女性器にペニスを挿入したら、あっという間に射精してしまう状況。世間はこれを、“早漏”と呼んでいます。しかし、この早漏は改善することができるそう。ここでは、早漏改善策や長持ちのコツをまとめました。
早漏の意味と定義とは?

早漏とは、早く漏れる…という字のごとく、女性器にペニスを挿入した際に早く射精してしまうという意味で使われている言葉です。
しかし、一口で早漏といってもその定義は曖昧です。一般的に早漏というと、ペニスを挿入したらあっという間に射精してしまうことを指しますが、どの程度の時間が早漏というのかは厳密には定まっていないようです。
「膣内に挿入後30秒間射精を我慢できない状態」。
これを早漏という人もいますし、5分前後で射精してしまうという方も早漏の部類に入るでしょう。さらに、10分以上のセックスができる方であっても、女性側が求めている射精時間以内に常に発射される場合は、“早漏男性”と呼ばれることがあります。
早漏の挿入時間の目安

早漏は女性器に挿入後にあっという間に射精してしまう状況を指しますが、前述したようにその時間の定義は曖昧です。
しかし、東邦大学医学部の研究よると女性の理想的な挿入時間は15分だったそうで、海外の研究も7〜15分が理想とされていました。さらに、より高い満足度を得るためには20分程度の挿入が必要だ、という意見も。
しかし、日本人男性は7分から10分以内が挿入してからの射精時間の平均分数といわれており、全体の4割が1分以内に射精してしまう…というデータもあるようです。
早漏の挿入時間を完全に定めることは難しいのですが、7分という平均値以下を早漏の挿入時間の目安とし、1分未満は完全な早漏と定めても良いかもしれません。
早漏の原因・理由3個

なぜ、早漏男性は早漏になってしまうのでしょうか。仮に、早漏を改善したいと考えているのであれば、その根本から考え直さなければなりません。ここからは、早漏の原因や理由について解説していきたいと思います。
■①過敏性早漏
過敏性早漏とは、ペニスや付近の皮膚がとても刺激に敏感なために射精してしまう症状をいいます。私たちは、勃起したペニスを女性器に入れると物理的な刺激とともに脳に性的な刺激が伝達されます。
その性的な刺激を受け取った脳が、射精に至るまでのプロセスを私たちの体内の各部に伝達していき射精の準備が始まり、結果的に射精に至ります。事実、ペニスが入っているのにも関わらずずっと抜かずにピストンできるのは、脳が私たちの射精感をコントロールしているといっても過言ではありません。
しかし、過敏性早漏の方の場合、このペニスへの刺激にあまりにも敏感であるが故に、脊髄の射精中枢が反応を起こしてしまうことで、意志そっちのけで射精をしてしまうわけです。
脊髄反射のようなもので、脳に刺激が伝達される前にペニスから勝手に精液が飛び出してしまう状況は大変つらいものがあるでしょう。
勃起力旺盛、健康な状態の方にも多く、若い方や包茎の方などはなりやすいとされています。
■②衰弱性早漏
私たちが日常生活をする上で、筋力はとても重要な役割を担っています。筋肉というと、筋トレをしているマッチョな人たちだけに関係していると考えがちであり、腕や大胸筋、太ももなど目に見えやすい部分ばかりが注目されます。
しかし、射精をするにあたっても射精管閉鎖筋といった射精をコントロールする筋力が存在し、それが弱ってしまうことで早漏気味になってしまうこともあるので注意が必要です。簡単に例を挙げますが、例えば多くの人はご飯をしっかりと噛んで食べることができます。
しかし、口もとの筋力がかなり衰えてしまうと、食べ物を噛むことができず、口からボロボロと食物が落ちてしまいます。それと同様に、前述した射精管閉鎖筋が衰えてしまうと、自分の意志で我慢していても今度は物理的な理由で勝手に精液が漏れでてしまう状態になるというわけです。
これは、衰弱性早漏とも呼ばれており、加齢によって引き起こされやすいといわれています。ペニスを挿入後、一般的な人と同様の快楽は得られるのですが、それを脳内で我慢したいと思って指令を出しても、関連筋力が衰えているため射精をしてしまいます。
また、衰弱性早漏が問題なのは「絶頂感」を得ることができない、というところです。私たちの精子は精巣タンクのようなものに溜め込まれていますが、セックスをした瞬間だけ分泌液が急激に生成される…というわけではなく、予め溜まっている状態です。
そして、それを発射するのを我慢し続け、もうダメだ…というタイミングで射精することが男性にとって最高の快楽でしょう。しかし、衰弱性早漏の方の場合はその溜まっている精子を完全に制御することができません。簡単にいうと、絶頂感を感じる前にドバドバと精子が洩れ出している状態であり、発射というより「ダダ漏れ射精」の状態になっているわけです。これでは気持ち良さも感じられないので、辛いですよね。
■③心因性早漏
早漏になってしまう方の多くが、心因性早漏ではないかといわれています。心因性早漏とは、その文字通り心因性による早漏ですので、今度は脳が中心となっている早漏です。
例えば、性的なトラウマによるもので心因性早漏になる方が多い傾向にあるといわれます。初めてセックスした時にあっという間に射精してバカにされたとか、ワンナイトラブであっという間に射精してしらけさせたなど、その原因は人それぞれです。
「まあ、しょうがない」で済ませる方は良いのですが、それをいつまでも引きずってしまっているが故に、挿入時に緊張してしまうことで早漏気味になると考えられます。実際、副交感神経が優位の時に私たちは勃起し、射精をする瞬間に交感神経優位となり、また副交感神経優位へと戻ります。挿入時、副交感神経が優位であれば射精へと至ることはありません。
しかし、心因性早漏の方のように興奮し過ぎてしまい、挿入した瞬間に交感神経が優位になることで一気に射精感に襲われ我慢できずに発射してしまうことが理由だと考えられるでしょう。
かなり重症な方になってしまうと、性的な妄想をするだけで興奮が収まらなくなり、パンツの摩擦などだけでも射精してしまうことがあるようです。セックスを楽しむためには、心因性早漏も克服する必要が出てくるでしょう。
早漏の改善対策方法3個[日常生活]

