『痛い』『怖い』『マニアック過ぎる』というイメージのあるSMプレイですが、さまざまなSMプレイの『イメージにはどこか憧れている』という方は多いことでしょう。一度この世界の良さを知ってしまうとなかなか抜け出すことができないと言われています。
そんなSMプレイの定番のアイテムのひとつに『鞭(ムチ)』があります。『女王様が男性を鞭で叩いている情景』が広くアイコン化されており想像しやすいですが、実際にSMプレイで使われている鞭や、またその使い方はどのようなものなのでしょうか?
ここでは、SMにおける鞭について徹底追求してみたいと思います。
SMの鞭(ムチ)の種類 3種+オマケ
必ず使うわけではありませんが、SMプレイにおいて『鞭』は重要なアイテムのひとつです。SM用の鞭にはいくつかの種類があります。
※鞭を使用する際は『パートナーがプレイに集中出来ないほど痛がっていないか』を注意深く観察しましょう。特にギャグボール(口枷の一種)と目隠しを併用している場合は注意です。
■①バラ鞭(初心者向け)
鞭は大きく分けて3種類がありますが、SMで最も定番なのがバラ鞭です。
持ち手が丸くゴツゴツしたような形状をしているのでしっかりと握れ、さらに鞭部分がフリンジのようになっているので、痛みが分散されます。バラ鞭自体にもさまざまな種類があるのですが、比較的穂先の細かなフリンジ部分が細かく別れているほどに、シャープな痛みを伴います。
SM上級者になると、どんどん激しい痛みを求めてしまうのですが、初心者の方であればあまり穂先が細分化していない『6条ムチ』あたりを利用してみると良いでしょう。
バラ鞭の特徴は『比較的大きな音を出しやすい』ところにあります。強力な痛みを伴う事なく、またものによってほとんど痛みを感じずにSMプレイの雰囲気を楽しむ事ができます。(バラエティ番組などで鞭を使用する際、それがバラ鞭なら「本当はあまり痛くない」と思って良いでしょう)
とはいえもちろん『思い切り強く叩く』また『横から叩く』などすれば、強烈な痛みを伴い、場合によっては血管を傷つけてしまうこともあります。鞭は上から下の縦運動を基本に振り下ろし、相手が痛く気持ちいい部分を探しながら利用するようにしましょう。
■②乗馬鞭(中級者向け)
乗馬でジョッキーが馬を叩く際に使用されている鞭が『乗馬鞭』です。ほとんどの乗馬鞭は細身で、大きな特徴として先端にチップが付属しており、靴べらのようなデザインです。
乗馬鞭はバラ鞭と比べ『音は小さく、痛みはかなり強い』のが特徴で、雰囲気だけのSMプレイを楽しみたいカップルには不向きな『中級者向けの鞭』です。
先端部分を使って対象者を叩くため『力加減のコントロールが簡単』で、また使い馴れてくるとピンポイントで叩きたいところを狙い打ちすることができるので、SMプレイ面でも使い勝手が良いと言われています。
鞭全体はしなりますが硬めにできており、乳房や顔、口、さらには性器などを押す、撫でる、なぞるといったように『叩くだけでない幅広い用途で楽しむことができる』のも人気です。
■③一本鞭(上級者向け)
先に紹介した鞭2種類とは一線を画す上級者向けの鞭が『一本鞭』です。一本鞭は持ち手以外の全体がしなるため、反動をつけて強烈な打撃を与える事が特徴です。「バシン!」という乾いた大きな音が部屋中に響き渡ります。痛み、音ともに最高レベルのSMプレイを楽しむことができます。
しかし、一本鞭は本来は戦いにおける武器として、また拷問などで使用される『相手を負傷させるための鞭』です。そのため威力音量ともに非常に大きく、そして『かなりの痛み』を伴います。
皮膚が薄いところや骨が出ているところで使うと、力の入れ方次第では肉を裂いてしまうなど相手に深刻なダメージを与える危険性を持っており、遊び半分での使用は大変危険です。お互いが使用の了承しているのはもちろん、無理をせずに利用することをおすすめします。
■一本鞭の種類
一本鞭は大きく分けて『編み上げ鞭』と『ラバー鞭』の2種類が用意されています。
『編み上げ鞭』は比較的軽く扱いやすく、初めて使う方におすすめです。
