カップルにとってセックスは、愛を深める行為です。そのためセックスの回数が減ってしまうことは、2人の愛を希薄にさせてしまう危険があります。
しかし日本人の性欲は減少傾向にあり、セックスレスになるカップルも増えています。セックスレスを当然のように受け入れてはいけません。愛し合っているにも関わらず、セックスをしないというのは大問題です。
では、カップルがセックスをする頻度はどれくらいが一般的なのでしょうか。またどうしたらセックスレスを解消できるのでしょうか。
セックスしなくても愛があるから大丈夫というのは、間違いです。セックスレスを放置してしまうと、愛がなくなってしまうこともあります。
そこで今回は、カップルがセックスする平均頻度とセックスレスの解消方法を紹介していきます。セックスレスになっているカップルは、ぜひ参考にしてください。
カップルにおけるセックスの重要性

カップルでのセックスは、単に快楽を求めるだけの行為ではありません。快楽だけであれば、オナニーでも満たされるものでしょう。
カップルにおけるセックスとは、心のつながりを感じる手段です。体を求め合うことで、愛情を確認します。そして体を重ね合うことで、安心感を得るのです。
セックスをすることは、どんな愛の言葉よりも強く重い効力があります。最上級の愛情表現なのです。
つまりセックスをしなくなることは、愛情表現がなくなることと同じです。お互いの気持ちが不透明になり、愛情や信頼までもが失われてしまうことになるでしょう。
年齢別!カップルがセックスする平均頻度

相模ゴム工業株式会社のリサーチデータによると、カップルがセックスをする平均頻度は1ヶ月に2.1回という結果が出ています。
世の中のカップルは、2週に1回セックスをしているということです。意外と少ないように感じるのではないでしょうか。
このデータは、20~60代と幅広い年齢にリサーチしたものです。年齢とセックス回数には、深い関係があります。つまり年齢別にすると、回数にも大きな差が見えてくるのです。

(相模ゴム工業株式会社調べ)
20代を最多回数として、徐々に回数が減ってきています。やはり若い時の方が、体力的にも精神的にもセックスに対して貪欲なのかもしれません。それが顕著に回数として出ているのでしょう。
セックスしたくない!? 年齢別セックスレスになる原因

セックスレスの定義は、『特別な事情がないのに1ヶ月以上性交渉がないカップル』のことです。ただし1ヶ月以上の性交渉がなくても、お互いに不満がなく納得している状態であれば『セックスレス』という言葉を使う必要性がないとされています。
主観の問題にもなるので、何を不満とし、何を納得とするかは難しいところでしょう。本音と建て前という言葉もありますので、相手の真意はわからない部分もあります。
そのため『セックスができない状況』でない限り、1ヶ月以上性交渉がないのはセックスレスであると位置づけた方が明確です。
この定義を踏まえた上で、なぜカップルがセックスレスになってしまうのか紹介していきます。前項同様に、相模ゴム工業株式会社のリサーチデータを参考に、年齢別でお伝えしていきましょう。
■20代
20代のセックスレスの原因として一番多いのは、
『仕事や家事などが忙しくセックスする時間がない』
『仕事や家事などが忙しく疲れている』
というものです。
20代は上司や先輩に気を遣いながら、毎日必死に働く時期です。自分を認めてもらうために一生懸命で、残業することも多いでしょう。
また慣れない家事や育児に余裕のない時期でもあります。仕事をしていなくても、1日が終わると疲れてしまう日々です。
性欲が強い20代ですが、それを上回る忙しさがあります。性欲よりも睡眠欲が勝ってしまい、セックスレスとなるのです。
20代のセックスしたくない理由としては、
男性『面倒くさい』『疲れている』
女性『性欲がない』『疲れている』
という理由が多くみられます。
20代で既にセックスに対して、面倒になってしまう若者が増えているようです。余裕がなく、他にするべきことに追われている年代でもあるのでしょう。
■30代
30代のセックスレスの原因は、
『相手がその気になってくれない』
『子供や家族がいて機会が少ない』
が多いです。
30代になると、結婚して子育て中という人が増えてきます。夜も2人だけで寝ることはなくなります。夫婦の間には、常に子供たちがいるでしょう。そんな環境では、セックスする気持ちにはなりません。