■①寸止めオナニー
早漏対策において良く利用される手法です。寸止めオナニーとは、オナニーで射精しそうになったら止めて、もう一度射精感を取り戻したら止めて、を繰り返すオナニー方法です。
早漏気味の方は、やはり射精感をコントロールできないことが原因となっていますので、オナニーでまずはコントロールできるように訓練すべきだと考えられます。その時に、できるだけ本番を想定した体位などでオナニーすることが重要です。
いつも通り、自分のペースと好きなスタイルでオナニーした方が気持ちよいのは当然ですが、それだと本番と差があるためこのトレーニングが効きません。
例えば、正常位といった状態を再現しながら、寸止めオナニーを行ってみましょう。本番時も、練習している通りのスタイルですので想起しやすく、上手に射精感をコントロールすることができるようになるでしょう。
■②コンドームオナニー
一般的なセックスであれば、まずコンドームを装着して行われると思います。そのため、こちらも本番を想定した形でコンドームを装着してオナニーを行ってみましょう。
ただし、コンドームだけでは痛かったり気持ち良さを感じられないためリアリティがありません。おすすめは、コンドームの中にローションを入れてオナニーする方法です。
滑りがとても良くなるので、女性器の中に挿入しているような感覚でオナニーをすることができます。
また、よりリアルに体験したい場合は一枚目のコンドームにローションを塗り付けて、二枚目のコンドームをそれに被せるという方法です。実際に女性器に挿入している時は、外側のコンドームが愛液にまみれるため、こちらの方が効果が高いと考えられるでしょう。
■③チントレを導入
前述したように、早漏の中には射精をコントロールしている射精管閉鎖筋が衰えている方もいます。こういった方は、日常的に肛門をしっかりとギュギュッと締める訓練を続けていると効果が出てくるでしょう。
すぐには効果がでないかもしれませんが、続けることで射精管閉鎖筋が鍛えられていき、無意識に漏れている…という状態は避けることができるかもしれません。また、前立腺と肛門の間に位置しているPC筋を鍛える方法もおすすめです。
ゆっくりと肛門を引き締めた後、そのまま5秒間ほどその状態をキープさせます。そして、ゆっくりと肛門をゆるめ5秒間キープします。これをある程度繰り返すことで、ペニス周辺の筋肉などが鍛えられるため、早漏を我慢する体力がつくと考えられています。
早漏の改善対策方法3個[セックス中]

