オナニーが大好きでやめられない。こんな人も多いと思いますが、明らかに多過ぎる回数のオナニーは体にどういった影響を与えるのでしょうか。ここでは、オナニーのやり過ぎについてまとめています。
オナニーのやりすぎは死ぬ?危険?
オナニーが大好きな方であれば、毎日欠かさずにシコシコしているはずです。
しかし、1日にそうとうな数のオナニーをしていると、“死んでしまう”という噂を耳にしたことがないでしょうか。
海外、また国内の男性が、“オナニーをし過ぎてその場で亡くなっていた”という噂が出回り、それを「テクノブレイク」と呼びネット上などで話題になったことがあったのです。
しかし、それは医学的にも疑問が多く、さらに国内で出回った噂も本人すら存在しない、さらに死んだ人のオナニー回数を誰が数えたかなど、結果的に都市伝説の域を出ません。
とはいえ、医師などによると心臓病などに不安がある方がオナニー中に亡くなることも少なからずある、ということなので注意は必要です。
オナニー依存症とは
オナニー依存症という言葉があります。
まず、オナニーをする場合、エッチな気分…つまり、興奮状態に入ってからペニスを勃起させ、次は射精に向けてシコシコこすり、最高の興奮状態で精子を発射する流れとなります。
実は、この一連の流れの時に脳内にはドーパミンをはじめとする快楽や興奮に関連する脳内物質が大量分泌されており、その回路は薬物によるそれとそっくりと言われています。
さらに、オナニーが終わるとその興奮が無くなり、少し落ち込むようにクールダウンします。
普通、ここで終わりですが、極端な人になるとこのうつ気分をオナニーで改善したくなり、自分の意志というより脳に支配されながらオナニーを続けてしまうわけです。
こうなると、完全に依存症。自分の意志をコントロールするほどのオナニーの欲求に支配されているとしたら、依存症の可能性があるので注意しましょう。
オナニーのやりすぎによるデメリット10個
ここからは、オナニーのやり過ぎによるデメリットについて考えていきたいと思います。「自分はオナニーの回数が多過ぎて悩んでいる」という方はぜひ参考にしてみてください。
■①すべきことができない
前述のオナニー依存症にも繋がる話なのですが、そもそもオナニー自体は悪いことではありません。
むしろ、健康に繋がるとさえ言われていますし、適度な回数をこなすのであればしないよりした方がずっと健康的でいられるはずです。しかし、1日に5回以上、10回以上という数のオナニーをし続けるのは危険です。
オナニーを気持ちいいと感じるというよりは、義務的に抜きたいと思い続けてしまいイライラしてしまうのです。すると、当然ですがほかのことに手がつかなくなります。
資格の勉強をしないといけない、仕事の資料をつくらなければいけない、料理をするとか片付けをするとか、とにかくやるべきことを後回しでオナニーをし続けてしまうのです。こうなると、日常生活に支障が出るため社会的地位などを失う可能性があります。
“今、○○をしなければならないのに、オナニーをしてしまう”ということが多い方は少し見つめ直すべきかもしれません。
■②うつ気分になる
オナニーをして鬱っぽくなる、というのは少し話しがズレているように感じる方もいるでしょう。
本来、オナニーは心を落ち着かせて気分を良くしてくれるものであり、うつっぽくて気分が優れない時の救世主として働きます。
しかし、オナニーをやり過ぎると逆にうつっぽさが強烈にぶり返して来てしまい、心を病んでしまうこともあるので注意が必要なのです。
例えば、依存症のところでもお伝えした通り、オナニーは脳内が興奮と快楽で埋め尽くされている状態です。薬物を摂取している状態にも近く、やっている時はたまらなく興奮していますし、射精感が襲って来た頃には全ての痛みや悲しさから開放されるような快楽を得ることができます。
しかし、射精後はそういった興奮や快楽は全て消え去り、ただむなしく射精した精子を眺めることになります。
普通の方であれば、“賢者タイム突入だな”という感じでエロにも反応せず、ゆったりとした気分でその後の時間を過ごすことができるでしょう。
しかし、依存レベルになっている人だとそうはいきません。
“また、オナニーができない時間に戻ってしまった…”ということで、その落差を自分の気持ちで埋めることができず、落ち込みそしてうつっぽくなってしまうのです。
これは、オナニーがすぐにできない仕事や学校でも同様の状態になります。
オナニーに勝る楽しさが無い人生と思い込み、そこ以外の時は生きている価値が無いとすら思い込むのです。オナニーのやり過ぎによって常に強烈な刺激を得ていると、こういった弊害が発生します。ほどほどにしておく、ということの大切さを知った方が良いでしょう。