『ラバー鞭』はずっしりと重く、その分打撃を与えると相当な痛みを感じるので、相手がSMプレイに精通しているM、俗に言う『ドM』で知識と経験を持った相手でない限りは選択しない方が良いでしょう。
■【番外】初心者にオススメのスパンキングラケット
SM初心者同士の場合『鞭を試したが、そもそも雰囲気が欲しかっただけで、痛みを求めてはいなかった事が後でわかった』という場合は非常に多いです。そのため初めての鞭を購入する前に『鋲がついていないスパンキングラケット』を試してみるのがオススメです。
スパンキングラケットはラケットの形状をした鞭風のアイテムで、『痛みがほとんど無い』ことで知られています。しっかりと『しなり』もあるため鞭の類似体験ができます。スパンキングラケットを使用し、互いに快楽と感じられるか、“もっと頂戴”と思えるかどうかを試してみましょう。
『鋲付きのスパンキングラケット』は非常に痛いのでむしろ上級者向けです。購入の際は注意しましょう。
SMの鞭(ムチ)の使い方
手の平、鞭を含め、叩くことをスパンキングと呼びます。初めての、憧れのスパンキング行為かもしれませんが『自己流で鞭を使うこと』は非常に危険です。SMプレイを生業としているプロの方はオリジナルの技を編み出している場合もありますが、それは基礎があった上でのことです。
■鞭の基本的な使い方
鞭の使い方の基本は、使用者の背後から対象者にむけて反動をつけて振り下ろす感覚です。大きな音が出ますし、痛みが伴いますので叩かれた人物も初心者なら声を挙げてしまうこともあるでしょう。使用法をまず守る、というところからじっくりSMプレイを楽しむようにしましょう。
また全ての鞭に言えることですが、弱い力から徐々に強くしていき、相手の丁度いいところを探っていく事が重要です。はじめから度を超えて痛いとなると恐怖を感じてしまいます。
■バラ鞭、乗馬鞭の使い方
『バラ鞭』や『乗馬鞭』ですが、これは前述していますが『上から下へ振り下ろすように』使用してください。横から思い切り張り手のように叩いてしまうと、血管が切れたり、痕が長く残ったりと非常に危険です。
■一本鞭の使い方
『一本鞭』は、反動をつけて狙ったところに鞭を当てる、という方法がおすすめです。横からでも、さほど強い力でなければ良いですが、一本鞭のラバー鞭であれば必ず強烈な痛みを伴うため、相手がSM慣れしている人でない限りは使用は控えるようにしましょう。
鞭(ムチ)を使ったセックスプレイ7選!
鞭を使ったプレイは様々ですが、その中から7つを紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
■①四つん這いでお尻を叩く
やはり、SMはM側の興奮度を高めてあげることが快感の基本です。四つん這いになってもらい、後ろからお尻を鞭でスパンキングしてみましょう。最初は弱く、相手が求めてくるようであれば、さらに強く、といった流れが理想的でしょう。
■②椅子や壁を使う
四つん這いはスタンダードですが、椅子の背もたれに手をかけてもらったり、壁に手をついてもらうタイプのバックスタイルになってもらい、スパンキングを行うというのもおすすめです。
できるだけお尻を突き出してもらうと、余計いやらしい雰囲気を楽しむことができます。そんな時、おもらしもプラスしてもらうと、興奮度も上がるのではないでしょうか。
■③目隠しや縛り付けて叩く
互いに同意の上であれば、多少アブノーマルなプレイを楽しんでも問題ありません。例えば、目隠しをして椅子に座ってもらい、手をガムテープで縛るなどそういったプレイです。
監禁されているようなシチュエーションで、相手は多少恐怖感があるかもしれませんが、そこを鞭で叩く事で恐怖が快楽へと繋がります。
いつ、どのタイミングで鞭で叩かれるのかがわからない、というシチュエーションに興奮してしまい、叩かれる側の心臓の鼓動が早くなっていきます。強い興奮と痛み、そして快楽。さまざまな感覚器官を使い、この状況を楽しめるのでおすすめです。
■④言葉責めで楽しむ
鞭を使ったプレイの基本ですが、言葉責めを取り入れましょう。女王さまが、「この豚野郎!」と言ったり、男性が女性に向けて「ド変態女が!」と、罵声を浴びせるレベルの言葉責めの方が興奮度が高まります。