カップルではなく、家族になってしまうのです。一緒にいても、相手に対して性欲がわいてこないのでしょう。夫婦仲はいいのに、セックスレスになってしまうというのは多いものです。
30代のセックスしたくない理由は男女ともに、
『面倒くさい』『疲れている』
という回答が多くみられます。
面倒だと感じるのは、それほどセックスに対して興味がない証拠です。年齢を重ねるにつれて、意欲もなくなってくるのでしょう。
■40代
40代のセックスレスの原因は、30代と大きな変わりはありません。
『相手がその気になってくれない』
『子供や家族がいて機会が少ない』
という意見が多いです。
ただ原因として増えてくるのが、
『セックスをするきっかけがない』
というものです。
40代になると、セックスをしないことが日常になってしまうのです。そのため、セックスを切り出すことが困難な状況になるのでしょう。パートナーとセックスをする状況にならないのです。
セックスをしたくない理由としては、40代は断トツで『面倒くさい』という意見が多いです。男女ともに性欲も落ち着いてくる頃です。また体力的にも、30代に比べると疲れやすくなります。わざわざセックスをしようという気持ちにならないのです。
■50代
50代のセックスレスの原因は、
『相手がその気になってくれない』
『セックスをするきっかけがない』
というものが多いです。
50代になると、もうセックスで愛情を確かめるという考えはなくなるでしょう。夫婦であれば、もうセックスをする相手ではなくなっています。いまさらセックスをするという概念もないのです。
セックスをしたくない理由をみてみると、
『年齢的にもう良い』
という意見が男女ともに増えてきます。
性欲がなくなることが、セックスレスの原因となっているのです。この年代になると、セックスレスという言葉で表現することじたい少し違和感があるといえるでしょう。
■60代
60代になると、セックスをしている人の方が圧倒的に少ないでしょう。ほとんどの人は、セックスに対しての興味もなくなっているものです。また体力的にも厳しいでしょう。
セックスをしない理由として、
『年齢的にもう良い』
という意見が大多数を占めており、男女ともに8割近くの人が回答しています。
60代といえば、孫がいる人も増えてくる年代です。普通に考えて、セックスはもうしていないものでしょう。
カップルのセックスレス解消方法15選

セックスの頻度とセックスレスの原因について理解したところで、ここからはセックスレスお解消方法を紹介していきます。
セックスレスのカップルの中には、数ヶ月のレスという人もいれば、数年のレスという人もいるでしょう。レスの期間は長くなればなるほど、解消するのも難しくなってしまいます。
『そろそろセックスした方が良いかな?』と思い始めた今こそ、解消をする時です。セックスレスを解消するのは、勇気のいることでもあります。しかしパートナーとの関係を良好に続けていくためにも、その1歩を踏み出してみてください。
■1.セックスしやすい環境をつくる
セックスをしたいと感じるためには、環境づくりも大切です。
例えば、
・汚い部屋
・別々の布団
・子供がいる
という環境では、セックスしようという気持ちになりません。そうなると、わざわざセックスをすることが面倒に感じてしまうのです。
そこで面倒だという気持ちになる前に、セックスに移行できる環境をつくりましょう。
・清潔な部屋
・いい香り
・優雅な音楽
・同じベッド
・子供がいない空間
このような環境は、毎日つくれるわけではないでしょう。ただ月に数回でも、意識して用意してください。このような環境になっていることで、自然とセックスをする意識が高まります。またセックスをする合図や目安にもなるのです。
環境を変えなければ、セックスレスという状況も変わりません。セックスを妨げているものを考えて、それを排除していきましょう。
■2.スキンシップを増やしていく
セックスレスから、急にセックスをするのはハードルが高いものです。セックスとは、スキンシップの延長です。そこでまずは、スキンシップの回数を増やしていくようにしましょう。
スキンシップといっても、難しく考える必要はありません。
・手をつなぐ
・隣に座って寄り添う
