本当のところなのでしょう。
■においが気になる
「血は平気だけど、あの鉄っぽいというか生臭いにおいが何とも言えずつらかった」
生理中の自分自身のにおいが気になったことがある人は多いのではないでしょうか。
血と粘膜の混じった経血独特のにおい。経血に縁のない男性にとっては特に強烈に感じられてしまうものであるようです。
■汚れが困る
「終わって灯りをつけてみたらお互いに全身血まみれ(笑)。もちろんベッドも大惨事……」
中にはこんなホラーな体験をしたという人も。
体が汚れた程度であればシャワーで即解決ですが、一旦被害が寝具にまで及んでしまうと元通りにするには大変な手間がかかってしまいます。
下準備が十分にできないのであれば、エッチの場所を考えた方がいいかもしれません。
■彼女の体が心配
「生理がどれくらい大変なものなのか男の自分には分からないから、彼女の体が心配でエッチに集中できなかった」
大部分の男性にとって生理というのはまったくの未知の世界。生殖に必要なものとは理解していても、そのほとんどが謎のベールに包まれたものなのでしょう。必要以上の大事にとらえてしまったとしても不思議ではありません。
彼氏に対する正しい対処法とは
生理中に彼からエッチに誘われてしまったら、乗るにせよ断るにせよ、どのように伝えたらいいか迷ってしまうのではないでしょうか。
以下、気まずさを感じることなく自分の意思を伝えられる、上手な対処法についてご紹介していきましょう。
■「残念。わたしもすごくしたいんだけど、今生理中なの。来週はどう?」
この対処法のポイントは、『わたしもエッチがしたい』ということをハッキリ彼に伝えることです。
普段から控えめだったり、毎回探り探りエッチにもちこむタイプの彼は、エッチの誘いを拒否されることを何よりも恐れています。
うかつに断ってしまえば、トラウマとなって以後自分から誘うことができなくなってしまったり、最悪の場合は『自分とエッチしたくないから生理だなんて嘘をついたのでは』という被害妄想に陥ってしまうことも考えられるでしょう。
そうした事態を防ぐためにも、わたしもあなたとエッチがしたい、と前向きな気持ちを伝えた上で、次回の提案をすることです。きっと彼は素直に受け入れてくれることでしょう。
■「ごめんね、今生理中なの。良かったらお口でさせてほしいな」
あなたさえ負担でなければ、この方法がベストと言えるかもしれません。
というのは、エッチな空気だな、とあなたが察した時点で、彼のスイッチはエッチモードに切り替わっていると考えられるからです。
彼女から生理中だと言われたならば、大抵の彼氏は『できないんだな』と理解して諦めてくれることでしょう。
とはいえ、頭では納得しても、中途半端に高まってしまった欲望が直ちに消え失せるわけではありません。
そんなとき、あなたのほうから『口でする』と提案されたなら、彼からすれば嬉しくないはずがないのです。
期待に胸を高鳴らせた彼は、あなたから与えられる快楽と愛情を全身で味わうことになるでしょう。
■「あ。そういえばわたし生理中だった! どうしよう?」
あなた自身、生理中だけれどもエッチがしたいというときに便利なのがこのセリフです。
このままエッチがしたい、けれど、生理中なのにエッチしたいなんて言ったら引かれてしまうかも――そんな不安から、ついついエッチを断る方向に話が進んでしまうという人は少なくないのではないでしょうか。
けれどもこのセリフであれば、結論はあくまで彼に委ねつつ、同時に『わたしはしてもいいよ』と言外に匂わせることができるのです。
彼の方から断られる可能性も十分考えられますが、どちらに転んでもお互いにダメージのない方法と言えるでしょう。
まとめ
生理中のエッチも、リスクと対処法についての知識があれば必要以上に恐れることはありません。
そうした知識とお互いへの思いやりこそが、生理中でも安心してエッチを楽しむための何よりの秘訣なのです。