「彼(彼女)とは、どこまでいった?」もし、こんなことを友人から言われたら、アナタはどんな感じで答えるでしょうか。
もちろん生々しい言葉で伝えることもあるでしょうが、「Aまで」とか「Cまで」、「まあ、Bかな」など、“ABC”という言葉で伝える、という方もいるのではないでしょうか。
なぜ、恋愛における進行具合をABCDであらわすのでしょうか。ここでは、恋愛ABCDとは何なのか、そして今どきのカップルが使用している隠語とは何なのか、ここで紹介していきます。
恋愛ABCDは昔の言葉?
若い方が、恋愛ABCDを耳にした時、「何のこと?」となってしまうかもしれません。一方、30歳代以上の方であれば概ね通じるでしょう。今でも使用している人もいるようですが、“恋愛ABCD”は1980年代に流行した言葉であり、それ以降男女間の恋愛や行為における進行具合をあらわす“目安”として使用されていました。
流行歌に使用されていたり、不良カップルが流行っていたことからそういった“不良の言葉”として若者の間で多く使用されていたようです。しかし、前述したように今の時代、この恋愛ABCDを使用している方は珍しくなりました。
イマドキの若いカップルたちは、後述するHIJKという言葉を使用しているなど、さまざまな面で恋愛やセックスの捉え方に差があることで知られています。とにかく、恋愛ABCDは古い言葉であり、半分“死語”となっている、と考えてもいいかもしれませんね。
恋愛ABCDの意味と男女の関係とは?
さて、そんな今ではあまり使用されなくなった、“恋愛ABCD”。そもそもどんな意味合いを持っていたのでしょうか。ここからは、恋愛ABCDと男女の関係について解説していきます。
■Aの行為の意味
まず、Aの行為です。Aは、簡単にいうと「キス」まで達成した、という意味の時に使用されています。「彼とは…Aまでしちゃったかな」といった感じで、キスをすればAという具合で表現していたようです。
もしアナタが好きな方と出会い、思いが通じた後に手を繋いだり目を合わせたり、日々ドキドキが続くことでしょう。そして、ついにファーストキスを達成した瞬間は、体も心も震えてしまうことでしょう。
キスをした、ということは恋人として新しい一歩を踏み出したわけで、だからこそアルファベッドで最初の文字である、「A」が使用されたのではないでしょうか。当時、人前で手を繋ぐということも親から怒られたり、いろいろと噂を立てられたり、男女間の恋愛にはそこまで寛容ではありませんでした。そんな周囲の目を盗み、さらに恋愛における情報が少なかった時代だったため、キスをすることも一大イベントだったのかもしれません。
■Bの行為の意味
さて、A(キス)が終わったら大抵の場合、いろいろと体を触る行為に発展していくのが普通です。恋愛ABCDにおいて、Bはその通り「ペッティング」を意味しているようです。
ペッティングをした、という言葉を耳にすることは少なくなってきていますが、簡単に解説すると「男性器を女性器に挿入する以外の行為のこと」であり、クンニをしたり、フェラチオをしたり、手マンをしたりそういった行為をさしているようです。
ただ、そうなるとキスもペッティングなのですが、それでも相手の体のどこかをエロ目的で触ったり、舐めたりした場合が「B」認定されると考えられます。イマドキの若いカップルなどはペッティングということは無く、恐らく「前戯」と呼ぶでしょう。そのため、Bは「前戯」と覚えておいた方が直ぐに理解できるかもしれません。
さて、昔の男女間の恋愛において、セックスをする…ということは、大事でした。前述したように、不良カップルが使用していたことで話題、流行した恋愛ABCD、つまり、「セックスは不良がするもので、悪いカップルたちの行為」と認識されていたことが分かります。
大人になれば別ですが、学生の頃などは恋愛すらハードルが高いのに、それを超えてセックスだなんて、とんでもない…という風潮があったのではないでしょうか。そのため付き合ったとしても、すぐにセックスしてしまうのではなく、「B」という一歩手前のカテゴリをつくり、挿入までの高い壁を超えるか否かの状況を演出していたのです。
そのため、「B」とひと言で言ってもその範囲は広く、おっぱいを吸っただけの方もいれば手マン、クンニ、またフェラチオやパイズリという方もいるでしょう。
つまり、友人には触り合っているだけ…と伝えていても、男性は射精、女性はオーガズムまで体験している場合もあります。「Bまでやったんだ」と聞いた時、当時の男女は「この二人はどこまでやったんだろう」と、妄想の中で楽しんでいたのです。
■Cの行為の意味