・足の上に手をおく
・マッサージをする
このようなことで良いのです。少しずつスキンシップを増やすことで、2人の間にあった壁が消えていきます。リラックスして自然な気持ちで、相手に触れることができるようになるのです。
スキンシップで心地よさを感じてもらえば、その先にあるセックスも自然な流れでできるようになるでしょう。
■3.視覚から相手を興奮させる
セックスには、飽きがきます。毎日見ている相手だと、なおさらマンネリした気持ちになるでしょう。そうすると、裸で一緒にいても興奮しなくなってしまうこともあるのです。
そこで、どうしたらマンネリを脱して相手を興奮させられるか考えましょう。
セックスレスの原因である『面倒くさい』『疲れている』という気持ちは、セックスをすることに価値を感じていないからです。
例えば、家から10分歩いた場所に100円が落ちていると聞いても『面倒くさい』ので行かないでしょう。しかし金額が1万円だったら、疲れていても行くはずです。なぜなら行く価値があるからです。
自分とセックスをすることに価値を感じてもらうには、視覚から興奮させることです。外見を磨き、色気を出し、性的興奮を高めてください。
■4.セックスについて話し合う
セックスレスを解消するためには、セックスレスについて向き合うことも必要です。これは勇気のいることでしょう。あまり触れたくないデリケートな話題になっているはずです。
しかし向き合わない限りは、解決しないことです。お互いどこかで感じて抱えているのであれば、話し合うのが一番です。
セックスについて、どう考えているのか。
今後の2人のセックスをどうしていくか。
セックスレスになってしまった原因は何か。
具体的に話し合うことで、2人なりの解決方法を見つけることができるでしょう。自分の希望を伝え、相手の想いを受け入れるようにしてください。
■5.昔を思い出しながらデートする
セックスレスを解消するために、初心に戻るのも一つの方法です。付き合った頃は、お互いに体を求め合っていたことでしょう。顔を合わせれば、セックスをする日々だったはずです。
その頃の2人の気持ちになれるよう、昔の思い出に浸りながら、懐かしの場所をデートしてみましょう。
「よくここのラブホに来たよね?」
という会話から、入ってみることになるかもしれません。そうなれば、昔のような熱い気持ちで体を求め合うことができるでしょう。
■6.イメチェンをする
毎日一緒にいると新鮮な気持ちが失われていきます。そのため相手に対しての緊張感がなくなります。同時に恋をしているようなドキドキ感も失われてしまうのです。それがセックスレスにつながります。
そこで大きなイメチェンをしてみましょう。髪型を変えたり、ファッションの系統を変えるだけでも大きく印象を変化させることができます。
印象が違うと、別人のように感じます。同一人物なのに、なぜか緊張感やドキドキ感を得ることができるものです。
新鮮な気持ちにさせることができれば、あとは相手の興奮を待ちましょう;。
■7.晩酌をする
セックスレスになってしまうと、正常な状態でセックスに誘うのは難しいでしょう。そこでお酒の力を借りてみてください。
2人で向かい合って、晩酌をするのです。お酒が入ることで、性欲が高まる効果もあります。またプライドや恥じらいもなくなり、素直にセックスに誘うことができます。2人ともほろ酔いの状態であれば、久しぶりのセックスでも移行しやすいのです。
「たまには2人でゆっくり飲もう」と誘い、家でゆっくり晩酌をするようにしてください。
■8.性的興奮の高まる映画を観る
セックスレスは、『面倒くさい』という原因をあげる人が多くいます。面倒だと思うのは、性的興奮な状態になっていないからです。興奮していないのにセックスをするのは、ただの疲れる行為でしかないでしょう。
そこでお互いの興奮を高めるために、性的要素の高まる映画などを一緒に観てください。一緒に観ていて興奮することができれば、『面倒くさい』という感情はなくなります。むしろ『やりたい』という感情からセックスにつなげることができるのです。
■9.お互いの好きなところを伝え合う
セックスレスになってしまうのは、お互い対して興味がもてないからです。セックスは体が求めるものですが、それよりも頭や心の欲求の方が大きいです。