■③射精障害の可能性
また、オナニーのやり過ぎによって射精障害が発生します。射精障害というのは、遅漏や早漏、または中折れなどのことで、女性との本番セックスの際にちゃんとペニスが通常通り機能しない状態を指す言葉として使われています。
早漏はオナニーのやり過ぎに関係なさそうですが、あまりにも、“女性器”というものに憧れ過ぎてオナニーをし続けている方の場合、本物の女性器が目の前に出て来た時に驚くほどの興奮状態に陥ってしまい早漏になることはあるでしょう。
ただ、オナニーのやり過ぎの弊害による射精障害で多いのは、“遅漏”です。遅漏とは、読んで字のごとくなかなか射精できない障害を指しており、何時間挿入していてもちっとも射精できない深刻な射精障害のひとつです。
オナニーをやり過ぎている方は強い刺激になれています。正しいオナニーと呼ばれる、弱い刺激でゆっくりと妄想しながらオナニーもあるのですが、やはり限度というものがあります。
また、オナニーをやり過ぎている方の多くは間違った強い刺激のオナニーを好んでいるため、結果的に本番セックスで満足できなくなってしまうのです。
オナニーとセックスは別物ですが、本来は本番セックスに備えたオナニーをすべきであり、人生の全てをオナニーで完結させてはいけません。落ち着いて、考えましょう。
■④亜鉛不足の危険性
精力アップに興味を持っている方であれば、“亜鉛”が男性にとってどれほど大切な成分かわかっているはずです。亜鉛はミネラルの一種であり、私たち人間は体内で合成することができません。
さらに、精子にはいくぶんか亜鉛が含まれているため、射精をすることにより亜鉛が欠乏してしまうと考えられています。一度の射精程度であればさほど問題ないでしょうが、これが数十回となるとかなり危険性が高いと言えるでしょう。
亜鉛には、タンパク質を合成して細胞分裂を正常に行なう役目があったり、生殖器官の発達など数多くの役割を持っています。
さらに、髪の毛を正常に成長させるヘアサイクルにも関連していることから、オナ禁しないとはげるという噂もここから来ていると思われます。それらは科学的根拠が無いのでハッキリとはわかりませんが、オナニーのし過ぎにより亜鉛が欠乏することは間違い無さそうです。
さらに、コンビニなど出来合いの食物が好きな現代人は特に亜鉛不足だと言われています。亜鉛が不足すると味覚にも悪影響が出てくると言われていますし、できれば積極的に摂取をしておきたいところです。
オナニーをしたから亜鉛が無くなり、それで病気になる…という話はあまり聞きませんが、何かしらの体調変化が訪れないとも言い切れません。オナニーのやり過ぎを抑え、そして亜鉛を積極的に摂取する生活を心掛けるべきでしょう。
■⑤テストステロンにも関連する
オナ禁が推奨されている理由のひとつに、テストステロンという男性ホルモンが関連しています。テストステロンとは男性ホルモンの一種であり、筋肉や男らしさなどに大きく関連するホルモンです。
例えば、リーダー気質の男性らしい体つきをした方などはテストステロン値がとても高く、男性として魅力的な印象を与えることができます。しかし、男性ホルモンが多くなると皮脂の分泌が増えたり、薄毛が進行したり、荒々しくなったり…ということも言われています。
オナニーをするとこのテストステロンが多く分泌されるため、オナニーをするとモテなくなる…という都市伝説がまかり通るようになりました。オナ禁をすすめるような方たちは、このテストステロンの分泌による弊害を示唆しているわけです。
しかし、それは医学的根拠はなく、ある意味で逆だと言われます。テストステロンは運動でも多く分泌されますし、そもそもオナニー程度のテストステロン値ではげることやニキビが出ることはありません。
だとしたら、世界中のAV男優さんはつるっぱげでニキビ面、見るに耐えないモンスターのような姿でなければおかしいはずです。
むしろ、テストステロンの減少の方が問題なのです。さて、オナニーをすることでテストステロンが出るのであれば、やればやるほど良いイメージを形成するはずです。しかし、そうではない。
その理由は、前述した亜鉛にあります。実は、亜鉛はテストステロン合成に非常に重要な役割を持っているため、オナニーのやり過ぎによって亜鉛欠乏となりテストステロンも減少してしまうのです。
テストステロンが減少すると、うつっぽくなったり、体力が無くなったり、男性としてのさまざまな機能に弊害が起こります。
