乳首ピアス（ニップルピアス）とは？気持ちいい？開ける方法と注意点5個

耳だけでなく身体の色々な箇所にピアスを開けている方がいらっしゃいますが、女性（特に海外）を中心にピアスを乳首に開ける「乳首ピアス（ニップルピアス）」が一定の人気を得ているようです。

快楽目的で性器にピアスを開ける方も少なくありませんが、なぜ乳首にもピアスを開けるのでしょうか。ここでは、乳首ピアス（ニップルピアス）についてさまざまな角度から解説していきたいと思います。

乳首ピアスはその名の通り“乳首にピアス”または”その行為”を指します。乳首は英語でニップルですので、ニップルピアスとも呼ばれており、意味合い的にはどちらも一緒です。また少しライトな感覚で『チクピー』や『チクピ』と言う場合もあるようです。

乳首ピアスは、乳首にリング状のピアスをつけたり、差し込むタイプをつけたり、さまざまな種類が存在します。アメリカ先住民（ネイティブ・アメリカン）の『カランカワ』の男性や、アルジェリアの『カビル族』など、乳首にピアスを開ける伝統的な習慣を持つ方々もいらっしゃいます。

ヴィクトリア朝時代にダイヤモンドリング、または金の鎖を乳首に装着したことが、乳首ピアスがある程度一般的な行為として広がる発端となったとも言われています。現代では見た目の『ファッション目的』でつけられることも多くある他、SM系プレイの一環であったり、音楽の好みに紐づけて一部男性が乳首ピアスを楽しんでいたりします。

乳首ピアスを装着している方たちの目的を疑問に思っている方もいるでしょう。一見するとハードコアな世界に思えますが、世界中のセレブ女性たちが乳首ピアスをファッション目的で実施しており、そういった著名人の影響で乳首ピアスを開ける女性も多くいます。

しかし、乳首ピアスをしている人たちの多くの目的は、“快楽目的”と言われており、感度アップを望んでピアスを開けているようです。乳房に比べて乳首はひじょうに感度が高い性感帯であり、摘んだり、舐めたり、吸ったりするだけで強烈な快楽刺激を楽しむことができる身体の一部です。

常に敏感であるため、この場所にピアスを開けるだけで気持ちよく、ピアスが干渉して、また別の快楽刺激を手に入れることができる”場合がある”わけです。（残念ながら個人差があり、必ず刺激を得られるわけでもないようです。ガッカリなさいませんように…！）

もちろん、主人からの命令により“奴隷”を意味するような『プレイの一環で乳首ピアスをつけている女性』もおり、“支配されている”という精神的な快楽も付加される場合もあります。物理的な刺激、そして精神的な刺激の両方が楽しめるため、乳首ピアスに人気が集中していると考えることができるのです。

乳首ピアスは、性器につけるよりもリスクが低いため、比較的多くの人たちに受けいられているボディピアスのひとつです。しかし、手軽に開けることができる分、正しい知識が無いまま開けてしまい、化膿などのトラブルに発展する事例も少なくありません。ここからは、乳首ピアスの正しい開け方について言及していきたいと思います。

ぜひ、基本の開け方や姿勢を学んでから検討するようにしましょう。

自宅で比較的簡単に開ける事ができますが、出来る限り、専門のクリニックで実施しましょう。

乳首にピアスを開ける際は『乳首専用のピアッサー』が必要です。中には、適当な道具を使って開ける方もいるようですが、しっかりと専用器具のニードルを利用することを徹底しましょう。

細菌などが入り込むと、トラブルの原因になります。さて、乳首の大きさにもよりますが、ニードルは大抵の場合1.6mm前後のものが良いと言われています。特に、初心者の方はあまり大きな穴を開けるのに馴れていないので、徐々にサイズアップするよう、経験値を積んでから挑んでください。

なお個人差はあるかもしれませんが、乳首へのピアス穴の貫通は耳たぶなどに比べ、非常に痛いとされます。また痛みにより躊躇する事で途中で止まってしまう場合も多いようです。自分で実施する自信がない場合は必ず専門のクリニックで施術を受けましょう。

ピアッサーを用意したら穴を開ける準備を行います。多くの場合説明書に書かれていいますが、「だいたいこの辺り」と感覚で開けず、しっかりと『貫通させる場所が分かるマーク』を付けておきましょう。後から「もう少し上だった…」「若干傾いてる…」などに気づくといつまでも気になりますし、多くの人は大変落ち込みます。

マークをつけておくことで正確な位置に、ニードルを差し込むことができます。ニードルはしっかりと除菌されている事を確かめ、長らく放置した物はそのまま使用しないよう気をつけましょう。

さらに、乳首部分も清潔に消毒し、ニードルがほこりなどを体内に引き摺り込んだりしないよう、徹底しましょう。

準備ができたら、早速貫通作業です。マークを付けた場所にニードルの先部分を垂直に合わせて、『勇気を出して一気に』貫通させましょう。ゆっくりと刺してしまうと痛みに意識が集中してしまい手振れが起きたり、怖気づいて最後まで貫通させられなくなってしまうなど、失敗の原因となりがちです。

