セックスには、さまざまな体位があります。正常位から騎乗位、立ちバック、さらには駅弁、背面座位など人によっていろいろなプレイを楽しめるのがセックスの魅力です。
数ある体位の中でも、女性人気NO.1と言われている体位が「寝バック」です。ラクなのに気持ちいい、さらにまったりゆっくりセックスが楽しめる。ここでは、寝バックのやり方や気持ちいいコツなどを紹介していきます。
寝バック体位とは?

セックスの定番体位のひとつ、バック。女性が男性に尻を向け、男性がそれを鷲掴みにして野生動物のようにピストン運動をするワイルドな人気体位です。さて、そんなバックの種類の中に、寝バックがあります。寝バックとは、女性がうつぶせになって寝ている状態から、男性が覆いかぶさり、ペニスを挿入して動く体位です。
一般的に男性が膝をついたり、二人とも立ち上がって女性が両手を壁についてセックスをしたり、動きやすい状態を基本とします。しかし、寝バックの場合、覆いかぶさってしまっているため、激しいピストン運動はなかなか難しいでしょう。
それなのにも関わらず、寝バックは女性人気が高く、男性もほど良い気持ちよさを楽しめると人気急上昇中。まったりセックスを楽しめると、ラブラブカップルたちに注目されているのです。
寝バックのやり方

寝バックのやり方は、そこまで難しくありません。まず、ペニスが勃起した状態で女性はベッドなどにうつぶせになります。男性は女性に覆いかぶさるように乗り、ゆっくりと女性器の中にペニスを挿入します。
男性は、両手をベッドや床、または上半身を動かしながらゆったりとピストンをしましょう。激しくすることもできますが、少々ペニスが抜けやすい体位でもあるので、激し過ぎるピストンは控えましょう。
さて、そんな寝バックなのですが、種類は大きく分けて2種類存在しています。一般的なのが、女性が脚を開かずにそのまま真っすぐな体制で寝ているところからの、挿入です。この場合、ペニスは入れにくいのですが、しっかりと膣内が締まっているような感覚になるので、男性側も何とも言えない気持ちよさを味わえます。
また、後一つは女性が脚を広げているパターンです。平泳ぎの下半身部分、という感じで想像していただければ分かりやすいかもしれません。
そして、男性側は脚を開かずに真っすぐになって挿入します。ペニスを入れやすくなる上に、ピストン運動もしやすくなるのでおすすめです。とはいえ、前者に比べると女性にやや負担がかかるので、一長一短。うまくバランスを保ちながら、寝バックを楽しんでみましょう。
寝バックで女性がイキやすい理由

寝バックは、男性よりも女性に注目されている体位です。男性からしてみれば、ガンガン女性器の奥深くにまで届く立ちバックの方が良いだろう、というイメージがあります。しかし、女性にとっては寝バックも気持ちいい体位であり、実は一般的な体位よりも「イキやすい」体位でもあるのです。
その理由のひとつが、中イキです。寝バックの場合、男性のペニスは独特な角度で膣内に入っていきます。当然、全ての角度がそうなわけではありませんが、上から膣内に入ってくることでGスポットを刺激することができるのです。
女性のGスポットというと、奥部分にあると思われている方もいますが、入口すぐ上の壁面部分にもGスポットが存在します。亀頭がしっかりとピストンする度にひっかかるため、女性としてはゆっくりであっても、たまらない物理的快楽を得ることができるわけです。また、精神的な部分も関連します。
女性が快楽を得るためには、心の穏やかさと幸せと感じられる精神状態が必要です。男性は映像を見ることで興奮しますが、女性は脳内で感じているため、「愛されている」「大切にされている」「安心してセックスできている」という幸福感に包まれることが大切です。
寝バックは前述しているように、女性はほとんど動かず、顔も見せる必要がありません。さらに、男性が覆いかぶさって包まれているような感じもありますし、幸福感を得られる体位なのです。精神的に安定し、さらにGスポットを的確にペニスが刺激する。結果的に、女性は寝バックこそがイキやすい体位なのです。
寝バック の気持ちいい方法とコツ10個