生殖機能にも悪影響を及ぼす可能性があると示唆されていますし、間違いなく良いことはありません。この部分も注意すべきポイントでしょう。
■⑥性的コントロールができなくなる
オナニー依存症になった場合、“オナニーだけで満足できる”というわけではありません。当然、目的は射精ですので、常に性欲マックスの状態であると言わざるを得ません。
オナニー依存症の場合、まず問題なのがどこでもどんなタイミングでもオナニーしたくなるというところです。普通に電車に乗っていてもしたくなったり、仕事中にペニスをしごきたくなったり、心が落ち着く時がありません。
例えば、授業中にオナニーをしてしまったり、人影が見えないということを確認したらその場でスマホのエロ動画を見てシコシコしたり、いつか公然わいせつ罪で捕まってしまうような行為に発展させてしまう危険性があるのです。
さらに、一人で捕まるならともかく、性犯罪をおかす可能性もゼロではありません。前述したように、オナニーの目的は射精ですので、本来は女性と交わって射精したいに決まっています。
ムラムラして仕方がない時に魅力的な女性を見つけてしまうと、“ダメだ!”と分かっているのに性的コントロールが効かずに手を出してしまうこともあるのです。
性犯罪は最低の行為ですし、社会的に抹殺されてもおかしくない危険過ぎる犯罪です。もし、外で“やばい…あの女性をトイレに連れ込んでおかしたい…”という欲求が出て来たとしたら、早急に自らの生活を見直してください。
■⑦ひきこもりになる可能性
中年男性の引きこもりが社会問題になりはじめています。ひきこもりは、その人自身の問題だけではなく、人それぞれ生活環境なども関連しているので一口に、“○○だから”と決めつけることはできないでしょう。
ただ、オナニーをやり過ぎてしまうほどの人であれば、それが引きこもりの引き金になっている可能性はあるでしょう。まず、前述しているようにオナニー依存症は薬物のそれに近い症状なため、離脱状態の時にオナニーをしたくてたまらなくなります。
外に出かけても、結果的にオナニーがしたくなって常にトイレを探すという生活もつらいですし、女性を見ているとムラムラし過ぎて頭がおかしくなりそう…という思いをしている方もいるはずです。
本来、そこまでいったら治療が必要ですが、オナニー依存症はなかなか人に話すことはできません。
そのため、“外に自分が出なければ安全だ”という思い込みがはじまっていき、結果的に部屋から出られなくなるひきこもりに発展するのです。
また、自己肯定感も恐ろしく減少してしまうため、社会的な関わりにも怯えるようになります。
AVやエロアニメ、漫画のように自分が関連せずとも性的欲求を満足させてくれるコンテンツだけに頼り、後戻りできないところまで行くと手遅れかもしれません。今すぐ、カウンセリングを受けるべきでしょう。
■⑧ペニス自体の劣化
オナニーのやり過ぎによって、体の精力減退だったり、興奮が止まらなくなるなど、体の内部がオナニーによって蝕まれていきます。
しかし、オナニーのやり過ぎによる問題は、その表面的な部分。ペニス自体にも悪影響を与えることがあるので注意が必要です。例えば、変色です。オナニーをし過ぎることでドス黒い、見た目があまりよろしくないペニスになれば本番セックスの時にも相手に違和感を与えます。
また、皮が傷ついてしまったり、仮性包茎の方は異様に皮が伸びてしまうということも考えられます。
さらに、正しくないと言われている床オナニーなども取り入れている方は、ペニスがあらぬ方向に曲がってしまう場合もあります。例えば、本気で好きになった女性とセックスをする時、そんなペニスを見たら女性は、“性病持ちなのか?”と心配になってしまうはずです。
しかし、そうでなくても弁解が、“オナニー依存症でね”といって相手が笑顔で納得してくれると思うでしょうか。やはり、ペニス自体の劣化について考えるのであればオナニーのやり過ぎは危険と言わざるを得ないでしょう。
■⑨筋力が衰える可能性
オナニーをするとテストステロン値が高まるため、基本的にはオナニーをして筋力が下がることはありません。むしろ適度な運動と適度なオナニーを併用することは悪いことではなく、筋肉増強の役にも立つかもしれません。
さて、そんなオナニーなのですが、やり過ぎると逆に筋力減少に繋がっていくかもしれません。亜鉛などさまざまな物質の減少も関連するでしょうが、問題は体力がかなり奪われるということです。
誰が調べたのか…という話になりますが、セックスを一度すると100mをダッシュしたくらいの疲れ具合になると言われています。
オナニー自体も体力を使いますし、思い切り大満足できるオナニーをした後はぐったりしないでしょうか。