穴を開けた後は耳などのピアスと基本的には変わりません。衛生面に気をつけしばらくは穴が塞がらないよう、ファーストピアスを維持しましょう。ホールが安定してきたら、装着したいピアスを取り付けて完了となります。

耳たぶなども同様ですが、基本的にはホールが安定するまでは体液が流れ出たり、細菌が入り込まないように注意を徹底し、ホールを守りましょう。


■出来るだけクリニックで
今回は自宅で開ける方法をご紹介しましたが、本来であれば専門クリニックでさまざまなカウンセリングを経て、施術してもらった方が良いでしょう。アレルギーや衛生面、事後のケアも含めた、安全面を考えれば決して高額ではないでしょう。

晴れて乳首ピアスをつけることができたら、次はその乳首ピアスを利用したセックスを楽しんでみましょう。ファッション目的であったとしても、うまくそれらを利用すればきっと楽しいセックスライフを送ることができるはずです。

乳首ピアスをしている方でセックスを存分に楽しむのであれば、やはり着衣プレイはスルーできない楽しみ方です。乳首ピアスが気持ちいいと感じる要因は、常に乳首に金属が挟まっている状態であり、どんな小さな刺激であっても感じてしまう、ということにあります。

そのため、着衣状態で乳首が常に何かに触れていた方が快楽度はアップするでしょう。例えば、ノーブラ状態でサテンかシルクの衣類を身にまとっていたとし、敢えてあまり胸を弄らずにキスや手マンなどで興奮させます。
胸を責める時には、衣類を乳首に擦るだけという行為を行い、焦らし＋快楽を与えるというやり方を実践してみましょう。衣類が乳首ピアスにほどよく引っかかることで、独特の刺激が乳首に伝わり、思わず女性側は声を出して感じてしまうことでしょう。

注意したいのは、あまり乳首に引っかかるニット素材などだと、下手に引っかかりが強過ぎて痛みを伴うかもしれません。触って心地よい素材の衣類で着衣セックスをした方が安全に気持ち良さを享受することができるでしょう。

乳首ピアスで気持ちいいセックスをする際の定番ですが、やはり相手にピアスを引っ張ってもらう、というプレイは外せないでしょう。乳首ピアスは、簡単に取れない構造になっていますので、多少力を入れて引っ張っても簡単には取れません。
ただし、痛みを伴うような引っ張り方をすれば、ただ苦痛を伴うだけですので注意です。

方法としては、後ろから覆いかぶさるように乳首ピアスを掴み、キスをしながら引っ張ったり、グルグル回したり、乳首をいたぶるなどの方法がオススメです。金属の感触が乳首全体を刺激していき、さらにキスをすることで脳内が強烈に快楽モードに切り替わります。
ただ引っ張るだけでも良いですが、若干アレンジを加えながら回したり、引っ張ったりすると楽しいですので試してみてください。

プレイの最中、やはり乳首と一緒に乳首ピアスも舐め上げるとより興奮度が高まります。乳首を下から舐めていき、そのままピアスもペロっと舐め上げましょう。乳首が舐められている感触と、ピアスから来る異なる刺激によって女性はダブルの快楽刺激を得ることになります。

また、乳首ピアスが持ち上がり、またその乳首ピアスが戻って乳首に当たる、という三段階目の刺激も与えることができるのは、この乳首ピアスでの乳首舐めでしか得られない体験でもあります。

中級者向けのプレイですが、乳首ピアスを隠しながらセックスするのも興奮度が高められるセックスです。例えば、布などを使って背中から乳房をぐるっと回してブラジャーのように使ってみましょう。

乳首部分を隠す用に布を巻き付けることで、乳首ピアスのシルエットがぷっくりと膨らむようになるため、そこに乳首ピアスがあるけど見えていない、という焦らしのような感覚でセックスを楽しむことができるようになります。

女性側とすれば、前述している着衣セックスと同様に、布が乳首ピアスと擦れるため、ピアス金属由来の刺激を楽しむことが可能です。

さらに、男性側とすれば、やはり乳首ピアスが浮き上がっている布を見ながらのセックスとなるため、視覚的に強烈な刺激を得ることが可能です。おすすめは女性騎乗位で乳房を揺らしてもらうことです。裸体でセックスをするよりも、乳首ピアスに意識と視線が集中するため、よりエロさが増すはずです。

前述したように性感帯にピアスを施す場合は、SMの延長として主従関係の印にしているケースもあります。乳首ピアスを使ったセックスとなればSMプレイを外すことはできません。

乳首ピアスが刺さっている乳首に向かって軽く鞭を振るったり、やや強めに引っ張って痛み（相手にとっては快楽になる刺激）を与えたり、罵倒したり、完全なるSとMの関係性を構築させたプレイを行うと、互いに盛り上がることは間違いありません。

ノリの良い２人におすすめなのが、女性側に『ご主人さまのために、エッチな乳首ピアスをあけました』とか『この変態女をいじめてください』など、魂を売ったような『ドM女設定』をしてみるのも楽しいでしょう。