ですがこういった『絵に書いたようなSMっぽいセリフ』は相手との間柄も選びます。長年のパートナーなど、場合によってはお互いに笑ってしまいさめる事もあるでしょう。
もちろん「乳首が立ってるよ」や「びしょびしょだよ」など、こういった甘い隠語を投げかけても問題ありません。
しかし、鞭でスパンキングされている、という行為は陵辱をイメージさせますので、相手の同意があるのであれば罵声の方が興奮すると考えられます。普段、使わない言葉などを投げかけて、相手をどんどん攻撃してみましょう。
■⑤バイブなどを使ったプレイ
バックの体勢、四つん這いの体勢など、お尻を突き出したシチュエーションでの鞭使いがおすすめと前述しました。
もちろん、その状況で鞭を使ったスパンキングをするのは良いですが、バイブレーターを相手の陰部に挿入しながらのスパンキングもおすすめです。
自分のアソコの中では、バイブレーターがグィングィン動き回っているのにも関わらず、お尻は鞭でビシバシ叩かれてる。さまざまな感覚が体の内側と外側から感じられることにより、ほかにはない最高の快楽を得ることができるでしょう。
とはいえ割と簡単に抜けてしまうので固定する専用の道具を使用するのがオススメです。
■⑥イッた後に鞭を使う
女性が一度オーガズムに達した後で鞭で叩くというプレイは割と喜ばれるようです。女性は男性とは違い比較的短いスパンでオーガズムに達することができます。そのためセックスなどでオーガズムに達した後、鞭による痛みを与えられる事で快感を得る事ができ、また稀ではありますが一部の上級者のM女性は連続的にオーガズムに達する事が出来るようです。
女性がセックスをした後は、脳内ホルモンが多く放出されており、痛みへ耐性ができている状態です。そのため、ある程度強く叩いていも、それが痛みというよりは気持ち良さに変わっていきます…が、しかしこれもある程度上級者の話です。また個人差もあるようです。
■⑦鏡を使ったり動画を撮影
鞭で叩かれている方も叩かれている自分の姿を見たり、動画や写真を撮影されていると思うと、余計興奮が高まっていきます。相手にも自分の姿が見えるように全身鏡の前で鞭を打ったり、撮影をしながら鞭でのSMプレイをするだけで、羞恥心で興奮を高める事ができます。
SMプレイは身体的な苦痛や刺激だけでなく、精神面を大きく操る事がプレイの重要なファクターです。
おすすめ!人気のSMプレイ鞭(ムチ)5選
おすすめの人気SM鞭(ムチ)を厳選!ランキングTOP5をご紹介します!
1.SMであそぼ-SMグッズ10点セット-
3,217円
アイマスク・玉猿轡・首輪(リード付き)・乳首枷・手枷・足枷・枷連結具・バラ鞭・拘束ロープ(10m)・フェザームチの豪華10点セット
■2.薔薇鞭(ばらむち)
1,716円
美しくラグジュアリーなフローラルデザインのバラ鞭で耽美な時間を。表面は美しい花柄、裏地はシックなブラックカラーのバラ鞭です。
■3.初心者もハマってしまう スパンキング
大きな音が出るのがムチとは違うところです。音による支配感、服従感が増していきます。
■4.NEO 本革六条ムチ(超ハード)
3,960円
本革を使用した高級感漂う本格的な六条ムチ日本のムチ職人が一本ずつハンドメイドしているため細部までこだわり抜いた一品扱いやすい重さで腕の負担になりにくい30年の歴史を持つ老舗SMメーカーから新ブランド「NEO」が登場!
■5.SMart[スマート] 六条バラムチ BLACK
打撃音でさらに興奮!痛みの少ない仕様に。アイマスクとも合わせてプレイしよう。
まとめ
この記事では鞭を使ったSMプレイの楽しみ方やその種類について紹介しました。ここまで読んでいただいた方であれば、その魅力が少し理解できたのではないでしょうか。
記事の中で何度か書いておりますが、鞭を使ったプレイは危険も伴います。互いの同意があり、さらに気持ちいいこと、無理をしないことが大前提であることを忘れないようにしましょう。また安全面に配慮する上で『M側をS側が、気を配って居ないふりをしつつ、十分に気を配る事』がプレイの上で重要です。
鞭を取り入れて、気持ちいい、大胆なセックスプレイ、さらに上のレベルの快楽刺激を楽しんでみてください。