それを一度であれば良いのですが、何度も行なうとすれば当然、もう体を動かす気力が無くなってしまうことでしょう。朝から晩まで、暇さえあればオナニーにふけっているという方は運動などする気になりません。
歩くのも億劫でしょう。そんな生活を続けていれば、確実に運動不足になっていき筋力低下に繋がります。オナニーをした後の疲れをバカにしてはいけません。
やり過ぎたからコレになる、というよりやり過ぎた後の生活に支障が訪れると考えることも必要なのです。
■⑩生身の女性に興味が無くなる
オナニー依存になってくると、生身の女性に興味が無くなってくる方もいます。
前述したように、性犯罪をおかしたくなる…という方もいる一方で、自分が望んでいるシチュエーションや女性、キャラクター以外で勃起しなくなってしまうのです。
オナニーをやり過ぎている人は、間違いなく普通の性的刺激では満足できない状態です。オナニーを成功させるには、必ず射精しなければいけないため、自分が抜けるコンテンツを絞り込みます。
すると、性癖がどんどん偏っていき、現実世界とバーチャルな世界における食い違いがが発生してしまうのです。過剰なオナニーは現実世界との距離を広げてしまうので注意してください。
おすすめのオナニーの回数と頻度
オナニーのやり過ぎはよくありませんが、適正な回数を知らなければ治しようがありません。まず、適正な回数として示唆されている計算式があります。
それが、“年齢10の位の数字を9でかけ算”した値です。そして、“計算で出た射精回数の1の位を10でかけ算した時の、右側の数字”が適正回数という出し方です。
例えば、30代男性の場合は20日間で7回とされます。しかし、医学的には毎日でもいいと言われていますし、とある海外の研究には1ヶ月に21回オナニーをした人が前立腺がんのリスクが減少したという報告があります。
AV男優の中には、1日に2回しながらもセックスもするという強者も。亜鉛などのサプリメントをしっかりと摂取しながら、体調を整えているのであれば1日2回でもいいでしょうが、基本的には1日1回か3日に1回というペースが良いでしょう。
オナニーのやりすぎ予防対策3個
最後にオナニーのやり過ぎを予防するための対策を3個紹介します。
■①正しいオナニーに戻す
オナニーをやり過ぎている方は、ほとんどが間違った過激なオナニーにハマってしまい依存性となります。まず、本番セックスに近づけるように、オナホールを使ってゆっくりと時間をかけて妄想オナニーを楽しむようにしましょう。
過激な物理的刺激、刺激的な環境を避けてじっくりと満足度の高いオナニーを続ければ回数は減っていきます。脅迫的に射精をするためのオナニーではなく、じっくりと心を落ち着かせるためのオナニーをするようにしましょう。
■②自分を褒めながら回数を減らす
オナニーを依存レベルで行なっている方に、“オナ禁をしろ”といきなり言っても不可能です。
まず、自己肯定感を高める特訓をするようにしましょう。今日は回数を一回減らす、明日は二回、そして1日オナ禁をしてみる…など、段階的に減らします。
その度に、“オレ、オナニーを我慢できた!スゴいなオレ!”という感じで、自分をしっかりと褒めます。
自分はオナニーをしないでも平気な人間である、ということで自信がつきだすと、オナニー自体をストップさせることもできるようになります。
極端に減らすのではなく、あくまで段階的に。これを守るようにしましょう。
■③環境を変える
オナニーをやり過ぎないためには、環境を変える必要もあります。
もちろん、薬などで止めてしまうやり方もあるでしょうが、それがないとオナニーをしてしまうという恐怖感がまたオナニー依存を再発します。
できるなら引越し、無理なら部屋を変えてみる、1週間ビジネスホテルに泊まるなど、“いつものあの場所でオナニーしよう”という気分を避けるのです。
そして、我慢できたら前述したように自分を褒め続け、上手に性欲をコントロールします。
エロい画像を見ない、ペニスを触らない、運動するなど、さまざまなやり方があるでしょうが依存レベルになっている方ではそれはほとんど無理に近い方法です。
まず、環境を変えたり自己肯定感を高めたり、少しずつ外と中から変えていきましょう。
まとめ
ここでは、オナニーのし過ぎによる危険性などについてお伝えしました。オナニー依存は、薬物に近いような状態ですので抜け出すのは少し大変かもしれません。
自己肯定感を高め、正しいオナニー回数を守れるよう努力をし続けましょう。その先には、きっと明るい世界や素晴らしい女性との最高のセックスがまっているはずです。