乳首ピアスなどが無くてもSMは成立させることがもちろんできますが、やはり注目すべきは『実際に乳首ピアスを開けている事によるリアリティのあるSMプレイが可能』だという事です。もちろん、互いに信頼し合っている同士、プレイとして楽しめていることが前提ですので注意してください。

SMプレイに繋がる乳首ピアスを利用したセックスですが、さまざまな道具をアレンジして使うのがおすすめです。

例えば、リング状のピアスを両方の乳首に使用していた場合、そこにチェーンなどをつけて、よりハードな印象に仕上げても面白いでしょう。また、椅子などにチェーンをまきつけ、その先の乳首ピアスを首輪にように使って繋いでおくなど、ピアスを工夫した遊び方でセックスを盛り上げるのがおすすめです。

もちろん、ミニローターを乳首ピアスに付け、着衣で出歩いて振動を与えるなど、乳首ピアスを使うことで乳首に刺激をダイレクトに与えることができるために、アレンジ方法は無限大と言えます。

ただし過荷重による危険は必ず念頭に入れ、お互いに注意をしましょう。無理は禁物です。

女性側が乳首ピアスのセックスで楽しむ場合、乳首ピアスのデザインにこだわることもオススメです。女性は、オシャレをしている時に気分が上がり、より自分に自信が持てて大胆な行動になるものです。
乳首ピアスは、セックス目的だけでなく、前述したようにファッション目的としても利用されているため、さまざまなデザインが用意されています。特に海外の通販などでは日本では見つけられないような驚くようなデザインを見つける事もできるでしょう。

乳首ピアスは、おしゃれかつセックスも楽しくでき、趣向に合えば最高のツールであるとお分かりいただけたのではないでしょうか。しかし、ある程度イレギュラーな箇所ですので、それなりに特別な注意も必要です。

ここでは、乳首ピアスを付ける場合の注意点を5個紹介していきます。

基本的に、乳首はとても敏感なところであり、細菌などが入ってしまうと後々面倒なトラブルを起こす可能性があります。乳首に限らずピアスを開ける際には、必ず消毒や殺菌をして衛生面に細心の注意を心掛けましょう。

また場合によっては開けたホールが安定するまでに時間がかかるので、開けた後しばらくは消毒や殺菌など、こまめなケアを心がけましょう。

言うまでもなく金属アレルギーの方であれば乳首ピアスでも注意が必要です。自分が金属アレルギーか分からない場合、皮膚科で検診を受け予めチェックをしておくことをおすすめします。

耳や鼻やへそにピアスをたくさん開けている人であっても、乳首のピアスの痛みに驚かれる方もいます。あまり事前に脅かすのも気が引けますが、乳首ピアスを開けるのであれば、それなりに覚悟をしておきましょう。
また開けた後の数時間もそれなりの痛みを伴います。

乳首は普段は衣服で隠しているところであるため、衣類との摩擦は日常生活で避けられません。そういった意味からも、しばらく続く痛みに耐えられるかは一度考えておく必要があるでしょう。とは言え半日程度安静にしていれば問題ないでしょう。

世界的に見れば乳首ピアスはオシャレのアイコンという地域や界隈もありますが、保守的な日本ではやはり『少々アヴァンギャルドな存在』です。

実施する際は自分のパートナーが理解を示してくれる性格であるかも冷静に判断しましょう。また前もってパートナーに相談するとしても『乳首にピアスを開けたい旨を相談されるだけでパートナーを嫌いになってしまう人、遠く感じてしまう人』が少なからずいるという事も十分理解しておきましょう。

また乳首ピアスをしてのセックス、温泉、銭湯、検診など、人目についた際に理解されず、冷ややかな目線を感じたり、悪い印象を与える事もままあります。

またセレブのような気品の漂う乳首ピアスを目指したい場合に気をつけたい事として、少々荒い言い方になりますが、『海外セレブのような優雅な人物』や『驚くほど容姿端麗な人物』が乳首ピアスをしている場合と、『それ以外の人物』が乳首ピアスをしている場合では印象が著しく違う、という事も現実として受け止め、念頭に入れておきましょう。
セレブや容姿端麗な人物は乳首ピアス姿に気品を漂う事がありますが、それ以外の方はアウトロー感が大きく勝ると認識しておくのが無難です。

そういった部分や現実を考慮することで、実施後の自身に対する周りの反応と自分の思い描いている想像とのギャップを埋める事ができるはずです。

乳首（特に男性）は小さな部位であるため、自分でピアッシングするには手ブレなどによる失敗が起きやすいです。何度もお伝えしていますが、アフターフォローも考慮し専門医に任せるのがもっとも良く、自身で行う場合であってもパートナーなど第三者に手伝ってもらった方が無難です。

いかがでしたでしょうか？より身近に感じた方もいるでしょうし、思いとどまる方もいらっしゃった事と思います。

乳首ピアスは場合によっては人生を左右するピアッシングです。様々なリスクを考慮し、また自分自身に合った行為であるか、また思い描く姿とのギャップに苦しむ結果にならないか、冷静に判断してみてください。