次に、セックスをしている最中の早漏対策方法を考えていきたいと思います。女性ありきのことですので、できれば相談をしておくとより対策しやすくなるでしょう。
■①スクイーズ法
セックス中の早漏対策として、恐らく世界で最も有名な方法が、「スクイーズ法」です。1970年に、ジョンソンら研究者たちによって考案された方法で、射精感が高まったら我慢させて、落ち着いて来たらまた挿入に戻るといったような対策です。
より具体的に解説すると、ペニスを挿入したら即それを抜き出します。その後、女性の手の指にて亀頭を数秒圧迫させます。こうすることで、ペニスが感じている快楽刺激を抑えることができるようです。
そして、その後に落ち着いてきたら挿入し、普通どおりにセックスをすすめるというものです。
女性の理解も必要であり少し大変ですが、ペニスが最高に気持ちよいと感じるのが挿入時とその直前であるといわれているため、これを利用した早漏防止対策として効果があるといわれています。
■②体位を変化させる
とにかく、挿入した瞬間に射精してしまう…という方は難しいかもしれませんが、数分以内にイってしまう程度の方であれば体位を変化させるという方法が効果的かもしれません。
当然、ペニスへの性的刺激が強い体位であれば早漏男性は快楽の絶頂に即時達してしまいます。特に、即位はペニスの刺激があまり強い体位ではないことから、早漏対策にはもってこいといわれています。
正常位で射精感が高まって来たら即位、バックで射精感が高まって来たら即位、といった感じですぐに即位に持っていける体位で試した方がスムーズです。
女性にとっては、しっかりとペニスの感触が奥部まで感じられるので好意的な体位ですし、男性もリラックスして射精感を抑えられるので便利。有名男性も試しているそうですので、ぜひ取り入れてみてください。
■③キン玉ブレーキ
早漏対策として一度は耳にしたことがある方も多いと思うのが、「キン玉ブレーキ」です。これは、AV女優の伊織涼子が発見して世に広めた有名な対策なのですが、案外理にかなっており効果的だと多くの男性が取り入れています。
方法としては、射精感が襲って来た時にすぐさま睾丸部を握り、下部にぐいっと引っ張るだけです。この方法だけで、ぐっと射精感が抑えられるといわれています。前述したように、副交感神経優位のリラックスした状態の時にペニスは勃起し、射精時のみ交感神経が優位になります。
交感神経が優位となり興奮してくると睾丸が上部に持ち上がると考えられており、それをぐいっと下に引っ張ることでこの緊張状態を和らげていると考えられています。
ある意味での戦意喪失ということでEDになりそうですが、性器が濃くなったり中折れ帽子になったり、逆に男性機能の改善に繋がるともいわれています。早漏では無い方もぜひ試してみてはいかがでしょうか。
早漏の改善対策方法3個[精神メンタル]