さて、AとBまできたら、想像通り「C」はセックスしてしまったことをさします。恋愛ABCD世代の方の場合、「あの子と、Cまでやっちゃった」と言ったら大騒ぎ。夢が成就したのかの如く、その場が大盛り上がりしたのです。
昭和の頃、恋愛をしている男女はA、そしてBまでがほとんどの場合は限界であり、結婚初夜に初めてCの段階を踏む、というのが一般的でした。そもそも、Bとはいえ肩を抱き合って胸を揉む程度のレベルでしょうし、フェラチオやパイズリ、クンニなどまではできなかったと思われます。
さて、今も昔も、セックスをする(=童貞脱出)という意味も含まれているので、当時の男性にとってCまで到達させることは、「一人前の男」になるための儀式的な要素も強かったかもしれません。これさえできれば、女性の全てを手に入れたも同然。そんな大きな壁だったのでしょう。
また、女性は今の時代も男性に比べれば性への警戒心は強い方ですが、当時は今よりも鉄壁だったことがうかがえますので、Cへの到達は恋愛段階の最終回と捉えていた可能性もあります。不良カップルが、どんどんAからCに到達させてしまう姿を、真面目で一般的な男女は、浅ましい…と思いながらも、“羨ましい”とか“大人”といった感情で見ていたのではないでしょうか。
今と昔の貞操観念が全く違う、ということが恋愛ABCDを知ると見えてきますよね。
■Dの行為の意味
さて、Cを超えてしまうと、もうほとんど無いのでは?と、思われる方も多いでしょう。しかし、C(セックス)の次に訪れる段階として、D(妊娠)がしっかりと存在しています。今のように性がある程度自由であった時代では無く、避妊ということに対して意識が低かったことから、D(妊娠)という言葉が生まれたと考えられます。
一般常識で考えたら、妊娠は結婚を経てから訪れるものという風潮があるため、カップルがセックスした後の段階を特にカテゴライズする必要はなさそうです。
しかし、前述した恋愛ABCが流行となった時、大人びた行動をしたくて、知識が無いままCまで体験してしまう若い方が多かったようです。そのため、学生の頃に妊娠してしまう…という事例があちこちで起こってしまい、社会現象にもなってしまったと言われています。
このころから、Cの次の段階「D」が誕生し、行くところまで行ってしまった…というイメージで使われていたのかもしれません。ABCまでは、羨ましいとか、茶化すようなイメージで使われていますが、Dとなれば話は別。
D以降は、シリアスな印象を与えるカテゴリとなっているのです。
恋愛EFの意味とは?
さて、D(妊娠)までいったら終わりではなく、恋愛ABCDには続きがあります。すでに、恋愛を超えてしまっているような気がしますが、妊娠で終わらせないところが、我々人間の想像力の怖さです。続いて、恋愛EFの意味を解説していきましょう。
■Eの行為の意味
セックス、妊娠と来てしまったら、次は結婚です。
Dで終わってしまうのであれば不幸な印象ですが、その先に結婚があれば、腹をくくったな…というイメージがつきます。「E」は、恋愛ABCDのカテゴリ的には、結婚を意味しており、幸せな印象を与えるステージと考えて良いでしょう。
しかし、ここで面白いのが、妊娠の方が結婚より先の英文字になっているところです。もしかしたら、昔の考え方であれば、キスから結婚、ペッティング、セックス、妊娠…と続くような気もします。
前述したように、不良カップルにおける恋愛の進行具合が広まった恋愛ABCDです。学生妊娠などが話題になっていた頃ですので、欲望が先走ってしまい妊娠まで到達した後、冷静になって結婚に進めることができたカップルに贈るための続きが作られたのかもしれません。
未だ、恋愛ABCDを続けることができている、「本物の愛」を貫き続けている、という捉え方だとしたら素敵なアルファベットなのかもしれませんね。
■Fの行為の意味
妊娠、結婚となると、次の段階は出産…つまり、「家族をつくった」という段階です。
そして、この「家族をつくった」という行為が「F」となります。恋愛ABCDは、Eで終わりではなく、Fまであるのですから驚きですね。結婚をして尚、愛を育み続けた結果、新しい家庭を作り出したわけですから、祝福のカテゴリと考えても良いかもしれません。
ただし、恋愛ABCDにおいて、先に妊娠が来ているところが、当時の男女間の性への憧れを反映しているような気がしてなりません。どうしてもセックスをしたが、それは一般的に婚姻前の若い男女がすることではない。
しかし、男女共にセックスまで到達することは、大人びた行為であり格好良いこと。結果、流行に乗り、かつ欲望に任せた結果学生妊娠をしてしまう。恋愛ABCDという存在自体に当時の若者たちの、性への憧れが内包されているのではないでしょうか。
いまどきのカップルの隠語はHIJK?