ここからは、寝バックが気持ちよくなるコツを10個紹介していきます。寝バックで楽しみたい、という方はぜひチェックしてみてください。
■①しっかりと体を密着させる
寝バックが気持ちいい、と感じるためには女性の精神的安定が必要です。そのためには、男性は体を離すのではなく、できるだけ密着させる必要があります。前述しているように、女性は精神的安定が得られていることがオーガズムを感じる重要なポイントになります。
男性の体がしっかりと密着することで、体温が伝わってきてそれだけで幸せな気分に包まれます。肌の感触がハグをされているような感じになりますし、寝バックを気持ちよく進めるための基本として覚えておくことをおすすめします。
■②キスをしながら
寝バックの魅力は、女性の顔が見えないというところです。女性にとっては、男性に見られずに思い切り気持ちよい顔ができますし、男性も征服感を味わうことができます。とはいえ、寝バックは仲良く、まったりと行うのが肝心。男性が女性に覆いかぶさった後、顔を近づけてキスをしながらピストン運動を行ってみてはいかがでしょうか。
女性が顔を少し横にすればキスは簡単にできますし、男性もそこまで体勢的に苦しいわけではありません。キスをしながら、ゆったりと腰を動かす。Gスポットも刺激され、女性にはたまらない一時となることでしょう。
■③スローペースでテンポ良く
男性が気持ちいいと思うセックスは、ガンガンペニスを突いて、突きまくるというようなイメージでしょう。AVでも、女性の喘ぎ声が悲鳴に変わるような激しさでピストン運動をしていますし、思い切り精子をぶちまけることが快楽と思っている人もいます。
しかし、それはあくまでイメージであり、本来女性が気持ちいいと思うのは、優しくリズミカルなピストン運動です。寝バックの場合、あまりに激しくピストンをしてしまうとペニスが抜けやすくなりますし、肝心のGスポットをリズミカルに刺激することができません。
寝バックの場合、Gスポット部分を意識しながら、優しくゆっくりとピストンを行ってください。ポイントは、急に激しくしたりゆったりさせるのではなく、一定のリズムで動くことです。繰り返されることで、徐々に気持ち良さが蓄積されていき、女性はオーガズムへ到達することができるはずです。
自分勝手な行動ではなく、二人のことを考えたピストンが寝バックには重要なのです。
■④乳首責めもプラス
寝バックの場合、女性は完全にうつぶせになっているので、おっぱいを触れないと思われがちです。しかし、男性は両手が完全にフリーになっていることから、ベッドの下からぬるっと差し込むように乳首を摘むことはできるでしょう。
一般的なバックスタイルのように、強烈なピストン運動による刺激ではなく、ゆったりとした快楽刺激なので乳首も敏感になっています。腰を動かしながら、乳首をコリコリしたり、摘んで伸ばしたりいろいろと遊んでみましょう。
敏感になっている乳首の快楽と、Gスポットの刺激によって女性は身震いするほどの快楽を得ることができるはずです。
■⑤言葉責めで楽しむ
セックスにおいて、スケベな言葉をかけながらプレイを楽しむことは基本です。寝バックの場合、愛しているとか、可愛いとか優しい言葉をかけがちですが、言葉責めも相性が良いのでぜひ実践してみましょう。
激しいセックスとは違い、相手も言葉に集中できるため、よりいやらしい気分になってくるはずです。「アソコに何が入っているのかな?」とか「こんなにエッチなことしてるんだよ」とか「どこが気持ちいいのか教えて?」など、少々女性が恥ずかしくなるようなことを言わせます。
そこにキスをプラスするのも効果的です。ただ、あまり厳しい言葉責めには向いていない体位ですので、あくまでマイルドな言葉をかけてあげましょう。
■⑥大人のおもちゃを使う
セックスをする際、大人のおもちゃを利用される方も少なくないでしょう。一般的にはオナニー用に使用するバイブ、ローターなのですが、ペニスを挿入している最中でも、クリトリス目がけて使用することは可能です。
寝バックでペニスを挿入している時、男性側は前述の通り両手が空いているのでピンクローターなどで、女性のクリトリスを刺激しやすい状態です。ただし、ピストン運動をしながらローターなどを使用するのは体勢的に厳しいので、ピストンを止めた時にローターで刺激し、さらにピストンを始めるなど繰り返して楽しんでみましょう。
また、テクニシャンになると、片方の手で乳首、片方の手でクリトリス、さらにピストン運動という離れ技を繰り出す男性もいるようです。テクニック自慢ではなく、あくまで女性が気持ちよくなるための方法ですので、無理はしないようにしてください。
■⑦脚をしっかりと伸ばす
寝バックは、脚を広げて挿入するパターンと、真っすぐ伸ばして挿入するパターンがあるとお伝えしました。双方、もちろん気持ちいいのですが、より快楽を得たい方は脚をピンとさせるように、しっかりと伸ばしたい体勢で行うと良いでしょう。
「足ピン」などという言葉がありますが、女性側が足をしっかりと伸ばすことにより、内股に力がガッツリと入るようになります。筋肉が伸びることで快楽を得やすい状態になるため、中イキしやすくなると考えられています。足をしっかりと伸ばすと、男性も射精しやすくなります。
もし、そろそろオーガズムに到達しそうだ、という状態であれば思い切って二人で脚をまっすぐ伸ばしてみてはいかがでしょうか。
■⑧女性も動いてみる
寝バックは女性が動かず、ただ寝転んでいるだけで良いから人気が高い。そういった声も確かにあります。しかし、セックスは二人で楽しむものであり、片方だけが100%奉仕している状態はプレイによりますが、あまり好ましく無いでしょう。
寝バックとは言え、女性も尻部分を動かしてみるとより快楽を得られるのでおすすめです。ペニスが入った状態で上下に動かしたり、両手でベッドのどこかを支柱にして、ピストン運動するのもいいでしょう。
男性側も、“そこまでペニスを欲しているのか”、という気持ちになっていき興奮度が高まります。女性側が動くのであれば、思い切った声を出したり、淫語を絡めてあげると男性は大喜びするので試してみましょう。
■⑨男性は上体を起こす
寝バックの場合、何度か解説していますが、男性が女性に覆いかぶさるようなスタイルが女性にとっては快楽に繋がります。
精神的安定、愛情を感じられるため、中イキしやすくなると考えられています。しかし、男性側にとっては少し物足りなさを感じてしまい、結局イケずに別の体位で無理矢理終わらせる、という流れになってしまいがちです。
そのため、女性は寝バックのままで男性は上体を起こしてピストンする、というプレイを試してみてください。この時、女性は脚を広げてもいいでしょう。アソコが丸見えになってしまうことで、そのシチュエーションに男性は興奮して思わずピストンのスピードをあげてしまいます。
女性側がちょっとだけ尻を持ち上げる、というスタイルは“雌ヒョウポーズ”などと言われますが、挿入しやすくなったり、男性の視覚的興奮を刺激することができるのでおすすめです。
■⑩ソフトSMを楽しむ
SM初心者の女性の場合、SM体験は興味がありながらも、少しの怖さもあるため挑戦に戸惑ってしまうものです。そこでおすすめなのが、寝バックでそういったプレイにデビューする、という方法です。
まず、寝バックは女性にとって精神的安定をもたらす体位ですし、自分は男性から顔が見られないため恥ずかしさも軽減されます。方法としては、アイマスクをしたり、手を縛ってもらうなどしてピストンしてもらいます。
男性側もSM初心者であっても、寝バックであればまだ犯している感が和らぐので、違和感なくプレイを続けることができるでしょう。SMプレイにハマってきたとしたら、寝バックから徐々に激しいプレイに転換していけば良いのです。
寝バックの注意点3個