早漏には心因性の問題も多く絡んでいます。そのため、精神的な部分での改善対策もしっかりと取り入れていきたいところです。ここからは、精神面における早漏の改善対策方法を紹介していきます。
■①副交感神経を優位にさせる
何度もお伝えしていますが、副交感神経時のリラックスした状態は勃起はするのですが、射精にまで到達することはありません。
例えば、物理的な刺激にはそこまで弱くない一般的な方がエロ本やエッチなグラビア、エロ動画をみている時には勃起したりムラムラしてイヤラシい顔つきになりますが、射精してしまうことはありません。興奮を高めていき、その興奮が限界まで到達することで射精に至るわけですので、リラックス状態が作れるコントロール技術があれば早漏改善にも繋がるわけです。
副交感神経は、腹式呼吸が効果的といわれているので、セックス中などにも常に腹式呼吸を織り交ぜながらプレイすると良いかもしれません。
■②女性に全てを話して協力してもらう
心因性の早漏になっている方は、過去のトラウマなどが大きく関わっていることがあります。
今回も早く射精して嫌な顔をされたらどうしようとか、情けないダサい男と思われたらどうしようなど、そういった悪い方へ意識が向いてしまう方は心因性の早漏の可能性があります。
精神科にいって対策するという方法もあるでしょうが、あまりこういったことを相談したくない方もいるでしょう。そんな時は、一人で悩まずに信頼しているパートナーに相談してみることをおすすめします。
付き合いたてだったとしても、しっかりと早漏について伝え、それが精神的な部分からきていることを誠心誠意伝えれば、きっと理解してくれるはずです。
「この人は、早漏だったとしても幻滅しない」と分かれば、逆にリラックスできて早漏が徐々に改善していくかもしれません。ぜひ、怖がらずに相談してみてください。
■③プロ相手で馴れる
心因性の早漏の方の場合、トラウマや自信の無さが大きく関係しています。しかし、根本的に女性に馴れていないという方も早漏になりやすいと考えられます。
例えば、若い頃からずっと女性に接点が無く、たまたま付き合った彼女であっても興奮し過ぎて早漏気味になってしまっている方などもいます。「僕は女性とセックスしている。今、目の前ににアソコをおっぴろげた女性がいる…」。
興奮を高め、セックスを楽しむことは大切ですが、あまりにも興奮しすぎると速攻で射精感が襲ってきます。そういった方は、少々緊張してしまうかもしれませんが、プロのお店に通ったりデリヘルで馴れるしかありません。プロの女性は、お金をもらって性的な行為をする人たちです。
そのため、どれだけイヤラシい雰囲気を出せるか常に研究しています。「エロ」をウリにしている方に馴れることで、一般女性との性行為もそこまで特別なものに感じなくなってくるので、荒治療ですが精神面をプロで鍛えてみましょう。
早漏の改善に役立つアダルトグッズ3個

最後に、早漏を防止するためのアダルトグッズを紹介します。いろいろな改善方法も試した上で、アダルトグッズを利用すればさらに高い効果を得ることができるはずです。ここでは、早漏の改善に役立つアダルトグッズを紹介していきます。
■①早漏防止スプレー
早漏の大きな原因は、やはり快楽刺激にペニスが弱過ぎるといったところです。
そのため、早漏防止アイテムはペニス自体に何らかのバリアをはることができるタイプがおすすめといえるでしょう。その中でも、特におすすめしたいのが早漏防止スプレーです。
こういったスプレーには神経を多少麻痺させる微弱な麻酔成分が含まれています。それによってペニスが刺激され、刺激を与えても結果的に鈍感になっていくという効能が期待されています。
何となく、使用するとペニスが熱をもったような感じになり、あまり外的刺激に左右されなくなります。
もちろん、吹きかけすぎるとあまりに刺激を感じなくなるので、今度は勃起しなかったり全然気持ち良く感じなくなるなどの作用があります。自宅で、どの程度のレベルが期待できるのかしっかりと把握してから本番の持ち込むようにしましょう。
■②マジックパワー
マジックパワーは、リング状になっており、ペニスの根元にしっかりと装着できるようになっているユニークなリングです。
血管を締め付ける作用があるため勃起状態が継続でき早漏防止に繋がるとされています。挿入時、中折れしないように開発されているアイテムですが、特許が取得されている確かなアイテムですので安心して利用することができます。
見た目が独特ですので、早漏防止、そして中折れ対策のために装着していいかとひと言断っておくことをおすすめします。でないと、何となくSMの道具かと勘違いされて危ない人だと思われるので注意してください。
■③超極厚コンドーム
早漏防止対策アイテムとして、もっともシンプルなのがコンドームです。スプレーでも説明した通り、できるだけペニスが何らかの刺激に鈍感であることが早漏対策には重要です。
そのため、超極厚コンドームを利用することで、外的刺激を弱められると考えることができるのです。近年、極薄系のコンドームが主流になっていますが、極厚の需要も高いためアダルトショップなどに行けばさまざまなアイテムがあることに驚くはずです。
自らの快楽度は減少しますが、早漏ですぐに終わってしまうよりは女性は喜んでくれるはずです。ぜひ、チェックしてみてください。
まとめ
ここでは、早漏について、そして早漏対策についてお伝えしてきました。セックスは、男性にとってひじょうに重要な行為のひとつです。
そのために仕事やファッション、遊び、勉強を頑張っているという男性もいるでしょう。
せっかくのイベントを数秒で終わらせてしまうのは勿体ないことです。ぜひ、今回の対策法を使いながら早漏を改善し、女性も満足できる長時間セックスプレイを楽しめるように努力していきましょう。