さて、ここまでは恋愛ABCDの意味などをお伝えしてきたのですが、イマドキのカップルは、ABCDという隠語を使用していないようです。それどころか、知らない方も多く、全く別の隠語が登場しているようです。それが、「HIJK」というものです。
恋愛HIJKは、恋愛ABCDと同様に、イマドキの恋愛観が反映された進行具合を計る目安として使用されています。しかし、1980年代を謳歌した方であれば良く理解できると思いますが、今の若いカップルたちの恋愛の形は全く昔とは違っています。知れば衝撃かもしれませんが、今は恋愛HIJKを知らないと時代遅れですので、知っておく必要があるでしょう。
恋愛HIJKの意味とは?
では、ここからは恋愛HIJKの意味について一文字ずつ解説していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
■Hの行為の意味
恋愛ABCDの段階では、最初はキスでした。まずは、キスという段階を超えてから、その次のステージにチャレンジしていくわけですが、すでにイマドキのカップルはH(エッチする…つまりセックス)がスタートだと言うのです。
読んで字の如く、というところがイマドキっぽさを感じますが、まずは何となくノリで付き合ってみたり、友人関係からエッチをすることから恋愛が始まっているのかもしれません。
また、恋愛ABCDの頃は、セックスは「C」というアルファベットで前後関係を説明されないと連想が難しかったのですが、今ではシンプルにH。それだけ、セックスに対するハードルが低くなってきている時代、と捉えることもできるのではないでしょうか。
■Iの行為の意味
恋愛ABCDの場合、セックスを意味するCの次はD(妊娠)でした。
しかし、イマドキの恋愛HIJKの場合、セックスをした次の「I」は、“愛が生まれること”を意味しています。愛=Iという、これまたヒネりの一切無い頭文字ですが、エッチしてから愛が生まれるか確かめる、というところが面白いところです。
事実、体の相性は男女関係においてとても重要視されている部分で、遺伝子レベルで合う、合わないが分かるようです。セックスをした際、気持ちいいという感情だけでなく、“この人とならずっと、セックスし続けたい”と思えたら、それは愛に繋がっても不思議ではありません。
また、セックスをすると、男女共に合意の上であればオキシトシンという愛情ホルモンが多く分泌されることもわかっています。“セックスから、愛が生まれるなんて…”と、思われる方も多いと思いますが、あながち彼らの考え方は間違っていないようです。
■Jの行為の意味
さて、恋愛HIJKの3番目の「J」ですが、衝撃的なことに、「ジュニアができる=J」という段階です。
ジュニア=J、というこれも分かりやすい隠語ですが、ついに愛が生まれた後は妊娠してしまう段階に入ります。雑な気もしなくもありませんが、恋愛ABCDのセックスしてから妊娠という段階に比べると、セックスして愛が生まれたから妊娠、という流れはまだ良いのかもしれません。
とはいえ、こうなるとイマドキのカップルの多くは、恋愛HIでストップしている方がほとんどであり、Jへのハードルはなかなか高いことが分かります。以前のように、ABCといった三種類でカテゴライズできれば話も盛り上がりますが、「あの子とどこまでいった?」といって最初からHだったら、面白みがありません。恋愛HIJKが、恋愛ABCDのように広く浸透せず、そこまで頻繁に使用されていない理由も分かります。
■Kの行為の意味
さて、ジュニアができた後ですので、「K」は結婚する、という意味になります。こちらも頭文字をアルファベットにしただけですので、想像しやすいですね。
最終的に結婚する、という幸せな展開ですので問題はありませんが、面白いのが昔も今も、「妊娠からの結婚」という流れになっているところです。恋愛ABCDの次、Eが結婚に相当しますが、それも妊娠である「D」を乗り越えてからの段階ですし、やはり今も昔も出来ちゃった婚は普通だったのかもしれません。
とはいえ、一般的な恋愛において子どもが出来たから結婚する、という方だけではない、恋愛結婚の方も大勢いることは忘れてはいけません。あくまで、イマドキの流れということです。さらに、何度もお伝えしていますが、恋愛ABCDもちょっと不良(つっぱった)カップルたちが影響を広めた言葉ですので、恋愛HIJKもそういった類いの方々の恋愛模様が反映されている、と考えられます。
道を歩いているさまざまな若いカップルたちが全員、恋愛HIJKを真面目にこなしているわけではありません。あくまでこういった言葉が存在しているだけであり、全ての若い女性や男性たちが即日セックスから愛を求めているわけではない、ということは理解しておきましょう。
隠語はZも存在する?