寝バックは、安心感と幸福感を得られる、魅力的な体位です。しかし、それなりに注意点も存在しています。ここからは、寝バックにおける注意点を3つ紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
■①膣内からペニスが抜けやすい
寝バックは、角度にもよりますが、ほかの体位に比べてペニスが抜けやすい体位でもあります。膣内への挿入が浅くなってしまうことから、ストロークを長くすると簡単にペニスが抜けてしまうので注意が必要です。気持ちがたかぶってくると、理解していながらも男性は激しく腰を動かしてしまうものです。
女性がイキそうになっているのにも関わらず、男性が激しくし過ぎてしまいペニスが抜けたら、せっかくの幸せなオーガズムの時間も台無しです。落ち着いたセックスを寝バックの場合は、心掛けるようにしましょう。
■②寝てしまう可能性
寝バックは、スローセックスと呼ばれる、まったりした時間を楽しめるセックスです。そのため、ラブラブしたいカップルにはもってこいの体位と言えるでしょう。しかし、ここで注意しないといけないのが、あまり抑揚が無いセックスをしていると寝てしまう可能性がある、ということです。
女性は基本的に挿入されていれば、それが気になって眠ることはできませんが、疲れ過ぎている時などは眠気が勝ってしまう可能性があります。
男性も、何となく気持ちいいけれど、これといった激しさが無いので徐々に眠たくなってきてしまい、ペニスが萎えてしまうことも考えられます。長く付き合ってきているカップルだったり、セックスがマンネリ化しているカップルにとっては、危険な体位とも言えます。意識がハッキリとしている時に、寝バックは行うべきではないでしょうか。
■③中出しの危険性
寝バックを普段から好んでしている、というカップルであれば良いですが、初心者の場合はペニスを抜くタイミングが分からないということがあります。女性に多いかぶさってピストン運動をしているため、徐々に快楽が押し寄せてきます。
そして、射精したくなってきたものの、寝転んでいる上体ですので、素早く体制が整わないということもあるのです。
まったりとした雰囲気も、拍車をかけるでしょう。生で楽しんでいるカップルの場合、フィニッシュを寝バックにしてしまうと中出しのリスクがあるので注意してください。
まとめ
ここでは、寝バックについて紹介していきました。寝バックは、女性にとってとても幸せを感じられる人気の体位です。基本的には、まったりとしたセックスに向いている体位ですが、やり方によっては強い快楽刺激と興奮を得られる、探求しがいのある体位です。ぜひ、寝バックについていろいろと研究してみてはいかがでしょうか。