目の前にいる相手に対して『好き』『愛している』と強く思う気持ちは、そのまま体を求めることにつながります。そこで愛情を強く確かめ合いましょう。
いまさら恥ずかしいかもしれませんが、お互いの好きなところを伝え合うのです。そうすると、改めて愛情を認識できます。そしてセックスをしたいと純粋に感じることができるのです。
■10.たまには同じ布団で寝る
セックスレスのカップルの多くが別々の布団で寝ています。別の布団で、背中を向けて寝ているのでは、セックスをするきっかけがなくなってしまうでしょう。
そこで、理由をつけてたまに同じ布団で寝るようにしましょう。
「寒いから一緒に寝ていい?」
「怖い夢を見たから隣いい?」
と少し甘えるように同じ布団に入って、向き合って寝るのです。
セックスのきっかけは、作らなければないままです。同じ布団で寝るという状況を作り、セックスのきっかけにしてください。
■11.時間や場所にこだわらない
セックスは、『夜』『家のベッド』でするものだと固定概念をもっている人もいます。しかしこだわってしまうと、セックスができない状況が続いてしまいます。
例えば、夜の家には子供がいるのであれば、セックスができる環境にはなりません。しかし昼のリビングであれば、子供がいないこともあるはずです。そんな時は、セックスをするチャンスです。
時間や場所にこだわらず、できる環境があればセックスに踏み切ってみましょう。一度すれば、同じ環境になった時にセックスをする意識になります。そのままセックスレスの解消につながるでしょう。
■12.非日常的な場所へ行く
毎日同じ場所で生活をしていると、セックスレスを解消するきっかけがありません。いつものように生活をして、いつものように寝るのが当たり前になってしまうでしょう。
そこで同じ場所から、脱してみる機会をつくりましょう。非日常的な場所に行くことで、いつもとは違う気持ちになります。新鮮な気持ちになることは、セックスをするきっかけになるのです。
■13.記念日などきっかけを利用する
セックスをしない毎日が続いてしまうと、何をきっかけにセックスをして良いのかタイミングもわからなくなってしまいます。
そこで、2人の記念日などを特別な日をタイミングにしましょう。
・交際記念日
・結婚記念日
・誕生日
・クリスマス
このような特別な日は、いつもと違うことをして過ごしてください。食事や会話も特別な日ということを意識します。服装にも気を遣いましょう。
改めて2人の大切な日を、2人でお祝いすることで、愛情の確認ができます。そして自然な流れでセックスをすることができるでしょう。
■14.いつもしないことをする
セックスレスを解消するには、いつもしあいことをするのも一つの方法です。日常の流れを少し変えるだけでも、新しい気持ちになります。その気持ちがセックスレスを解消するきっかけにもなるのです。
・お風呂で背中を流す
・マッサージをする
・お酒をつぐ
・耳かきや爪切りをする
このように相手に対して何かをしてあげる行為が良いでしょう。このような行為はスキンシップにもつながります。癒しの効果もあるでしょう。思わず抱きしめたくなるような、嬉しい気持ちにさせることがポイントです。
■15.ストレートにセックスに誘う
セックスレスになってしまうと、セックスに誘うことが難しくなるでしょう。相手の反応が怖くて、なかなか勇気が出ないものです。
しかしセックスレスは重大な問題です。放置していては解消できないままになってしまいます。セックスに向き合い、ストレートに誘ってみることは恥ずかしいことではありません。勇気をもって、セックスしたことを伝えてみましょう。
もちろん体調や心構えもありますので『今すぐ』ということではなく、あくまでも『そろそろ』というニュアンスにしてください。相手の気持ちをセックスに向けるように伝えることが大切です。
まとめ

セックスレスは今時のカップルにはめずらしくないことです。しかし当然だと思って受け入れてしまってはいけません。性欲はあるのにセックスレスになってしまうと、浮気や不倫につながってしまうでしょう。
セックスレスの解消には『きっかけ』をつくることが重要です。そしてきっかけを逃さないように、相手のセックス欲を高めることも必要となります。
セックスレスだと気付いた今が解消するチャンスです。2人の愛を希薄にしないためにも、セックスレス解消に向けて努力してみてください。