さて、恋愛ABCD、恋愛HIJKという隠語について解説していきましたが、なぜかそれから飛んで「Z」という隠語も存在していることをご存知でしょうか。
恋愛における「Z」は、昔も今もあまり意味が変わっておらず、「終わり」を意味する言葉として使用されているようです。恋愛をスタートさせた男女が目指すべきゴールは結婚ですので、それを意味して「Z」が使用されることもありますし、別れが訪れたため「Z」を使用するなど、意味もいろいろと含まれています。
どうやら、恋愛ABCDや恋愛HIJKは地域によって、その細かい中身が違ってくるようですが、終わりを意味する「Z」だけは共通言語だと言われています。
神妙な顔つきで「あの二人、“Z”らしい」となれば、恋が終焉を向かえた…という意味で捉えても間違いはないのではないでしょうか。
昔と今の恋愛観の違い
ここまで、恋愛におけるABCDやHIJKについて解説してきました。懐かしい、と思われた方も少なくないと思いますし、新しい発見があった、という意見を持つ方もいるでしょう。こういった隠語を追っていくと、昔と今の恋愛観が大きく変わってきたことがよく分かります。さて、昔と今の恋愛観はどのような違いがあるのか簡単にまとめていきましょう。
■昔の恋愛観
昔は、今のようにスマートフォンも無ければパソコンも無く、ちょっと新しめの機器としてポケベルがあったレベルでした。それ以前は、電話しかありませんし、密に連絡を取ることができなかったので、相手と近づく選択肢が少なかったということがうかがえます。
さらに、学生時代には勉学が優先されていましたし、毎日学校帰りにイチャイチャしている…という姿は世間的にも良いイメージでうつらなかったに違いありません。互いの両親も男女関係には注意してほしいと厳しく接したでしょうし、ましてや性に関しては完全にシャットアウトされていた時代です。
しかし、流行歌で恋愛ABCDなどを思わせる言葉が出てきたり、テレビではトレンディ俳優たちが大人な恋をして、胸をキュンキュンさせてくる。男性、女性問わず、今の時代以上に恋愛に夢と希望を抱いていたことが分かります。
また、LINEなども無かったですし、自分のいる場所以外で異性と出会うことはまずなかったため、その短いチャンスを逃すまいとロマンティックなアプローチを仕掛ける男性が多かったのも、昔の恋愛の特徴でしょう。
長々と手紙を書いたり、できるだけムーディーな雰囲気を演出したり、キザな言葉も多く使用していたようです。しかし、いざ恋愛しだすと手を握れなかったり、緊張したり、なかなか先に進展していかなかった時代です。こういった、奥ゆかしい時代だったからこそ、隠語ABCDなどが登場して流行ったのかもしれません。
■今の恋愛観
さて、翻って今の恋愛観はどうでしょうか。HIJKを見る限り、非常に性に奔放になっているイメージがありますし、ノリが軽い…というイメージを持つかもしれません。まず、連絡を取り合えるツールも増加していますし、SNSやネットの情報など、他人の恋愛を見れたりそれにまつわる情報などを手軽に手に入れることができるようになりました。
もし、周囲に好みの異性がいなかったとしても、ネットで趣味を通じて出会うことができますし、“恋愛=隠れておくゆかしく…”という時代ではなくなっているのです(事務所に強烈に守られているビジネス芸能人などは別として)。さらに、昔と違って女性から誘ったり、女性がセックスをしたいという欲望を持つことを、世間も偏見無しに見るようになってきました。
このことから、女性が男性を誘う機会が増えたり、性に奔放になったため、恋愛HIJKのように、“セックス”が頭文字に来るようになったのではないでしょうか。しかし、性に奔放になったことで起こる事件だったり、逆にネットの普及により恋愛に興味が無くなってしまっている人がいるのも事実。バーチャル空間だけで良いとか、本物には相手にされないとか、ネットに流れている情報によって自分の世界に閉じこもる方も増えています。
昔は、「子どもを作り、家庭を持つ」ということが義務のように言われていました。子どもも作れないなんて…とか、嫁さんも貰えないなんて…とか、そういったプレッシャーをかけられて育ってきたため、お見合いとか上司の紹介などで異性と付き合うことも多かったようです。
しかし、今では「別にいいよ。知らない」とはねのけてしまう方も増えていますし、親も諦めている方が少なくありません。恋愛をしなければいけない、家族を持たなければいけない、という義務感に抗う方も増加傾向にあるのは確か。
そういったことからも、じっくりと恋を育むというより、その場限りの恋人を求めたり、相手を取っ替え引っ替えするカジュアルな恋愛が、イマドキの恋愛の形となっているのかもしれません。
アルファベットの順番と恋愛の順番は一致している?
さて、軽く前述していますが、恋愛ABCDや恋愛HIJKなど、これらの順番は一致しているのでしょうか。
ABCDの場合、キスからペッティング、セックスからの妊娠ですので、ある程度順番はおかしくはないでしょう。避妊をしないのであれば、セックスから妊娠は普通です。本来は、ABCから結婚のE、そしてDからのFが一般的ですが、前述したように不良カップルから派生しているので、この流れになったのでしょう。
一方、HIJKの場合は先にセックスをしており、その後で愛が芽生えるという順序です。そして、子どもができて結婚まで…ということですので、少し昔の恋愛に馴れている方は理解に苦しむかもしれません。
Hに全てABCが集約されてしまっているのは、恐らく“キスをした=最後までの合図”ということなのかもしれません。例えば、男性の部屋に女性が訪れたとして、そこでキスをして終わり、というのは今の恋愛観から見ると考えにくいでしょう。
部屋に来た、キスをした、となればその場でもうセックスOKだと理解できます。以前のように、セックスまでに時間をかける時代ではなくなってきている、ということが恋愛HIJKを見ているとよく分かります。
いまどきのレアな恋愛関係
イマドキのカップルたちのレアな恋愛関係としては、やはり恋愛HIJKという言葉があるように、セフレという意味合いでの恋愛をしている人たちもいることです。デートをしたり、互いの将来を語り合ったり、さまざまな体験を通じて互いへの理解を深めたり…。
その最終目的としてセックスがあるわけですが、今のレアな恋愛観としてはセックスありきで、そのほかの楽しみは個々に楽しんでいるという関係です。互いに会う時はセックス。
そして、ご飯くらい食べますが、外出時は別々の友達や別の異性と楽しむ。不思議でレアな恋愛観です。
また、敢えて相手に会わないというネットだけの恋愛を楽しむ方たちもいます。敢えて妄想で楽しみ、セックスや結婚などは考えないという方々です。傷つきたく無い、という消極的な思いから、敢えて会わないという選択肢もあるのかもしれません。
まとめ
恋愛ABCDや恋愛HIJKを改めて考えてみると、昔と今の恋愛観の違いがよくわかったと思います。しかし、どちらが良いとか悪いとかではなく、時代を反映したユニークな恋愛観として捉えることが大切です。
あと10年後、今の恋愛観とは全く違った、アルファベットの隠語が誕生するかもしれません。たまには隠語も使いながら、昔と今の恋愛観について友人と語ってみても面白いかもしれませんね。